切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

ビデ倫問題をめぐって。

2008-03-07 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
「こんな話にも興味あるんですか?」なんていわれそうですが、報道や学者のコメントがあまりに的外れだったんで、ひとこと。この話って、「言論の自由」とか「わいせつ」どうこうという話じゃなくて、極めて単純且つ根深い問題が背後にあると思うのですよ。あえて言うなら、「日本国の研究」みたいな問題でねえ~。

ビデ倫部長ら逮捕 わいせつDVDを認可(産経新聞) - goo ニュース

ビデ倫に限らず、映像関係の自主検査機関には映倫なんかもあるわけなんだど、今回の捜査の背景に、ビデ倫が警察からの天下り役員の受け入れをやめたという話が、まったく出てこないのはなぜなんでしょうかね?

メディア論の学者なんてものが役立たずであることは今に始まった話ではないけれど、警察からの天下りがいなくなった途端、「捜査対象」になってしまうほど、「わいせつ」問題ってファジー且つ恣意的な「犯罪」だってことなんで、だからこそ公権力の問題になっているとも、逆の視点からいえますよね。

だから、純粋に鍵カッコつきの「わいせつ」問題でいえば、他のビデオ自主検査機関だって捜査対象になるはずなのにならないっていうのはどういうことなのか?

一方で、本音をいえないで、「言論・表現の自由」を言い立てるビデ倫の立場も微妙といえば微妙か…。

ぼちぼち、「何がわいせつか」みたいな禅問答じゃなく、「18禁」などのアクセス制限のみに検閲を絞るのでなければ、洋画を見ていて興ざめするボカシのバカバカしさはなくならないんじゃないですかね?

以上、ひとりごと!
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