ちょっとわけあって、このDVDを観たんだけど、これは怪作!緑魔子と美輪明宏がいいんだよね~。
日本のミュージカル映画の傑作『君も出世ができる』でお馴染みの須川栄三監督がATGで撮った意欲作なんだけど、クレイジーキャッツの映画など、東宝が得意としたミュージカルものの要素を低予算作品の枠で再現したという貴重な作品。
そういう意味では、ハリウッドのミュージカル映画にオマージュを捧げた、ゴダールの傑作『女は女である』に通じるものがあるんだけど、東北弁で喋る緑魔子が、舌足らずなフランス語のアンナ・カリーナの姿に重なってくるんですよね。
というより、緑魔子は確かにある時代、「日本のアンナ・カリーナ」だったとは、正直思う。増村保造監督の『盲獣』や大島渚監督の『帰ってきたヨッパライ』など、印象的な出演作は、みんな今見てもカッコいい!
東宝のミュージカル映画をビジュアル的に支えたのは、黒澤組の美術監督・村木与四郎氏の夫人・村木忍の美術デザインだったりするのだけど、この映画では、大胆に戸外に出たところで、ミュージカル的な要素を成立させるという離れ業を須川栄三はやってのけている。(そんな意味からも、ヌーヴェル・ヴァーグ的!)
そして、この映画の見所のひとつは、怪優・美輪明宏の活躍だろう。全編男姿で登場するのだけど、なんと濡れ場もあるし、美輪ファンには貴重な一本といっていいのでは?
というわけで、観てない人は必見です!そして、ついでながら、DVD特典の予告編もよい!!
気になった人は是非どうぞ!
日本のミュージカル映画の傑作『君も出世ができる』でお馴染みの須川栄三監督がATGで撮った意欲作なんだけど、クレイジーキャッツの映画など、東宝が得意としたミュージカルものの要素を低予算作品の枠で再現したという貴重な作品。
そういう意味では、ハリウッドのミュージカル映画にオマージュを捧げた、ゴダールの傑作『女は女である』に通じるものがあるんだけど、東北弁で喋る緑魔子が、舌足らずなフランス語のアンナ・カリーナの姿に重なってくるんですよね。
というより、緑魔子は確かにある時代、「日本のアンナ・カリーナ」だったとは、正直思う。増村保造監督の『盲獣』や大島渚監督の『帰ってきたヨッパライ』など、印象的な出演作は、みんな今見てもカッコいい!
東宝のミュージカル映画をビジュアル的に支えたのは、黒澤組の美術監督・村木与四郎氏の夫人・村木忍の美術デザインだったりするのだけど、この映画では、大胆に戸外に出たところで、ミュージカル的な要素を成立させるという離れ業を須川栄三はやってのけている。(そんな意味からも、ヌーヴェル・ヴァーグ的!)
そして、この映画の見所のひとつは、怪優・美輪明宏の活躍だろう。全編男姿で登場するのだけど、なんと濡れ場もあるし、美輪ファンには貴重な一本といっていいのでは?
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