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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『陽だまりの彼女』 越谷オサム 著

2012-03-31 00:10:06 | 超読書日記
「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」という宣伝文句に乗せられて、柄にもなく読んでみました。わたしの感じだと、「20代半ばくらいまでの女子が男子に読んでほしい恋愛小説」なんじゃないのかな?多少年取ると結末にシンクロできないと思いますけどね!というわけで、ネタばれしない程度に感想っ。

中学時代のさえなかった同級生女子との再会。綺麗になった彼女との甘い生活・・・。これって、多くの男性の願望なんでしょうか?

にもかかわらず、多くの女性読者を引き付けたのは、社会人なり立てのOLの不安定心理に、この小説の恋愛の「陽だまり」感が心地よかったからだと思う。

個人的には、ヒロインの好きな曲がビーチ・ボーイズの「素敵じゃないか」だってあたりが妙に心地よくて、曲の出だしの「フンフンフンフンフン、フンフンフンフンフン♪」をハミングしながら料理する彼女の後ろ姿なんか、よいイメージだったんだけどね~。(なお、わたしもビーチ・ボーイズの「ペットサウンド」大好きです!)

ただ、巧妙に仕組まれた伏線、その伏線をはずしながら、はずしながら辿り着いた結末がちょっとねえ~。

「男の妄想」&「女の動物的身勝手」批判と取れなくも無いんだけど、結末にもう一ひねりあったら、また違った感想になったかも。

『最終兵器彼女』が大好きな人にはオススメします。

しかし、わたしはもうちょっと、現実感のある内容じゃないと、今は感動できない!

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