BSマンガ夜話で取り上げられたので、気になって買っちゃたんだけど、これもほんとに凄い作品でした。こういう地味だけど素晴らしい作品を教えてくれるところが、この番組のいいところなんですよね~。感謝!感謝!
松本大洋氏絶賛の帯がついているこのマンガは、主に時代・場所の異なる四つの作品から成る連作短編集。全編通して共通するのは、謎の存在である「魔女」について描かれているということ。
まず、驚かされるのは圧倒的な画力。なにしろ、漫画家の画力についてはウルサイ、いしかわじゅん氏が大絶賛していることからも、その実力はわかるでしょう。
(いしかわじゅんがあんなに誉めたのって、大友克洋と高野文子以来じゃないですかね?)
水性ボールペンを使って描いているという、細密画のような絵柄。一見、初期の大友克洋っぽい描線にも思えるけど、何か独特の霊性みたいなものが画面に宿っていて、異世界の物語を読んだという不思議な読後感に襲われます。
また、どの物語も女の子が主人公なのですが、目がきりっとして、カッコいいし、可愛いんですよね。
内容的には、「魔女」という存在が、割と整理された形での超自然的なもののメタファーのように読めなくもなくて、一時期の中沢新一の本なんかを連想するひともいるでしょう。
実際、そのあたりについては番組内でも「テーマパーク的」だという批判があったんだけど、わたしには「テーマパーク的」なところからもう一歩突っ込んでいるような印象があるんですよね。(その点、いしかわじゅんの意見に賛成なんだな、わたしは。)
なんで、そう思うのかっていうのはちょっと説明しづらいんだけど、細かい画から伝わる何かが、簡単に割り切れない生命力を表現しているように見えるから、とでも一応いっておきましょうか。
ところで、「全編通して一番好きな作品はどれか」ということをさっきから考えているんだけど、どれも捨てがたくて結論が出ず、困った、困ったあ~。
そんなわけで、強力推薦!但し、全編時間をかけて、ゆ~っくり読んでね!
松本大洋氏絶賛の帯がついているこのマンガは、主に時代・場所の異なる四つの作品から成る連作短編集。全編通して共通するのは、謎の存在である「魔女」について描かれているということ。
まず、驚かされるのは圧倒的な画力。なにしろ、漫画家の画力についてはウルサイ、いしかわじゅん氏が大絶賛していることからも、その実力はわかるでしょう。
(いしかわじゅんがあんなに誉めたのって、大友克洋と高野文子以来じゃないですかね?)
水性ボールペンを使って描いているという、細密画のような絵柄。一見、初期の大友克洋っぽい描線にも思えるけど、何か独特の霊性みたいなものが画面に宿っていて、異世界の物語を読んだという不思議な読後感に襲われます。
また、どの物語も女の子が主人公なのですが、目がきりっとして、カッコいいし、可愛いんですよね。
内容的には、「魔女」という存在が、割と整理された形での超自然的なもののメタファーのように読めなくもなくて、一時期の中沢新一の本なんかを連想するひともいるでしょう。
実際、そのあたりについては番組内でも「テーマパーク的」だという批判があったんだけど、わたしには「テーマパーク的」なところからもう一歩突っ込んでいるような印象があるんですよね。(その点、いしかわじゅんの意見に賛成なんだな、わたしは。)
なんで、そう思うのかっていうのはちょっと説明しづらいんだけど、細かい画から伝わる何かが、簡単に割り切れない生命力を表現しているように見えるから、とでも一応いっておきましょうか。
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