切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

元「天皇誕生日」が誕生日の微妙な人々。

2016-04-29 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
4月29日が誕生日の有名な人って結構いるんだけど、わたしが気になったのは、白井佳夫(映画評論家)、蓮實重彦(東大名誉教授、映画評論家)、安原顕(編集者)の三人が、年は違えど誕生日が一緒だったという事実!なんか、仲悪そうですからね・・・。

白井氏は、わたしが池袋の文芸坐に通っていた学生時代、文芸坐にゲストが来る時の司会進行役で、背の高いオジサンが颯爽と壇上に上がる姿がいつも印象的でした。わたしも長らく文芸坐には行っていないの、最近はどうされているんでしょうか?大映作品を語るときが、妙に目がギラギラしているってイメージだったんだけど…。

蓮實氏といえば、泣く子も黙る辛口の映画評論家だったんだけど、最近の映画ファンには知らない人も結構いるんですって?いやいや、時代も変わったな。わたしが印象に残っているのは、渋谷でゴダールの『新ドイツ零年』が上映されていた際、ゲストで蓮實氏が登壇。この人も背の高い人でしたが、予想外に声がよくてよく響き、ゴダールが運動神経の良い人であることを語ってらっしゃたなあ~という記憶があります。まだ、年間150本映画館で観ていらっしゃるんでしょうか?武満徹との対談本なんか、結構影響を受けたものですよ。

最後が、スーパーエディターの安原顕氏。このひとも、学校に行かず都内を彷徨っていた学生時代、しばしばお見かけしたものです。古本屋街とか大型CDショップとか。このひとって、村上春樹や蓮實重彦なんかとも仲が良かったはずなのに、晩年は仲たがいして、ボロクソに悪口書いてましたね。でも、どこか憎めなかったのと、わたしが岡本かの子の小説に出会ったのは、この人がテレビでちくま文庫版全集を褒めていたから。

というようなわけで、元「天皇誕生日」の「奇縁まんだら」なのでした。


黒白映像日本映画礼讃
クリエーター情報なし
文藝春秋


監督 小津安二郎 (ちくま学芸文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房


シネマの快楽 (河出文庫)
クリエーター情報なし
河出書房新社


新ドイツ零年 [DVD]
クリエーター情報なし
紀伊國屋書店


ふざけんな人生―回想の五〇年・六〇年代
クリエーター情報なし
清流出版


岡本かの子全集(4) (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房

奇縁まんだら 4巻セット
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« BABYMETAL、聴いてみた。 | トップ | NHK「トットチャンネル」の第... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
蓮實重彦 (のり子)
2016-05-09 01:22:30
また懐かしい名前が…。
淀川長治・山田宏一との鼎談『映画千夜一夜』、ずいぶん分厚い本ですが、三者三様のおもしろさに引き込まれ、思い出して手に取るとつい一気に読んでしまいます。
狐と狸の化かし合いという感じと、同じ穴のむじなという感じと、両方あって…(笑)。

『悪魔』の頃の沢田研二、魅力的ですよね。

ところで、今月の『演劇界』の表紙は『身替座禅』の仁左衛門、写真でも品と艶と男の可愛さの匂やかなこと(笑)!
返信する
蓮見さん… (蝙蝠お高)
2016-05-09 21:58:18
最近「伯爵夫人」なる小節を発表したそうで…ポルノまがい…いや、ポルノ小節だそうで…恐ろしくて…いや、畏れ多くてよんでませんが…ニセ伯爵、凄いですね~怖いですね~ねぇ淀川さん?
返信する
コメントありがとうございます。 (切られお富)
2016-05-11 22:05:05
>のり子さま

コメントありがとうございます。

『映画千夜一夜』、わたしも愛読しました。その後、淀川氏の語っていた古い映画も結構観ることができるようになって、実際観てみたら、微妙に違うな~なんてこともありましたが・・・。

だけど、蓮實氏、山田氏の高齢化と後続世代を考えると、ああいう幸福な鼎談集はもう出ないでしょうね~。

>蝙蝠お高さま

コメントありがとうございます。

蓮實氏の小説、知ってはいましたが、たぶん読まないかな~。ボヴァリー夫人論も手を出す気になれなかったし・・・。もっとも、フローベールは好きなんですけど、「感情教育」とか。

でも、学生時代には小説『陥没地帯』は読んだんですけどね。今はあの長い文を読む体力に自信がないです、ハイ。
返信する

コメントを投稿

アメリカの夜(映画日記)」カテゴリの最新記事