VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

La Rochelle-3 海が資源のまちづくり

2008年09月22日 | France2008
人口8万人で100万人の観光客を招くラ・ロッシェルは大西洋に面した港町、約1000年の歴史も海と共に。
それは建築、都市設計にも大いに見られる街の個性。中心地の港を囲む3つのタワーは、街の象徴。
14世紀の建造
こちらは13世紀の建築をシアターにリノベーションしたもの。外観は残し、ロビーに入るとグラスシーリングで光が注ぐ。
国際映画祭も開催

港沿いの路面にも自転車道の表示が見られる。合わせて駐輪場のポールがパリと同じように建つ。

この港からは2種類のボートが日常の交通手段として運行。短い距離の方はECOな電気ボート。(長距離も今後は電気に変更予定)

港はヨットハーバーになっていて、その湾沿いは子供も走る人通りの多い歩道だが柵も何も無い・・・灯台に灯がともった。

やっと8時近く、夕闇が迫る空。タワーのシルエットを絵のように映す。
 

街中をお散歩後、やっと夕食に(仏人は8時を過ぎないと夕食を取らないので、私は腹ペコ!)。
ヨットハーバーを望むビストロでオードブル・メイン・デザートのセット(約14ユーロ)に特産の生オイスターを追加!

スープからテリーヌ、イワシのオイル焼き、小魚のフライと地元魚貝類をエンジョイ! 仏でプリンはcrème caramel(クリーム キャラメル)です。

La Rochelle-2 ラ・ロッシェルに到着

2008年09月22日 | France2008
3時間弱TGVに乗って着いた「La Rochelle」駅。ナントの南、ボルドーの北あたり。
大西洋に面した港町、シャラント=マリティーム県の県庁所在地であるLa Rochelle。お城のような駅舎。
   
おっ、早速駅前で発見!黄色のvélo(仏語:自転車)、これが1976年から始まった無料のレンタル自転車。
La Rochelleはフランスを代表する、環境を考慮した交通システムの先進都市。30年以上に渡る取り組みと最新のシステムを取材する。
テニスバッグを背負ってる! 
まずタクシーで知人のアパートに向かう。道中は結構、車が多くてビックリ。ここでカーフリーデーを実施するのは大変だろうに。 
街中ではカフェでくつろぐ人達が見える。 10分ほどでアパートに到着、18世紀の建物のようだ。
 
お部屋は大きなリビングがあって快適! 同行してくれたNicoleと。
 

  
歴史的な建物・街並みを残しながら、最新の環境交通システムを推進するラ・ロッシェル。
人口約8万人の小さな港町が、100万人の観光客を惹き付ける魅力も合わせて学びたい。

La Rochelle-1 ラクロワのTGVで、新エネルギーを考える

2008年09月22日 | France2008
LaRochelleに向かうため、パリからフランス西・南方面行きの列車が出るモンパルナス駅に向かった。
パリでは違和感のある高層56階モンパルナス・タワー(73年築) 

駅構内にあるパン屋「PAUL」(日本にもありますが)のサンドイッチで腹ごなし。
 ハム系で4.7ユーロ、800円近く。

LaRochelle行きTGV(フランス版新幹線)を待つ、ナントより南でボルドーより北のあたり。
 
 
ここで友人Nicoleと合流、実は私一人で行く予定が・・・心配して?自分も行って見たくなって?同行してくれる事になった。
 
車内はパープルと赤で斬新なデザインだなぁと思ったら「クリスチャン・ラクロワがデザインしたのよ」とNicole。
車掌さんの帽子やサックも素敵! 
 
ヘッドレストが折れて頭を支えてくれる、読書灯も面白い(椅子の横と窓側のテーブル上)。道中、風力発電がたくさん見られた。
 
原子力発電がメインのフランスだが、風力だけでなくソーラーなどクリーンエネルギーも推進されている。
ソーラー発電パネルは高価な割りに短寿命が問題視されていて、Nicoleが自宅で設置しているのもソーラー温水器。
「今度は風力発電と地熱蓄熱システムを入れる予定」と。広大な庭の面積があるので地下80cm掘れば十分な温度が確保できるという。

風力にしても地熱にしても、国土の狭い日本は何かと難しいシステム・・・原発の行方は如何に!?



Paris-9 日常的なマンション修繕と別荘所持率

2008年09月22日 | France2008
今日でパリ滞在は終了。午後、南西部の港町LaRochelleへ向かう。
朝はジョギングで15分ほどの有名墓地[ペール・ラシェーズ]へ行くが、月曜だから?8時になっても門が開かず、Uターンして帰宅。

丁度、子供の通学時間で通りは慌しい。必ず親が送り迎え。子供だけで通学している姿はあまり見ない。
路上でカバンの中をゴソゴソ! パパの送迎も結構多い。

ところで、借りていた友人のアパート。滞在中ずっーと、ペンキ工事が入っていた。(隣でボヤがあったらしく、煤けた階段・廊下を塗り直し中。)
丁度日本では、200年住宅ビジョンや中古流通活性化策を考える時、
築古のマンションを見回してみると、配管類が階段廊下にむき出しだ。実はこれがリノベーションやリフォームを容易にしているのかも?

重い鉄製ドアも青から白に一度、塗り直し? 私は仏製カギの開け閉めが、どうも苦手で四苦八苦・・・

部屋はワンルームのメゾネットで、内装は無垢のパインで天井・壁が貼られているが
これは友人のGastel夫妻が5-6年前に購入した際、既にリフォームされていたもの。
日常的に住人がリモデルするので、売買時に敢てリフォームをしないのは米国での調査結果と同じようだ。
5階建ての3階部分、フランス表現では2階。

ちなみに、夫妻はこのアパートにもう1戸、他パリ市内に2戸の賃貸アパート、リゾート地に1軒の別荘と賃貸戸建てを持っている。
彼らは上流の金持ちでは無いが、彼らのようなリタイア夫婦が運用不動産を持っている事例は多い。(運用で貯蓄シェアは6%と低い)

特にグローバル都市であり出入りの頻繁なパリの不動産運用利回りは堅いようである。(10%以上は確実にあると)

フランスの持家率は60%弱、日本より低い。一方、別荘の所有率は10%、日本のおよそ倍。
その別荘として別の知人が、取材する街LaRochelleに持っているマンションを借りる事になった。

こんな風に、知人と気兼ねなく別荘を貸し借りするフランスの文化に、豊かさの一端を実感するのであった。