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いろんなひとが絶賛しているんでどうしても読みたかったマンガなんだけど、近所の本屋さんには無かったし、とうとう新宿南口の紀伊国屋まで買いに行ってしまった。でも、本の最後を見たら、なんと初版!一部でしか盛りあがってないってことなんですか、これは!!
三宅乱丈といえば『ぶっせん』が有名だけど、今回の『大漁!まちこ船』は、ヒロイン・まちこの職業がマグロのエサ(!)という異色のマンガ。毎回違う衣裳で海に飛び込んではマグロに食われ、かっさばいたマグロの腹から胃液まみれの姿で助けられるという荒唐無稽な設定なんだけど、たぶんこれって絵のイメージが先行してできた作品なんでしょうね。
ヒロインのまちこは小柄でグラマラスな体つきだし、マグロの腹から出てきたときの大ゴマなんかはそれなりに色っぽかったりするんだけど、この人の描く女性って、いい意味でどこかおかまっぽいっていうか、この本のまちこも体つきとは裏腹にどこか少年っぽいイメージだとわたしは思う。(感じでいうと、『薔薇の葬列』っていうATGの映画の池畑慎之介がなんとなく近い。)
ただ、この人の作品の女性キャラの少年っぽさっていうのは、いわゆるボーイズラブ系のマンガの体臭を感じない男の子とは違って、その強い眼力(メヂカラ)が黒人の少年の見上げる目を連想させるし、体温さえ感じる。このあたりがいわゆる「萌え系」美少女とは一線を画する生命感だし、作者・三宅乱丈がじつは女だってことと関係しているのかも…。
あの辛らつな漫画家いしかわじゅんも絶賛する画力も含め、短編集『王様ランチ』や『秘密の新選組』などアブノーマルな作風を突っ走る三宅乱丈、やっぱり目が離せませんね!
「三宅乱丈スペシャルインタビュー 異才・三宅乱丈の奇妙な冒険」
三宅乱丈といえば『ぶっせん』が有名だけど、今回の『大漁!まちこ船』は、ヒロイン・まちこの職業がマグロのエサ(!)という異色のマンガ。毎回違う衣裳で海に飛び込んではマグロに食われ、かっさばいたマグロの腹から胃液まみれの姿で助けられるという荒唐無稽な設定なんだけど、たぶんこれって絵のイメージが先行してできた作品なんでしょうね。
ヒロインのまちこは小柄でグラマラスな体つきだし、マグロの腹から出てきたときの大ゴマなんかはそれなりに色っぽかったりするんだけど、この人の描く女性って、いい意味でどこかおかまっぽいっていうか、この本のまちこも体つきとは裏腹にどこか少年っぽいイメージだとわたしは思う。(感じでいうと、『薔薇の葬列』っていうATGの映画の池畑慎之介がなんとなく近い。)
ただ、この人の作品の女性キャラの少年っぽさっていうのは、いわゆるボーイズラブ系のマンガの体臭を感じない男の子とは違って、その強い眼力(メヂカラ)が黒人の少年の見上げる目を連想させるし、体温さえ感じる。このあたりがいわゆる「萌え系」美少女とは一線を画する生命感だし、作者・三宅乱丈がじつは女だってことと関係しているのかも…。
あの辛らつな漫画家いしかわじゅんも絶賛する画力も含め、短編集『王様ランチ』や『秘密の新選組』などアブノーマルな作風を突っ走る三宅乱丈、やっぱり目が離せませんね!
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