切られお富!

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『愛と哀しみのボレロ』 クロード・ルルーシュ監督

2008-04-23 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
去年亡くなった振付師モーリス・ベジャール関連で、有名な映画といえばコレなんだけど、見逃してたんで、見てみました。しかし、長かったなあ~、約260分。もちろん、見ごたえはあったんだけどねぇ・・・。

・今朝の日経に、玉三郎のベジャール追悼文!
・<訃報> 振付師 モーリス・ベジャール

面倒なんで、あらすじはアマゾンのレビューを引用しますが、

>物語は1930年代のモスクワ、パリ、ベルリン、ニューヨークに始まる。4人の芸術家たちは戦争に遭遇し、過酷な戦後をも生き抜く。そして1980年、ユニセフのチャリティ・コンサートのためにパリ・トロカデロ広場に彼らは集まる。

といった感じで、最後に17分にわたって、バレエダンサー・ジョルジュ・ドンがベジャール振り付けによるラヴェルの「ボレロ」を踊るんだけど、けっして美男ではないドンが官能的で美しく見えるのはバレエの凄さだし、伝説のバレエ・ダンサー・ニジンスキーってこんな感じだったのかもしれないな~なんて思いましたね~。

・「牧神の午後」 山岸涼子 著(ニジンスキー関連の記事)

さて、映画自体なんですが、戦争に直面した親の世代と戦後世代の子供たちの青春が描かれるんだけど、はっきり言って、後半は退屈。

というより、前半の第二次世界大戦絡みの話があまりにドラマチックで、戦後の怠惰な青春なんて、見ていられない感じは残りますね~。

さまざまな登場人物の話がパッチワークのように繋がっている映画のわりには、わかりやすくて疲れませんが、見方を変えればそれぞれの話が随分俗っぽいともいえるかな?

ただ、簡単に割り切れない歴史と国家と個人の関係を描いた大河ドラマとしては、確かに見ごたえがあるし、アジア版『愛と哀しみのボレロ』みたいな企画はあってもいいんじゃないかなって思えるなあ~。

個人的にはバイオリニスト役の女性の目がとっても印象に残ってますけれど・・・。(ストーリー的にも、とても過酷な運命の役。)

なお、わたしはこの映画を近所の某有名レンタル店で、二本組みビデオで借りました!(DVDではない!!)

たくさんのDVDに押されて、一番上の棚のメチャクチャ端っこにあったんだけど、山ほどあるどーでもいいDVDよりは、見る価値はあるなあ~。

というわけで、誉めてるんだか、けなしてるんだかわからない感想でした!

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