切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

ちょっと期待してる、桃井かおり監督作品。

2006-02-16 01:14:37 | アメリカの夜(映画日記)
山田花子が初主演することで話題の、桃井かおりの長編初監督作品『無花果の顔』(今秋公開予定)。山田花子のことはともかく、わたしが気になったのは、2月15日付け日経夕刊に載った彼女のインタビューで、自分が影響を受けた監督について語っているくだり。

案の定というか、やっぱりというか、「一番影響を受けたのは神代辰巳さんかな。」と語っているんだけど、彼女は絶頂期の神代作品『青春の蹉跌』、『アフリカの光』、『櫛の火』に出演しているし、後年『噛む女』でも主演を務めているから当然といえば当然か…。

長回しでカットを割らず、細かい芝居まで演出していた神代演出。その洗礼を受けている彼女のことだから、どんな演出の冴えを見せるかおおいに楽しみ。

ところで、神代作品としては『アフリカの光』や『宵待草』、ロマンポルノ時代の『黒薔薇昇天』『恋人たちは濡れた』なんかが好きなわたしだけど、桃井かおり出演で言えば、『青春の蹉跌』の役なんかよかったなァ~。

しかし、神代辰巳の影響を受けた役者監督って、奥田瑛二、竹中直人、萩原健一(は撮るって言ってたら・・・になったっけ!)など、いろいろいますね。クリエーターズ・クリエーターみたいなところがあるな、神代辰巳って!

桃井かおり(フィルモグラフィー)

桃井かおりは、インタビューの最後で五十歳にして鉄棒の逆上がりができるようになった話を語り、「体ってすごいよね。年齢を重ねてできるようになったことがもっとあるんじゃないかと思ったりして。そう考えると長生きってこじゃれてる。死んだら死体の役もあるのが役者の仕事。生き物として使えるものを全部使い切りたいと思う。」と言ってるんだけど、「長生きってこじゃれてる」っていい表現ですね。覚えておこうっと。

「びっくり」花子が映画初主演…桃井かおり初監督「無花果の顔」
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