六月の歌舞伎座で上演される「生きている小平次」という芝居だけど、映画や落語にもなっているんですよね~。というわけで、ちょっとした予習がてらというわけで・・・。
映画では、怪談映画の巨匠・中川信夫監督の『怪異談 生きてゐる小平次』というのが有名なんだけど、実はその前に、東宝で撮影された、中村扇雀(いまの坂田藤十郎)主演、芥川比呂志(!)、八千草薫共演の『生きている小平次』というのもあるんですよね。
さて、そもそも、この芝居ってどんな話かっていうと、男女の三角関係にまつわるもの。
歌舞伎役者(小平次)と囃し方の男(太九郎)、囃し方の男の妻(おちか)をめぐる話で、ある日、小平次が太久郎に「おちかを自分に譲ってくれ」と話したことから、物語は始まります。そして、小平次を殺してしまう太久郎・・・。逃げる太久郎・おちか夫婦を追う小平次の幽霊・・・。
この芝居の肝は、幽霊である小平次というより、よくわからない<謎めいたオンナ・おちか>にあるというのが、わたしの考え。
映画でも、中川版の宮下順子が妖しい魅力を湛えているし、東宝版の八千草薫は、若いんだけど、ちょっと変。(この人は、若いときから、独特なんですよね~。)
そんなわけで、六月の歌舞伎座では、この役を中村福助がやるんだけど、どんな「おちか」を演じてくれることか~。艶っぽ過ぎず、純情すぎず、不思議キャラぶりを見せてくれるといいのですが!
ところで、この芝居を落語にしたのが、八代目林家正蔵(彦六)。怪談噺を得意としたしたひとですが、あの中野翠さんも御著書の中で、彦六師匠の「生きている小平次」を絶賛しています。
音源もNHKから出ているものなので、手に入りやすいですし、興味のある方はご参考に聞いてみては!
さて、作者の鈴木泉三郎はわずか三十歳で亡くなった人だそうですが、こんな情念の物語を書いてこの世を去ったというのも、なんだか因縁めく・・・。
九代琴松こと、松本幸四郎はどんな演出をするんですかね~。その点も、ちょっと注目です!(役者としてより?)
映画では、怪談映画の巨匠・中川信夫監督の『怪異談 生きてゐる小平次』というのが有名なんだけど、実はその前に、東宝で撮影された、中村扇雀(いまの坂田藤十郎)主演、芥川比呂志(!)、八千草薫共演の『生きている小平次』というのもあるんですよね。
さて、そもそも、この芝居ってどんな話かっていうと、男女の三角関係にまつわるもの。
歌舞伎役者(小平次)と囃し方の男(太九郎)、囃し方の男の妻(おちか)をめぐる話で、ある日、小平次が太久郎に「おちかを自分に譲ってくれ」と話したことから、物語は始まります。そして、小平次を殺してしまう太久郎・・・。逃げる太久郎・おちか夫婦を追う小平次の幽霊・・・。
この芝居の肝は、幽霊である小平次というより、よくわからない<謎めいたオンナ・おちか>にあるというのが、わたしの考え。
映画でも、中川版の宮下順子が妖しい魅力を湛えているし、東宝版の八千草薫は、若いんだけど、ちょっと変。(この人は、若いときから、独特なんですよね~。)
そんなわけで、六月の歌舞伎座では、この役を中村福助がやるんだけど、どんな「おちか」を演じてくれることか~。艶っぽ過ぎず、純情すぎず、不思議キャラぶりを見せてくれるといいのですが!
ところで、この芝居を落語にしたのが、八代目林家正蔵(彦六)。怪談噺を得意としたしたひとですが、あの中野翠さんも御著書の中で、彦六師匠の「生きている小平次」を絶賛しています。
音源もNHKから出ているものなので、手に入りやすいですし、興味のある方はご参考に聞いてみては!
さて、作者の鈴木泉三郎はわずか三十歳で亡くなった人だそうですが、こんな情念の物語を書いてこの世を去ったというのも、なんだか因縁めく・・・。
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