切られお富!

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4月の明治座の演目。

2016-02-03 20:57:17 | かぶき讃(トピックス)
勘九郎・七之助兄弟に、菊之助という珍しい組合せの公演。ようやく演目がはっきりしたんで、簡単に感想です。

昼の部が、七之助の葛の葉だというのは、ちょっと楽しみ。菊之助かと思ったら七之助なんだと。で、この演目といえば、筆で字を書くところですよね。あれは坂田藤十郎の字が上手かったなと。亀治郎時代の猿之助もまあまあだったけど。

そして、一番の見ものは、仁左衛門指導による「女殺油地獄」でしょう。東京の役者三人で上方の雰囲気が出せるかどうかは難しいでしょうが、清新な舞台にはなりそうな予感。しかし、松嶋屋は4月忙しいですね。

で、夜の部。

「浮かれ心中」と「二人椀久」ですが、「浮かれ心中」はどうですかね?

はじめて18世勘三郎(当時勘九郎)の舞台を観たときは、ひどいおちゃらけみたいな芝居だと思ったんだけど、勘三郎が最後にやった舞台では百八十度印象が変わって、芝居批判芝居みたいな抽象性が、連城三紀彦の「戻り川心中」みたいな文学批判文学を思い出した。若いメンバーでどう見えるのかがちょっと興味ありますね~。

ということで、4月も散財です・・・。


明治座 四月花形歌舞伎

平成28年4月2日(土)~26日(火)
昼の部

一、芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)葛の葉


女房葛の葉/葛の葉姫 中村 七之助

二、大沼信之 作 末広がり(すえひろがり)

太郎冠者 中村 勘九郎

三、女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)近松門左衛門 作片岡仁左衛門 指導

河内屋与兵衛 尾上 菊之助
豊嶋屋七左衛門 中村 勘九郎
お吉 中村 七之助

夜の部

一、浮かれ心中(うかれしんじゅう)
井上ひさし 作「手鎖心中」より 小幡欣治 脚本・演出 大場正昭 演出中村勘九郎ちゅう乗り相勤め申し候


栄次郎 中村 勘九郎
おすず 尾上 菊之助

二、二人椀久(ににんわんきゅう)

椀屋久兵衛 尾上 菊之助
松山太夫  中村 七之助


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