劇場で観ることができず、DVDで観ました。大好きな監督ではないけれど、アメリカでは特異な存在ですよね。「アメリカにはフェリーニやベルイマンはいないが、アルトマンがいる」って言葉がこの映画のなかで出てくるんだけど、アメリカではそういう位置づけだったんだってことで、勉強になりました。簡単に感想っ。
ロバート・アルトマンの作品というと、ウディ・アレンとは違う意味で、「皮肉屋のインテリの悪ふざけ」みたいな雰囲気が濃厚で、わたしは嫌いじゃないけど、あんまり好みじゃなかったんですよ。もちろん、戦場をおちょくった「マッシュ」とか、映画界を皮肉った「プレイヤー」は面白くはありましたけどね。でも、そこはインテリの弱さで、最晩年のルイス・ブニュエルの破天荒さと深遠さっていうところまではいかなかった人かな、というのがわたしの印象です。なので、わりに嫌いじゃないのは、晩年の「ショートカッツ」とか「クッキーフォーチュン」あたりです。(特に後者は栗田豊通のカメラの空気感がよかったね!)
で、このドキュメンタリー映画ですが、少なくとも日本ではあまり知られることのなかったアルトマンの経歴が面白いと思いました。テレビ番組をたくさん作っていたり、芝居の演出なんかもしているってあたり、たいへんワーカホリックで、日本では紹介されてない作品や活動がたくさんある。要するに、なんでもやろうと思えばやれる商業レベルの職人的な部分(演出家としての生活力?)も持っていて、作家っぽい作品も作れるというスタンスだったんですかね。なので、日本だと、堤幸彦監督、大根仁監督がちょっと近いかなと思ったんですが・・・。
さて、この映画、様々なひとが証言していくんですが、なんだかんだで、アルトマン本人と奥さんの発言が一番気を惹きます。特に、奥さんが妙にカッコいい。ジョン・カサヴェテスもそうだったけど、頼りになる奥さんとファミリー的な結束力をもつスタッフ&俳優に囲まれた「実は常識人」が、アルトマンの素顔かな~と思いました。アカデミー名誉賞のスピーチもよかったし。
ということで、映画ファンじゃない人にも、結構楽しめるドキュメンタリーだと思います。
ロバート・アルトマンの作品というと、ウディ・アレンとは違う意味で、「皮肉屋のインテリの悪ふざけ」みたいな雰囲気が濃厚で、わたしは嫌いじゃないけど、あんまり好みじゃなかったんですよ。もちろん、戦場をおちょくった「マッシュ」とか、映画界を皮肉った「プレイヤー」は面白くはありましたけどね。でも、そこはインテリの弱さで、最晩年のルイス・ブニュエルの破天荒さと深遠さっていうところまではいかなかった人かな、というのがわたしの印象です。なので、わりに嫌いじゃないのは、晩年の「ショートカッツ」とか「クッキーフォーチュン」あたりです。(特に後者は栗田豊通のカメラの空気感がよかったね!)
で、このドキュメンタリー映画ですが、少なくとも日本ではあまり知られることのなかったアルトマンの経歴が面白いと思いました。テレビ番組をたくさん作っていたり、芝居の演出なんかもしているってあたり、たいへんワーカホリックで、日本では紹介されてない作品や活動がたくさんある。要するに、なんでもやろうと思えばやれる商業レベルの職人的な部分(演出家としての生活力?)も持っていて、作家っぽい作品も作れるというスタンスだったんですかね。なので、日本だと、堤幸彦監督、大根仁監督がちょっと近いかなと思ったんですが・・・。
さて、この映画、様々なひとが証言していくんですが、なんだかんだで、アルトマン本人と奥さんの発言が一番気を惹きます。特に、奥さんが妙にカッコいい。ジョン・カサヴェテスもそうだったけど、頼りになる奥さんとファミリー的な結束力をもつスタッフ&俳優に囲まれた「実は常識人」が、アルトマンの素顔かな~と思いました。アカデミー名誉賞のスピーチもよかったし。
ということで、映画ファンじゃない人にも、結構楽しめるドキュメンタリーだと思います。
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