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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

桃井かおりが語る向田邦子

2011-10-26 23:59:59 | 超読書日記
『向田邦子名作読本』という文庫の巻末に、文庫語り下ろし対談ということで桃井かおりが登場するんだけど、彼女の発言が巷の向田邦子論より全然いいんですよね。何か本質を語っている感じがして。というわけで、簡単な感想です。

>女は、頭で考えるのではなく、体で感じていて「やってしまう」ものなんだなって。女はみな、「産める体」を持っているでしょ。「産む」んじゃなくて、「勝手に妊娠する」みたいな。考えて子どもをつくるんじゃなくて、まず「産んでみる」。そういうことを向田さんはちゃんと知っているからこそ、「あ、この女はいま、こういう気持ちなんだな」ってとても実感できるわけですよ。

>女って、「不義密通」って言葉で縛らないと貞操を守りにくい体をしてるんですよ。男は「性欲」で動くから、まだわかりやすい。だけど女は「性欲」じゃないからね。

などなど、とにかく痛快な桃井節。生理的な感覚を見事に表現してますよ。

向田邦子って、ちょっと苦手だったんだけど(だって、視点がきわどくて、爽快感ないでしょ!)、再見してみる気になりました。たぶん、しばらく、関連記事が続きます。では。

向田邦子名作読本 (中公文庫)
クリエーター情報なし
中央公論新社
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