「買ったきり読んでなかった」シリーズの一冊。で、簡単な感想っ。
楽しめたのですが、多少不満もありましたね。というのも、一時期大絶賛の嵐だったでしょ?直木賞獲って当然くらいの。でも、読後感としては、直木賞までいかなかった理由(選考委員がそう思った理由)もわからなくはないなあ~。
渋川春海が主人公の時代小説って、着想は新しいです。数学や天文、暦に囲碁って、出てくる話題が理系っぽい時代劇っていうのはなかなかないですから。
ただ、ドラマの部分が薄いというのがわたしの不満。青年誌に載ってるような平凡なマンガの青年像だったり、淡い恋だったりというのが・・・。特に前半のドラマが薄味で、中盤から後半が、主人公の成長もあいまって、ドラマとしての凝縮感を感じる。でも、最後の方は少し駆け足でしたかね~。そんな感じがしましたが・・・。
で、根本的なことをいうと、作者はそんなに数学が好きじゃないような気もするのですが、どうなんですかね~。
わたしは、根っから文系帰宅部でしたが、この作者も意外と理系マインドじゃない気がする。特に論理性みたいなところがね~。
と、いろいろ言いましたが、エンタメ小説としては良質です。読むと賢くなったような錯覚に陥るし…。それと、政治小説っぽいところもあるでしょ。
というわけで、読んで損はないです。
PS:映画版には松本幸四郎、市川亀治郎、市川染五郎が出るらしいですね。宮崎あおいがやる役は合ってる感じ。監督は『陰陽師』、『おくりびと』の滝田洋二郎。良くも悪くも落ち着いた映画になるんでしょうか?
楽しめたのですが、多少不満もありましたね。というのも、一時期大絶賛の嵐だったでしょ?直木賞獲って当然くらいの。でも、読後感としては、直木賞までいかなかった理由(選考委員がそう思った理由)もわからなくはないなあ~。
渋川春海が主人公の時代小説って、着想は新しいです。数学や天文、暦に囲碁って、出てくる話題が理系っぽい時代劇っていうのはなかなかないですから。
ただ、ドラマの部分が薄いというのがわたしの不満。青年誌に載ってるような平凡なマンガの青年像だったり、淡い恋だったりというのが・・・。特に前半のドラマが薄味で、中盤から後半が、主人公の成長もあいまって、ドラマとしての凝縮感を感じる。でも、最後の方は少し駆け足でしたかね~。そんな感じがしましたが・・・。
で、根本的なことをいうと、作者はそんなに数学が好きじゃないような気もするのですが、どうなんですかね~。
わたしは、根っから文系帰宅部でしたが、この作者も意外と理系マインドじゃない気がする。特に論理性みたいなところがね~。
と、いろいろ言いましたが、エンタメ小説としては良質です。読むと賢くなったような錯覚に陥るし…。それと、政治小説っぽいところもあるでしょ。
というわけで、読んで損はないです。
PS:映画版には松本幸四郎、市川亀治郎、市川染五郎が出るらしいですね。宮崎あおいがやる役は合ってる感じ。監督は『陰陽師』、『おくりびと』の滝田洋二郎。良くも悪くも落ち着いた映画になるんでしょうか?
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