大往生ですかね~。品のいい御爺さんだったという印象だなあ~、わたしは。ご冥福をお祈りいたします。
このひとが池波正太郎原作『剣客商売』の主人公のモデルになっているみたいな話は他の人が書くでしょうから、わたしは別のことを・・・。
歌舞伎役者・中村又五郎としては、「髪結新三」の大家とか「賀の祝」の白大夫みたいな後年の老け役ばかりが注目されますが、わたしが気に入っているのは「熊谷陣屋」の藤の方。
たまたま今月歌舞伎チャンネルで放送しているけれど、モノクロの古い映像で熊谷を松本白鸚が演じた舞台。ここで又五郎は藤の方を演じているんですよ。(因みに相模は梅幸、義経は十一代目團十郎)
で、この藤の方がわたしのこの役のベストなんだけど、どこがいいかというと動きが素早い!
藤の方が熊谷を討とうとする舞台冒頭の場面の緊迫感、殺気はこの人を上回るものをわたしは見たことないですね~。
その瞬間はとてもリアルな殺気に思えたし、戦前戦後の潮流としてあったリアルな歌舞伎の演技というのはこういう芝居だったのかな~なんて、わたしは想像してしまいます。
というわけで、古い映像(つまり若かりし頃の又五郎)をもっと発掘して放送してください、歌舞伎チャンネルさん!というのがわたしの結論なのでした!
<参考>
・又五郎の出演した「桃太郎」という舞台の感想
このひとが池波正太郎原作『剣客商売』の主人公のモデルになっているみたいな話は他の人が書くでしょうから、わたしは別のことを・・・。
歌舞伎役者・中村又五郎としては、「髪結新三」の大家とか「賀の祝」の白大夫みたいな後年の老け役ばかりが注目されますが、わたしが気に入っているのは「熊谷陣屋」の藤の方。
たまたま今月歌舞伎チャンネルで放送しているけれど、モノクロの古い映像で熊谷を松本白鸚が演じた舞台。ここで又五郎は藤の方を演じているんですよ。(因みに相模は梅幸、義経は十一代目團十郎)
で、この藤の方がわたしのこの役のベストなんだけど、どこがいいかというと動きが素早い!
藤の方が熊谷を討とうとする舞台冒頭の場面の緊迫感、殺気はこの人を上回るものをわたしは見たことないですね~。
その瞬間はとてもリアルな殺気に思えたし、戦前戦後の潮流としてあったリアルな歌舞伎の演技というのはこういう芝居だったのかな~なんて、わたしは想像してしまいます。
というわけで、古い映像(つまり若かりし頃の又五郎)をもっと発掘して放送してください、歌舞伎チャンネルさん!というのがわたしの結論なのでした!
<参考>
・又五郎の出演した「桃太郎」という舞台の感想
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