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2024年に観た映画ベスト

2025-01-04 16:07:26 | アメリカの夜(映画日記)
2024年は忙しくて観た映画の本数が74本で、去年の80本代を下回る低水準。
(昔は200本以上、余裕で観てましたけどね~。)
でも、いい映画が多かったんですよ。というわけで、独断と偏見で選ぶ映画ベストです。

今回から試しに、2024年公開作品と旧作を分けてみました。

【2024年新作部門】
①シビルウォーアメリカ最後の日
②ジョーカー フォリアドゥ
③ルックバック
④Chime
⑤落下の解剖学
⑥ナミビアの砂漠
⑦夜明けのすべて
⑧ルート29
⑨侍タイムスリッパー
⑩私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?

【次点】
⑪まる
⑫パスト・ライブス/再会
⑬瞳をとじて
⑭オッペンハイマー
⑮哀れなるものたち
⑯ラストマイル
⑰ヨーロッパ新世紀
⑱正体
⑲ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
⑳きみの色
⑳パリのちいさなオーケストラ

【次々点】
悪は存在しない

【2024年に観た旧作部門】
➊キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
➋イニシェリン島の精霊
➌ノマドランド
➍ナイアド
➎SHE SAID/シー・セッド その名を暴け
➏別れる決心
➐あゝ野麦峠
➑永遠の人
➒遥かなる帰郷
➓被害者が加害者となるとき

では、早速、作品ごとの一言コメント。

①シビルウォーアメリカ最後の日
内容も音楽のカッコよさも群を抜いてました。こういうの観ちゃうと、アメリカまだ死んでないなと思う。

②ジョーカー フォリアドゥ
感想としては①に通じるんだけど、最後の展開が圧倒的に「反権力」って感じで、ある意味爽快でした!

③ルックバック
これは泣いたなあ~。短いアニメ作品だけど、河合優実の声優としての実力も◎

④Chime
『神田川淫乱戦争』の頃の、昔の黒沢清が戻ってきた!怖い!傑作!

⑤落下の解剖学
年初、この映画を観て、今年のベストワンだと思いました。すべていいけど、犬がいい芝居してる!

⑥ナミビアの砂漠
2024年を象徴する1本だと思う。この映画の監督と河合優実を支持できない人とは付き合えない。

⑦夜明けのすべて
普通の年なら、この映画が邦画ベストワンなのかな?年配の人こそ、この若者映画を観るべき。

⑧ルート29
ワンカットワンカットが新鮮でドキドキしながら観た映画。こういう映画にも出てしまう綾瀬はるかは偉い!

⑨侍タイムスリッパー
第二の『カメラを止めるな』といわれているインディペント映画。とにかく、脚本がいい。
心意気の感じられる映画!

⑩私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?
経営者と敵対する組合のリーダー女性のレイプされるって話が、実話を基にしてるっていうのも凄いし、
その後のやり取りなんか、今の日本の状況にも全然置き換えられる。闘うことを学ぶための映画!

続いて、次点。

⑪まる
堂本剛ファンには評判悪いみたいだけど、荻上ワールド全開。わたしは好きです。

⑫パスト・ライブス/再会
NYに行きたくなる映画。韓国人男女の関係も、なんだかいいですよね。

⑬瞳をとじて
久々のビクトル・エリセ作品。『マルメロの陽光』より若々しい映画ですよ。

⑭オッペンハイマー
こういう映画をアメリカ人が撮ってくれたことを素直に喜ぶべき。批判は的外れ。

⑮哀れなるものたち
年初ハマった一本。技術的にも、SFとしても面白かったけど、やっぱりエマ・ストーンの存在感。

⑯ラストマイル
この映画は、『ノマドランド』や『家族を想うとき』と並べて観るべき。そして、脚本家の野木亜希子、いい仕事してるなあ~。

⑰ヨーロッパ新世紀
これは、ネトウヨはびこる日本でも他人事じゃない映画。ルーマニアのアジア人労働者にまつわる映画。

⑱正体
最初の方のシーンから、横浜流星の本気度がわかる。終わり方も素敵。

⑲ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
孤独な人向けのクリスマス映画だけど、ほっこりする。

⑳きみの色
⑳パリのちいさなオーケストラ
最後の2本は奇しくも音楽モノ。音楽は孤独を癒す力あるなあ~という感じ。パリの方はチェリビダッケ登場が肝!

【2024年に観た旧作部門】
➊キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
スコセッシ畢竟の大作。言葉が出ないくらい凄かった。アメリカンネイティブの歴史を知る意味でもよい。

➋イニシェリン島の精霊
見逃してたんだけど、大傑作ですね。こういう映画を観るとウィスキーが飲みたくなる。

➌ノマドランド
話題になった時に観てなくて、損してました。アメリカの今を知るのにいい映画かも。

➍ナイアド
年取ってからも挑戦したいひと、観てください。それだけ。

➎SHE SAID/シー・セッド その名を暴け
セクハラ告発の実話を基にしてるんだけど、日本でこそもっと話題になるべきでしょうね。
わたしは原作と台本買いました。

➏別れる決心
韓国映画だけど、ほんと悪女がよいんですね。傑作。

➐あゝ野麦峠
ずっとDVDが出てなくて、ついに観ましたけど、ロングカットが凄いし、紡績工場のセットも見ごたえありますよ。
コレも含め、蓮實重彦が酷評した傑作映画選とかやるといいんじゃないか?

➑永遠の人
ちょっとだけXでバズった木下恵介監督、高峰秀子主演の傑作。木下恵介の映像作家的一面がわかる映画。
そして、田村正和の映画デビュー作。

➒遥かなる帰郷
アウシュヴィッツ強制収容所から奇跡的に解放されたイタリアのユダヤ人作家プリーモ・レーヴィが、故郷イタリアへ戻るまでの8か月の旅を書き記した記録文学の映画化。あのフランチェスコ・ロージ監督。amazonプライムで観れます。

➓被害者が加害者となるとき
Netflixで観られるんだけど、性被害者の闘いの困難さを追ったドキュメンタリー。今こそ、もっと観られるべき。

というわけで、取り上げなかった作品も含め、特に邦画は豊作でした。時代が悪いといい映画が生まれるのかな?
2025年も映画館で映画観たいですね~。

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2023年に観た映画は85本で、例年100本以上は観ていることを考えると、本数こそ少ないのですが、中身は本当に充実していました。簡単に感想です。<映画の部>①正欲②......



























































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