VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

Paris-4  家電ショップ de 買物

2008年09月19日 | France2008
パリでアパートを借りていて気付いた・・・ヘアドライヤーが無い!
(部屋を借りたNicoleはベリーショートヘア、ドライヤー要らずのスタイルだった)。
パリで買おうと、Velibステーションを探している途中でセーヌ沿いにあった「CONFORAMA」という店に入って見た。

パリ中心地にあるが、割安そうな店内。家具や家電、キッチンセットまで販売している。
ビルトイン型の洗濯機、食洗器、オーブン・コンロ(IHヒーターも増えている)や冷蔵庫。

ミーレやボッシュなどヨーロッパ各社、サムソンなど韓国製も多い。
SONY BRAVIAも!
キッチンも小ぶりの割安なセットは、こんな所で買うんだ・・・ミラノサローネと違う世界のキッチンがここに。


お目当てのドライヤー、一番安いのでOK。税込み約16ユーロ也。これで今夜、髪が洗えます。

変圧器を日本で買うのと同じくらいの値段なので、持ってくる荷物の手間が省けたかも。
コンセント・プラグも日本とは違うので、このドライヤーはフランス友人宅に置いて帰ることにしよう、‘ドライヤーのキープ’だ。


アパートとバスティーユ広場の間にあるLAPPE通り界隈はオシャレなCafeやBarで有名、夜に賑わう通り。



Paris-3 レンタル自転車[Velib]に挑戦!

2008年09月19日 | France2008
パリらしい、素敵な滞在の始まり。 さて、芸術のパリから都市計画のパリへ頭を切り替え! 
お天気も良いし、昨年7月にスタートした貸し自転車システム「Velib」へ挑戦だ。
(JCDecauxによるAd)

まずその概要を。 パリ市役所の発表では、[Velib]この1年間の成果として以下

●27万人以上の[1週間]利用者、368万人以上の[1日]利用者
●2600万台以上の自転車がレンタルされた(平均利用時間18分/回)
●1200ヶ所のレンタルステーション、08年末までに1451ヶ所に増設
●1.6万台の自転車台数、08年末までに2.06万台に増設
●400kmの自転車レーンがParis市内に整備、100kmのバスレーンも共用

2001年から2007年で、
●自転車利用者は94%増加、自動車交通量は20%減少
走行占有面積は車と自転では大きく違うので、都市空間の再配分を目指した成果は大きいと思う。
利用者プロフィールは、
26-35歳が利用者の33%を占める。長期利用者は男性が58%・短期利用者は女性が65%。
長期利用者の61%は、通勤・通学の日常利用、
94%のVelib利用者が「サービスに満足」と研究機関の調査に答えている。

Velibは観光客にも奨励されているので、Let's try! まず、ステーションで借りる為の登録。
一応Webでガイドを読み、日本語を含む8ヶ国語表記と書いてあったが、実際は5ヶ国語。

日本語は無かった・・・そのせいでPINコードの意味が分からなかったり、何度も失敗してカードもVISA・JCB3枚ほどトライしたが失敗続き。
「この機械がおかしいみたい」と、助けてくれたフランス人が言うので別のステーションに向かった。

PONT-NEUF界隈でも登録に失敗しながら2ヶ所目で、やっと成功した!
1日利用の登録は1ユーロ。デポジットに150ユーロ、でもこれは返却しないなどトラブルの際に引き落とされるもので今はかからないもの。
(ちなみに身長150㎝以上がルール、ヤバッ・・・)
Myヘルメット&グローブ持参で転倒に備える私!?
利用料は30分まで無料なので、それまでの予定でLet’s Go!
と、勇んで乗ったらペダルが1周回らない!? 故障車ダ~ 別のステーションまで片足こぎでしのぐ・・・
次は用心深く車体をチェックして、大丈夫そうな自転車を選ぶ。サドルが少々動くものの軽快、軽快! 

セーヌ川沿いをバスティーユに向かって右側通行の車道を車と並んで走る。
小さめのママチャリ型自転車だけど3段変速で結構、走れる。 ギアは世界のSHIMANO Made in Japan!.

車道幅が広いのか車線が多いからなのか、日本の道路を走るよりは危険を感じない。 
しかし! バスティーユの大きなサークルになっているロータリーに来たときは緊張!
ここはゆっくり走っていると車の邪魔になりそうなので、スピード上げて疾走する!!

ナーント、車と一緒に一気にサークルを回りイイ気分!ヤミツキになりそうな快感。 日本のルールのように横断歩道をL字に渡るのはナンセンス。

アパート近くのステーションで止めようとすると、アレっ駐輪スペースに空きが???
丁度、最後の1ヶ所しか空いていなかった。PM8時頃だったので、利用者が少なくなってきていたからだろう。
これで空きが無かったら、次のステーションを見つけるのに30分を過ぎてしまい無料でなくなるというケースも起こりうる。

そんなVelibの問題点も実感しながら、この旅の一つの目的であったVelibも体験できて有頂天な2日目だった。

Paris-2 @カフェ、画廊「Galerie Yoshii」

2008年09月19日 | France2008
ゆっくり朝からシャワーで目を覚まし、インターネットカフェ(@が看板目印)に行ってメールチェック。

ここは最新のPC機種に、椅子も良いので高いが(15分=EUR2、30分=EUR3)、何より日本語が読めるソフトが入っているので仕方なし・・・他の2軒は日本語が表示できなかった。 

ただ日本語はタイプできないので、アパートでPCに打ってファイルからコピーしようと思ったら、メモ帳では日本語がバケ文字に!? 
帰ってWordでやり直し。
2年前はカフェで自分のPCをLANに差し込ましてくれたが、今回はどこも拒否され・・・ヒト苦労。

さて、今日はまず「Galerie Yoshii」吉井画廊パリ支店を訪ねてみることにした。

シャンゼリゼのAv.Matignon、有名なクリスティーズやギャラリーが軒を連ねる‘これぞParis’といった界隈にある。

入口を撮影していたら「Do you like my painting?」と声をかけてくれたのが、今、展覧会をしている作家のWu Hao氏だった。

中国・北京からパリのボザール美術学校へ留学し、その奨学生として日本でも吉井画廊の運営する清春・ラ・リーシュで創作活動をした縁で、パリ・日本と吉井画廊で個展を開催されているようだ。

「四角形は人間の偉大な発明、自然界に無い形だよ。色は自然界のもの。人(四角)と自然(色)の調和を絵に表現しようとしているんだ」と流暢な英語で解説してくれた。(フランス語はネイティブ)

「AURA」と題されたこの作品。所謂オーラと、仏語で‘have’動詞の未来形をかけて表現するなど言葉遊びも好きらしい。
キューブがベースにあるモダンアートだけど、確かに自然を感じる柔らかな表現力が作者の人柄と重なった。

吉井社長とテニスをした話をしたら「僕もテニス大好き、でもテニス肘で故障して無茶できなくなった」と、
絵筆を職業にしている人とは思えぬスポーツ話で盛り上がった。

銀座本店より敷居が高そうな気がしたが、偶然にも作家さんと会えてお話をしたり、
上のフロアーも見せて頂いたりと、ギャラリーの皆さんの温かい対応で心地よく長居をしてしまった。3階にはCLAVEの作品が展示。


と、そこへ・・・パリご滞在中の吉井長三会長がギャラリーへ戻ってこられた。
藤原和博さん(元、リクルート・和田中校長)から、親交のある吉井会長のお話を伺ってはいたが此処で初めてお目にかかれた! 

最上階のルオーがあるお部屋にも通して下さって、記念撮影! 

シラク元大統領とご懇意で、10年前には凱旋門からシャンゼリゼ通りにロダン、ピカソなど有名彫刻作品を屋外展示する大プロジェクトを企画された。

そのパンフレットを見ながら、「セキュリティ問題で日本では美術館内でしかできなかったけどね」と聞かせて下さった。
これはマチスのデッサン。

突然の訪問であり、お忙しいにも関わらず、私が遅いランチを食べに失礼すると言ったらお店まで案内して下さった。

「時々、朝食を食べる美味しいパン屋だよ」と、トマト・ツナのキッシュ&豆サラダをご馳走になった。

私が逗子在住と伝えると、吉井会長が広島から東京の大学へ出て来られた、最初の下宿先が逗子であったという偶然!
若かりし日のことを懐かしく思い出されてお話が弾んだ。初対面の私に大変優しくして下さって、思いがけず楽しいひと時を過すことができ大感激!

「明日はマダム・カラヤン(未亡人)とお会いするのでお土産を用意にね・・・」と、エルメスへ向かわれた。 
流石、フランスから勲章も授与されている吉井会長、セレブの世界を垣間見た気がした。

シャンゼリゼのマロニエが黄金色に、恋人達が絵になる風景。実は栗とよく似ている・・・色気より食い気の私。