切られお富!

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JASRACが漫画の権利も守るといってるバカ、カス

2007-02-09 00:01:47 | 「JASRAC問題」
ここはJASRAC擁護ブログでもないつもりだったんだけど、著作権問題からズレまくった批判は問題の本質を見えにくくしてしまうので、正義感からたびたび記事を書いているんだけど、「JASRACが漫画の権利も守るといってる連中はどうしようもないアホである」ということは断言しておこうと思う。これは、新聞記事を曲解したバカが書いた風説で、ちゃんと新聞記事を読めばそんなことは書いてないし、理屈で考えてもそんなことがあるわけはない。国語力の低下は大臣から漫画ファンまで広がっているってことなんでしょうかね?

「音楽・文芸など17団体、著作権を集中管理」
 日本音楽著作権協会(JASRAC)や日本文芸家協会など17の著作権利者団体は、協力して著作権の集中管理に乗り出す。著作物の権利者や使用条件のデータベースを作成し、共通のポータルサイトで公開。各団体が個々の著作権者に代わり、使用許諾と使用料徴収も手掛ける。

 早ければ2008年度の稼働を目指し、手続きの簡素化で著作物活用を促す。参加するのはこのほか絵画、写真、脚本、漫画などの権利者団体。
(日経新聞記事より)

上記の記事の主旨は、JASRACがネット上で公開しているデータベースや使用許諾手続きを見習って、他の権利団体も似たようなシステムを導入するという話。だいたい、「17の著作権利者団体」というのが、最初の文の主語になっているわけだから、簡単な話ですよね。

要するに、簡単に言えば、他人の著作物を利用しようとした人は、直接著作権者に会いに行かずに、ネットや電話で権利団体とアクセスを取り、決まった料金を支払うことで著作物を利用できるようにしようという仕組みをいってるわけ。

これをどう曲解すると、「JASRACが漫画の権利も守る」という話になるのか?だいたい、ジャンルの違うものの管理を著作権等管理団体法(文化庁が管轄)が認めるわけがないでしょ?まったく、理屈が通りません!こういうことをいってる連中こそカスなんじゃないの?

ところで、同人誌の「ドラえもんの最終回」をめぐって、小学館が訴えた話は、法的見地で言えば小学館が正しいものの、漫画の書き手の底辺や同人誌の実態を考えれば、他の処置はなかったのかという疑問は残るところ。

確かに、理屈でいえば、「ドラえもんの最終回」は原作「ドラえもん」の二次的著作物にあたり、著作者には翻案権があるので、少なくとも「ドラえもんの最終回」の著作者は原作の著作者に許諾を取ってから、同人誌を発売すべきだったと思う。

しかし、同人誌レベルなんかの商業的とはいえない範囲のものは黙認してきたのが実態。しかも、結果的に作品が大きく広がってしまったから問題になったという点と、原著作者の藤子不二雄Fが亡くなっているという点が事態を複雑にしているんだと思う。

この問題を解決するのに、漫画家団体がガイドラインを引くのがいいのか、やはり原著作者などに許諾をとっておくのがいいか?愛ある二次著作物なら大抵OKが出そうな気がするのだけど、藤子不二雄の作品の場合、Fの遺族とAの確執も噂されるしね~。まあ、難しいところかな・・・。

ところで、JASRACを批判しているFLASHっていうのを見てみたんだけど、あまりの的外れ、デタラメ、不勉強ぶりに呆れ返ってしまいましたね。明らかな間違いや事実誤認だらけだし、著作権法を一条でも読んだことがあるのか疑問を持ちます。この手のものを作る人の、知性の低さ、尻馬に乗っただけのアホさ加減は、あるある取材班を批判できないんじゃないですか?

・JASRACを「料金徴収団体」と称したFLASH(記事)
・問題の的外れFLASH!

何度も書いたので簡単に言っておくと、大槻ケンヂは著作者だけど、著作権者は音楽出版社なわけ。だから、JASRACが徴収したお金は音楽出版社に渡っている。作詞作曲者が音楽出版社に著作権を譲渡するという業界慣行をやめない限り、事態は変わらないわけで、権利団体をせめてもしょうがない。音楽家が集まって団体とか組合でも作って今の音楽業界の仕組みを批判しない限りどうしようもないわけですよ。

だから、もう的外れなことはやめなさい、FLASHの作者さん!っていいたいね!

尚、わたしの「JASRAC批判」批判に何か言いたい人は、以下の記事とコメントをよく読んでからどうぞ!

・ 頓珍漢なJASRAC批判!
・やっぱり頓珍漢な、JASRAC批判。
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