いまの片岡仁左衛門丈が孝夫時代に主演した映画『わるいやつら』。松本清張原作で、仁左衛門が色男医師を演じています。そして、彼を取り巻く、オンナ、オンナ、オンナ・・・。松嶋屋贔屓は必見の映画ですよ!というわけで、簡単に感想!
『砂の器』で知られる野村芳太郎監督によるサスペンス映画で、1980年の作品なんだけど、ちょっと思ったのは、美男とか美女っていうのは、どうして時代の壁を越えられないのかって話。
この映画では、仁左衛門と松坂慶子が典型的な美男美女として登場するんだけど、仁左衛門演じる美男医師のファッションから、松坂慶子演じるファッションデザイナー(!)のファッションが、今見ると古色蒼然!
この辺が若干違和感は残るんですが、例えば、近松物の洗練された色男が時代を超えた洗練度であるのと比べて、現代の風俗って寿命が短いってなあ~って思わずにはいられませんよね~。
で、映画自体ですが、青年医師を取り巻く5人の女がフューチャーされたこの映画で、一番のインパクトを放っていたのが、なんといっても病院の婦長役の宮下順子!
神代辰巳の『赫い髪の女』なんかで知られる実力派ではあるんだけど、松坂慶子や梶芽衣子を喰ってしまう怪演ぶりで、彼女の代表作かもしれないなあ~なんて思いました。
で、仁左衛門丈ですが、やっぱり舞台姿の方がいい男だなあ~。舞台での絵姿のような容姿や調子のよい声。そういうものが、映画では生かされず、やっぱりこの人は舞台の人だってことに今更ながら気づかされました。でも、最後の網走に向かう船の中のうつろな表情は、ちょっとよかったんだけどねえ~。
というわけで、最後のどんでん返しも面白いし、2時間以上もあるのに飽きさせない、なかなかの力作。
松嶋屋贔屓には、一応参考作、そのほかの方もお暇ならどうぞ、結構楽しめます!
『砂の器』で知られる野村芳太郎監督によるサスペンス映画で、1980年の作品なんだけど、ちょっと思ったのは、美男とか美女っていうのは、どうして時代の壁を越えられないのかって話。
この映画では、仁左衛門と松坂慶子が典型的な美男美女として登場するんだけど、仁左衛門演じる美男医師のファッションから、松坂慶子演じるファッションデザイナー(!)のファッションが、今見ると古色蒼然!
この辺が若干違和感は残るんですが、例えば、近松物の洗練された色男が時代を超えた洗練度であるのと比べて、現代の風俗って寿命が短いってなあ~って思わずにはいられませんよね~。
で、映画自体ですが、青年医師を取り巻く5人の女がフューチャーされたこの映画で、一番のインパクトを放っていたのが、なんといっても病院の婦長役の宮下順子!
神代辰巳の『赫い髪の女』なんかで知られる実力派ではあるんだけど、松坂慶子や梶芽衣子を喰ってしまう怪演ぶりで、彼女の代表作かもしれないなあ~なんて思いました。
で、仁左衛門丈ですが、やっぱり舞台姿の方がいい男だなあ~。舞台での絵姿のような容姿や調子のよい声。そういうものが、映画では生かされず、やっぱりこの人は舞台の人だってことに今更ながら気づかされました。でも、最後の網走に向かう船の中のうつろな表情は、ちょっとよかったんだけどねえ~。
というわけで、最後のどんでん返しも面白いし、2時間以上もあるのに飽きさせない、なかなかの力作。
松嶋屋贔屓には、一応参考作、そのほかの方もお暇ならどうぞ、結構楽しめます!
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