切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『演芸資料選書 豊竹山城少掾覚書』(国立劇場出版物)

2010-06-24 23:59:59 | 恋する文楽
「今頃知ったの?」って言われそうだけど、国立劇場の売店で発見して買ってしまいました。税込1500円。

貴重ですね。そのわりに安いし。

これから熟読するつもりなんですが、最後の年譜をみると、山城少掾って若い頃は放蕩しているというか、お酒に溺れたりして、後年の学者イメージと随分違います。

杉山茂丸(夢野久作の父親)との出会いが大きかったんでしょうね。(古い資料の収集など、考証的な研究心とか。)

しかし、前から思うのは、もっと義太夫のCDがいろいろ出て欲しいなあということ。

先代綱大夫の「仮名手本忠臣蔵 全編」とかね~。

ネット配信でもいいですけど~。

山城少掾はもちろん、八世綱大夫とか津大夫、越路大夫…。

ま、山城少掾、越路大夫は全集が出ているから、まだいいほうだけど…。

落語ほどに音源の再利用が進んでないような気が…。

それには、この本もそうだけど、よいナビゲーターが必要なんでしょうね?

ところで、急に思い出したけど、むかし三島由紀夫と山城少掾の対談で、

三島:中略(義太夫の枕について)伺っておりますと、ちっとも解らないんですが、あれはわざと解らなくお語りになるんですか。

というちょっと失礼っぽい質問にたいして、山城少掾が即座に、

山城少掾:そんなことはないですな

と答えているくだりは面白かったな~。

このとき、三島30歳、山城少掾78歳。

文庫で読めるので興味のある方はどうぞ!

源泉の感情 (河出文庫)
三島 由紀夫
河出書房新社

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-06-25 11:14:24
難しいことをよくご存じなんですね。。。。
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コメントあありがとうございます。 (切られお富)
2010-07-05 22:44:41
いえいえ、浅学非才です。
返信する

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