話のタネに読んでみました。(こういう書き出し多いなあ…。) だけど、しかしなあ…。
大平光代の『だから、あなたも生きぬいて』もそうなのだけど、この手の成功者の本というのは、<苦労時代>と<成功した今>との中間が巧妙に省かれていて、本当に読者が知りたい泥臭い部分が出てこず、なにやら消化不良の読後感が残るもの。実際、この本も後半がなんだか急に早足になってしまっている気がするし、割と唐突に夫人の奥菜恵が登場したりして、仕事の話が突然そらされたという印象を持った。(もっとも、ゴシップネタとか恋愛ネタが好きな人は、仕事の話より奥菜の話が聞きたいのだろうが…。)
この本の読みどころは、ITバブル最盛期から崩壊にかけてのくだりで、戦前の金融恐慌のレポートなんかを思い出したのだけど、株に群がる人たち(マスコミなんかも含む)のいい加減さがよく描かれていて、なるほどねという感じ。
最近話題の人たち(ホリエモン、三木谷、宇野、村上など)が登場するが、世間で十把一絡げで論じられる「IT企業」だとか「六本木ヒルズ族」というのは千差万別なんだなというのが私の感想。(なんだか、凡庸だけど。)
例えば、USEN宇野社長とこの本の藤田社長というのは、明らかに「リクルート文化」の申し子で、80年代文化(バブル文化)の流れにある一方、ホリエモンというのは(少なくとも当初は)SE系の起業家の流れにいたらしい。(つまり、あえていうなら90年代的ということか?)
何はともあれ、この本は、どちらかというと、IT成功者というよりリクルート系営業マン(実は私の苦手な人種)の成功日記という感じの方が合っているのでは?、というのが私の感想ですね。
そういえば、昨日テレビ東京の番組に出てましたね、この人。
大平光代の『だから、あなたも生きぬいて』もそうなのだけど、この手の成功者の本というのは、<苦労時代>と<成功した今>との中間が巧妙に省かれていて、本当に読者が知りたい泥臭い部分が出てこず、なにやら消化不良の読後感が残るもの。実際、この本も後半がなんだか急に早足になってしまっている気がするし、割と唐突に夫人の奥菜恵が登場したりして、仕事の話が突然そらされたという印象を持った。(もっとも、ゴシップネタとか恋愛ネタが好きな人は、仕事の話より奥菜の話が聞きたいのだろうが…。)
この本の読みどころは、ITバブル最盛期から崩壊にかけてのくだりで、戦前の金融恐慌のレポートなんかを思い出したのだけど、株に群がる人たち(マスコミなんかも含む)のいい加減さがよく描かれていて、なるほどねという感じ。
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例えば、USEN宇野社長とこの本の藤田社長というのは、明らかに「リクルート文化」の申し子で、80年代文化(バブル文化)の流れにある一方、ホリエモンというのは(少なくとも当初は)SE系の起業家の流れにいたらしい。(つまり、あえていうなら90年代的ということか?)
何はともあれ、この本は、どちらかというと、IT成功者というよりリクルート系営業マン(実は私の苦手な人種)の成功日記という感じの方が合っているのでは?、というのが私の感想ですね。
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