そもそも学校が嫌いなんで、卒業式にセンチメンタルな想いとかないです。高校の卒業式なんかサボりましたし!尾崎豊の「卒業」で涙するとか、制服のボタンがどうこうなんていう人たちとは、たぶん人生観相容れないですね~。特に中学生なんて、日本で一番心の淀んでいる年頃だと思いますよ。ということで、こういう時はフィクションで逃げる!
中原俊監督の『櫻の園』(1990公開版)は傑作でした。原作の吉田秋生の漫画もよかったけど、映画は原作とは独立した作品として、価値があります。2008年のリメイク版は観ない方がよいと人から言われて観てないけど、1990年版のみずみずしさは時代を超えてると思いますね~。
創立記念日にチェーホフの「桜の園」を上演する習わしの女子高が舞台で、女子高とか演劇部の空気感や優しい光の感じがよかったんですよね。それと、「女優」というより、まだ若い女の子たちの演技の様な演技じゃないような芝居。映画のなかではつみきみほがインパクトあったんだけど、宮澤美保の素人っぽい感じもよかったですね。それと、中島ひろ子と白鳥靖代が二人でこっそり記念写真を撮るところなんか、ある意味プライベートな「卒業写真」っぽくて印象的なシーンになってたんじゃないのかな~。
あと、「卒業=モラトリアム期間の終わり」という意味では、大森一樹監督の『ヒポクラテスたち』もよかったですね。医学生たちの青春とその終わりを描いた映画で、多少時代を感じさせる設定も出てくるけど、最後の最後がふぅって感じでした・・・(特に伊藤蘭さんの役)。あと、今考えるといい役者が出てるんですよね。
というようなわけで、春に卒業式の代わりに観る映画はこの2本でよいんじゃないですか。
それと、最後にひとこと。日本人って、中高生時代に幻想持ちすぎなんですよね。なんで、あんな、人格がねじけていて、不衛生な時代を、美化したがるのか?「若い人はケガレがない」とか本気でし信じてるんだろうか?わたしに言わせれば、学校を出てからが「浄化のはじまり」だと思うんですけどね。
ま、余計なことでした。
中原俊監督の『櫻の園』(1990公開版)は傑作でした。原作の吉田秋生の漫画もよかったけど、映画は原作とは独立した作品として、価値があります。2008年のリメイク版は観ない方がよいと人から言われて観てないけど、1990年版のみずみずしさは時代を超えてると思いますね~。
創立記念日にチェーホフの「桜の園」を上演する習わしの女子高が舞台で、女子高とか演劇部の空気感や優しい光の感じがよかったんですよね。それと、「女優」というより、まだ若い女の子たちの演技の様な演技じゃないような芝居。映画のなかではつみきみほがインパクトあったんだけど、宮澤美保の素人っぽい感じもよかったですね。それと、中島ひろ子と白鳥靖代が二人でこっそり記念写真を撮るところなんか、ある意味プライベートな「卒業写真」っぽくて印象的なシーンになってたんじゃないのかな~。
あと、「卒業=モラトリアム期間の終わり」という意味では、大森一樹監督の『ヒポクラテスたち』もよかったですね。医学生たちの青春とその終わりを描いた映画で、多少時代を感じさせる設定も出てくるけど、最後の最後がふぅって感じでした・・・(特に伊藤蘭さんの役)。あと、今考えるといい役者が出てるんですよね。
というようなわけで、春に卒業式の代わりに観る映画はこの2本でよいんじゃないですか。
それと、最後にひとこと。日本人って、中高生時代に幻想持ちすぎなんですよね。なんで、あんな、人格がねじけていて、不衛生な時代を、美化したがるのか?「若い人はケガレがない」とか本気でし信じてるんだろうか?わたしに言わせれば、学校を出てからが「浄化のはじまり」だと思うんですけどね。
ま、余計なことでした。
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覚えてます。(私の在住地方は、何週間も前から練習をしますが、お土地柄なのでしょうか?)
おかげで本番当日は涙の一滴も出ませんでしたけど。「櫻の園」、懐かしいです。記憶が
薄らいでいるので、見直したいと思います!
「桜の園」観たことはないのですが、舞台で上演されているので作品名だけは知っていました。
映画もあるんですね。
中高生を美化したいのは、何かに打ち込む姿にひかれるからなのでしょうか。
日々仕事に打ち込んでいるんですけどね。
>八角せいこさま
コメントありがとうございます。
goo Blogのお題投稿を読んでも、卒業式に思い出のない人が多いので、何かをやった思い出があるだけ素敵ですよ。わたしなんか、かろうじて、大学卒業のときにマントと帽子を被った記念写真(一応、学校の習わしみたいなものだったんで。)を撮って、親にあげたくらいしか覚えていませんから。
>蝙蝠お高さま
コメントありがとうございます。
『青春デンデケデケデケ』と『がんばっていきまっしょい』とは、四国ロケの映画がお好きですね。来月こんぴら歌舞伎だからじゃないでしょうけど。『青春デンデケデケデケ』は藤田敏八監督作品で有名な荻原憲治キャメラマンがノーライトで撮ったという価値はありますね。フェリーニの『青春群像』はよいけど、春というより冬に観る映画かな~。
なお、野球映画といえば、前にも書いたかもしれないけど、スーザン・サランドンが二軍選手とすぐ寝ちゃう追っかけ野球ファンを好演した『さよならゲーム』が一番好きですね。
forthedayさま
ご無沙汰しております。コメントありがとうございます。
『櫻の園』は映画がオリジナルで、じんのひろあきの映画の脚本の舞台化が何度も再演されています。なので、映画がいろんな意味で評価された結果だということだと思います。
それと、「なぜ日本人は中高生時代を人生の絶頂期だと思いたいのか」問題ですが(笑)、よっぽど、会社社会、大人社会を内心嫌悪しているか、じつは現実の中高生時代が酷くつまらなかったためにオブセッションとなっていて、反動で美化しているか、どっちかか、両方なんじゃないかと思うんですけど、どうなんでしょうか?わたしなんか、中高生時代に打ち込んだことなんて、何もなかったですし、高校球児とか春高バレーの子たちなんか、異星人くらい遠い存在です。
それと、たぶん、ラテン系の国では出てこない発想だと思いますよ。あの人たちは今を楽しく生きることに懸命ですものね。