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映像京都、解散

2010-09-01 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
大映京都の残党が作った制作会社「映像京都」が解散したとのこと。今後の京都の映画界はどうなるのやら?というわけで、雑感です!

「木枯し紋次郎」製作会社が解散 テレビ時代劇の減少で(共同通信) - goo ニュース

美術監督の西岡善信氏を中心に、「眠狂四郎」シリーズや「座頭市」シリーズを作った映画スタッフが集結したという会社でした。その歴史は大映倒産から現在まで続いていましたが、西岡氏をはじめ、スタッフの高齢化が解散の原因なんですかね?

比較的近年の作品だと、『御法度』(大島渚監督)、『梟の城』(篠田正浩監督)、『どら平太』(市川崑監督)なんてあたりがありますが、その美術については西岡氏の本に詳しい解説があります。

さて、個人的なことを言うと、わたしが子供の頃無意識的に好きだったのが、「横溝正史シリーズ」。

古谷一行主演のシリーズで、原作者の横溝正史も「映画に負けていない」とお墨付きを与えたテレビ・シリーズでしたが、これが映像京都の制作で、スタッフが大映映画の方々だったとは、年を取ってから知りました。

子供の頃の趣味と青春時代に名画座通いをした市川雷蔵、勝新太郎の映画のスタッフが一緒だったとは、わたしの嗜好性も一貫してるんだなあ~なんて思ったりして…。

ちなみに、わたしの一番の好みは「真珠郎」。あと、「悪魔が来たりて笛を吹く」もよかったなあ~。

というわけで、大映倒産後の70年代以降も存在感を示したという意味で、貴重な会社でした。

しかし、東映京都、松竹京都映画は今後大丈夫なんですか?大丈夫じゃなさそうだけど…。

そういえば、最近の作家って、みんな歴史小説を書くでしょ?一時期、歌手がみんな演歌に転向して糊口をしのいだみたいに…。この流れは映画界には関係ないのかな?(地方のフィルムコミッション絡みで撮影してるということもあるんだろうけれど!)



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