切られお富!

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独映画のポスター、史上最高値で転売

2005-11-17 22:04:04 | アメリカの夜(映画日記)
というニュースを聞いて、独映画って何かと思ったら、フリッツ・ラングの『メトロポリス』なんですね。これは納得!でも記事が舌っ足らずで、なんでこれが「史上最高値」になったのかわかる人にしかわからない。このレベルが通信社の実力ってところなのかな?

独映画のポスター、史上最高値の69万ドルで転売 (ロイター) - goo ニュース

戦前のドイツ表現主義を代表する映画監督フリッツ・ラングは、ナチスの迫害を受けアメリカに渡った文化人のひとり。(映画監督はもちろん指揮者なんかでもそういうひとって結構いますよね。)おそらくナチスの迫害によって、映画史に残る傑作『メトロポリス』のポスターが世界に4枚しか現存しないという状況になったということでしょう。

わたしが言いたいのは、文化の話の背後にある生臭い話を抜いてしまって、単なる金の話として取り上げるマスコミの底の浅さってものはなんなんだってこと。こんなことじゃあ、政治も文化も語れないよって気がするな。

まあ、そんなつまんない話はともかく、ゴダールの『軽蔑』という映画で本人役で出演していることでも知られるフリッツ・ラング。彼の映画でわたしが好きなものといえば、月並みだけど『飾り窓の女』、『スカーレット・ストリート』、『マン・ハント』、といったあたりか。この三本の映画のヒロイン・ジョーン・ベネットっていう私生活でも悪女だったらしい女優がカッコいいんですよね。

あと、個人的には地味だけど『真人間』とか、以前俳優座で上映した『条理ある疑いの彼方に』なんてあたりも好き。(そういえば、マリリン・モンローがチョイ役で出ていた『クラッシュ・バイ・ナイト』なんていうのも、昔アテネ・フランセで見たな~。)

あと、『暗黒街の弾痕』とか『死刑執行人もまた死す』、『恐怖省』、『M』なんてあたりは有名だからいわずもがなでしょう!?

というわけで、ジョーン・ベネットが好きだというだけ記事でした!!(画像は、メトロポリスのポスターでなく、「スカーレット・ストリート」のベネット。)


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