VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

Parisー8 市役所~セーヌ川~サンルイ島もVelibで溢れる

2008年09月21日 | France2008
13区から4区にあるパリ市役所界隈に向かって、メトロで最も新しい路線⑭に乗った。
無人運転の新線なので、プラットフォームには自動ドアのゲート。
 
パリ市役所前の通りにはレンタル自転車システム[Velib]の広告サインが並ぶ!
    
右上は‘ローラーの都、パリ’と書かれたサインも。先週、イベントが開催されたようだ。

流石に観光客も多い市役所横には[Velib]の台数も充実。パパもレンタルに挑戦?!
  
個人所有の自転車とバイク用駐車場も、Velibと共に拡張されている。BMWのバイク、デカッ!
 ペロTAXIやこんなオジサンも走る! 
Marlene&Fredericと、カフェ・ランチ。お天気も最高なので外席が人気!クロック・マダムのカンパーニュ(田舎)版。
  

さて、お目当てのカーフリーになっているセーヌ側沿い道路を見学に。
 
昨日、私が見た時は車が走っていた道路。週末ここはカーフリー、歩行者と自転車・ローラースケートなどで溢れている。
犬もたくさん、お散歩!ここならリード無しでも安全。 
  
セーヌを行くバトー・ムーシュ(Bateaux-Mouches)、パリは恋人達が似合います!
  
おじさんVelibに乗ってます!    ボクはキックボード、一輪車のお嬢さんも。
   
左下は橋げたに刻まれた、洪水時の水位。遥か人の上、5mはあるでしょうか?  エッフェル塔が向こうに見える。
  
バスと自転車の共用レーンを示す標識。 こちらは自転車専用道、一通です。
  
ノートルダム大聖堂まで歩いて来た。餌に集まるスズメも優雅に見える・・・
 
サン・ルイ島に入り、観光客気分にモード・チェンジ!
  
島内にもVelibの観光客が走る。    このポップはショップ「PYLONES」で名刺入れを購入!
   

パリのカーフリーデーは年に1回のイベントでは無く、週末の憩いの場として定着していた。
車を使わず過す事のメリット、楽しさを市民は感じ取っている。(ガソリン高も相乗効果)

そして、貸し自転車システムVelibは、ビジネスマンはじめ人々の足として市民権を得ている。
それは結構乱暴な運転が多いパリ市内で、突然自転車を借りた私が楽しく移動できるほど
自転車レーンの確保や自動車運転手へも理解が深まっている事を実感したのであった。

Velibも1年でここまで!と驚いたが、現在、自転車ルールやマナーのレッスンを市では実施しながら事故を減らす努力も。
また更に市外へもVelibステーション設置を拡大していて、自転車政策は益々勢い良く推進されている事に敬服した。

Paris-7 13区[Vogueo]&お宅拝見

2008年09月21日 | France2008
今日はフランス人の友人に紹介してもらった、
パリ市13区・役所のCabinet du Maire(役職名)Pichaud氏に、交通政策をインタビューするため訪問した。
今朝、パリから北に車で2時間ほどのLaonに住むMarleneがボーイフレンドのFredericを連れて会いに来てくれた!
インタビューに同行してもらい、待ち合わせ場所の13区「Quai de la gare」駅へ向かった。
 更に奥、28台に拡大工事中のステーション
Pichaud氏は、まずVelibステーションを案内し「サービス開始1年経った今、自転車の適正な配置を分析して増設をしている」と。
Velibのステーション新設は主に車のパーキング・エリアだった場所を活用しているが、
街中などは歩道の上にも設営するなど自転車優先の交通に強い意志が見られる。

パリの最南に位置する13区の特徴は「国立図書館とアジア人地区」(Chinatownもある)という事。
1996年に面開発された国立図書館の周辺「Paris rive gauche」地区を案内しながら、
 
自転車専用道路と歩道・バス・車道の一番理想的な取り方になっているAv. de FRANCE を見せてくれた。

国立図書館は松林の中庭を人工地盤のウッドデッキ(その下も図書館)が囲み、その外側四隅にL字型高層ビルが4棟。
  
開放的で面白いBig Project。「ここは建築事務所が沢山入っている街区」とPORTZEMPARCなどの有名事務所名を挙げてくれた。

ウッドデッキはそのままセーヌ川に渡る「ボーボワール歩道橋」となり、ジョギングや自転車・ローラースケートで行きかう人々が。

左手が西側、Parisノートルダム大聖堂方向。

面白い施設を見つけた、川に浮かぶプール!?土地有効活用、いや河川有効活用だ。国土の小さい日本も検討すべき?
 

Pichaud氏は今パリでテスト期間中の新水上交通システム「Vogueo」(ブゲオ)にも携わっていて、詳しい解説をしてくれた。
  
メトロやバス共通のカード「NAVI」が使え、料金も同じ1.60ユーロ。
Vogueoを加えた陸河3路線とVelib自転車で、パリの足をマイカーから置き換える。
 
セーヌ川を6km/約33分の距離でテスト運行中。(Vogueoのステーションにて)

時速約40㎞のスピードを出すため、カタマラン・ボートになっている。
 
昨日、私が乗船した観光が主のボートとは違って日常の移動手段として機能性が重視されている。

Vogueoの走る脇の道も自転車道が整備されていて、サイクリスト達が週末を楽しんでいる。
 
「ここで、故障した自転車の修理をして船でVelibステーションの近場まで運びます」と、修理されるVelibの保管ケージを案内してくれた。
なるほど、Velibは搬送用にトラック車を使わず渋滞回避やEcoにオペレーションでも工夫がされている。
 

「Caféでもどう?」とPichaud氏がご自宅に招待して下さり、急遽お宅拝見に!(これは編集長時代の仕事ダ!)
築10年ということだが、中庭を囲んだ空中廊下があるモダン建築のマンション。
  
ドアを開けると、ワンちゃんがお出迎え! 2フロアー+屋上の3層住戸。ウッドテラスも3ヵ所あって戸建風。
  
「モンマルトルの丘、サクレクール寺院も見えるよ」と、パリは外周以外超高層が無く見渡せるので6階からでも素晴らしい眺望。
  
15歳の息子さんも出てきてくれて、コーヒーを頂きながら歓談。日本のお土産をお渡ししたら喜んで下さった。
 
お話では「パリジャンは車を所有せずレンタカーが増えている、Velibはパリのナイトライフにももってこい」だと。
自転車のルール・マナー教育にパリ市役所としてもプログラムを推進していることなど、トラブルへの対策などを聞かせて頂いた。

「今日は週末なので、セーヌ沿いの車道がカーフリーになっているので見に行ったら?」と紹介して下さった。
という事で素敵なお宅をおいとまし、Marlene&Fredericと共にセーヌ川パリ市役所方面に向かうことにした。