VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

Paris-9 日常的なマンション修繕と別荘所持率

2008年09月22日 | France2008
今日でパリ滞在は終了。午後、南西部の港町LaRochelleへ向かう。
朝はジョギングで15分ほどの有名墓地[ペール・ラシェーズ]へ行くが、月曜だから?8時になっても門が開かず、Uターンして帰宅。

丁度、子供の通学時間で通りは慌しい。必ず親が送り迎え。子供だけで通学している姿はあまり見ない。
路上でカバンの中をゴソゴソ! パパの送迎も結構多い。

ところで、借りていた友人のアパート。滞在中ずっーと、ペンキ工事が入っていた。(隣でボヤがあったらしく、煤けた階段・廊下を塗り直し中。)
丁度日本では、200年住宅ビジョンや中古流通活性化策を考える時、
築古のマンションを見回してみると、配管類が階段廊下にむき出しだ。実はこれがリノベーションやリフォームを容易にしているのかも?

重い鉄製ドアも青から白に一度、塗り直し? 私は仏製カギの開け閉めが、どうも苦手で四苦八苦・・・

部屋はワンルームのメゾネットで、内装は無垢のパインで天井・壁が貼られているが
これは友人のGastel夫妻が5-6年前に購入した際、既にリフォームされていたもの。
日常的に住人がリモデルするので、売買時に敢てリフォームをしないのは米国での調査結果と同じようだ。
5階建ての3階部分、フランス表現では2階。

ちなみに、夫妻はこのアパートにもう1戸、他パリ市内に2戸の賃貸アパート、リゾート地に1軒の別荘と賃貸戸建てを持っている。
彼らは上流の金持ちでは無いが、彼らのようなリタイア夫婦が運用不動産を持っている事例は多い。(運用で貯蓄シェアは6%と低い)

特にグローバル都市であり出入りの頻繁なパリの不動産運用利回りは堅いようである。(10%以上は確実にあると)

フランスの持家率は60%弱、日本より低い。一方、別荘の所有率は10%、日本のおよそ倍。
その別荘として別の知人が、取材する街LaRochelleに持っているマンションを借りる事になった。

こんな風に、知人と気兼ねなく別荘を貸し借りするフランスの文化に、豊かさの一端を実感するのであった。


Parisー8 市役所~セーヌ川~サンルイ島もVelibで溢れる

2008年09月21日 | France2008
13区から4区にあるパリ市役所界隈に向かって、メトロで最も新しい路線⑭に乗った。
無人運転の新線なので、プラットフォームには自動ドアのゲート。
 
パリ市役所前の通りにはレンタル自転車システム[Velib]の広告サインが並ぶ!
    
右上は‘ローラーの都、パリ’と書かれたサインも。先週、イベントが開催されたようだ。

流石に観光客も多い市役所横には[Velib]の台数も充実。パパもレンタルに挑戦?!
  
個人所有の自転車とバイク用駐車場も、Velibと共に拡張されている。BMWのバイク、デカッ!
 ペロTAXIやこんなオジサンも走る! 
Marlene&Fredericと、カフェ・ランチ。お天気も最高なので外席が人気!クロック・マダムのカンパーニュ(田舎)版。
  

さて、お目当てのカーフリーになっているセーヌ側沿い道路を見学に。
 
昨日、私が見た時は車が走っていた道路。週末ここはカーフリー、歩行者と自転車・ローラースケートなどで溢れている。
犬もたくさん、お散歩!ここならリード無しでも安全。 
  
セーヌを行くバトー・ムーシュ(Bateaux-Mouches)、パリは恋人達が似合います!
  
おじさんVelibに乗ってます!    ボクはキックボード、一輪車のお嬢さんも。
   
左下は橋げたに刻まれた、洪水時の水位。遥か人の上、5mはあるでしょうか?  エッフェル塔が向こうに見える。
  
バスと自転車の共用レーンを示す標識。 こちらは自転車専用道、一通です。
  
ノートルダム大聖堂まで歩いて来た。餌に集まるスズメも優雅に見える・・・
 
サン・ルイ島に入り、観光客気分にモード・チェンジ!
  
島内にもVelibの観光客が走る。    このポップはショップ「PYLONES」で名刺入れを購入!
   

パリのカーフリーデーは年に1回のイベントでは無く、週末の憩いの場として定着していた。
車を使わず過す事のメリット、楽しさを市民は感じ取っている。(ガソリン高も相乗効果)

そして、貸し自転車システムVelibは、ビジネスマンはじめ人々の足として市民権を得ている。
それは結構乱暴な運転が多いパリ市内で、突然自転車を借りた私が楽しく移動できるほど
自転車レーンの確保や自動車運転手へも理解が深まっている事を実感したのであった。

Velibも1年でここまで!と驚いたが、現在、自転車ルールやマナーのレッスンを市では実施しながら事故を減らす努力も。
また更に市外へもVelibステーション設置を拡大していて、自転車政策は益々勢い良く推進されている事に敬服した。

Paris-7 13区[Vogueo]&お宅拝見

2008年09月21日 | France2008
今日はフランス人の友人に紹介してもらった、
パリ市13区・役所のCabinet du Maire(役職名)Pichaud氏に、交通政策をインタビューするため訪問した。
今朝、パリから北に車で2時間ほどのLaonに住むMarleneがボーイフレンドのFredericを連れて会いに来てくれた!
インタビューに同行してもらい、待ち合わせ場所の13区「Quai de la gare」駅へ向かった。
 更に奥、28台に拡大工事中のステーション
Pichaud氏は、まずVelibステーションを案内し「サービス開始1年経った今、自転車の適正な配置を分析して増設をしている」と。
Velibのステーション新設は主に車のパーキング・エリアだった場所を活用しているが、
街中などは歩道の上にも設営するなど自転車優先の交通に強い意志が見られる。

パリの最南に位置する13区の特徴は「国立図書館とアジア人地区」(Chinatownもある)という事。
1996年に面開発された国立図書館の周辺「Paris rive gauche」地区を案内しながら、
 
自転車専用道路と歩道・バス・車道の一番理想的な取り方になっているAv. de FRANCE を見せてくれた。

国立図書館は松林の中庭を人工地盤のウッドデッキ(その下も図書館)が囲み、その外側四隅にL字型高層ビルが4棟。
  
開放的で面白いBig Project。「ここは建築事務所が沢山入っている街区」とPORTZEMPARCなどの有名事務所名を挙げてくれた。

ウッドデッキはそのままセーヌ川に渡る「ボーボワール歩道橋」となり、ジョギングや自転車・ローラースケートで行きかう人々が。

左手が西側、Parisノートルダム大聖堂方向。

面白い施設を見つけた、川に浮かぶプール!?土地有効活用、いや河川有効活用だ。国土の小さい日本も検討すべき?
 

Pichaud氏は今パリでテスト期間中の新水上交通システム「Vogueo」(ブゲオ)にも携わっていて、詳しい解説をしてくれた。
  
メトロやバス共通のカード「NAVI」が使え、料金も同じ1.60ユーロ。
Vogueoを加えた陸河3路線とVelib自転車で、パリの足をマイカーから置き換える。
 
セーヌ川を6km/約33分の距離でテスト運行中。(Vogueoのステーションにて)

時速約40㎞のスピードを出すため、カタマラン・ボートになっている。
 
昨日、私が乗船した観光が主のボートとは違って日常の移動手段として機能性が重視されている。

Vogueoの走る脇の道も自転車道が整備されていて、サイクリスト達が週末を楽しんでいる。
 
「ここで、故障した自転車の修理をして船でVelibステーションの近場まで運びます」と、修理されるVelibの保管ケージを案内してくれた。
なるほど、Velibは搬送用にトラック車を使わず渋滞回避やEcoにオペレーションでも工夫がされている。
 

「Caféでもどう?」とPichaud氏がご自宅に招待して下さり、急遽お宅拝見に!(これは編集長時代の仕事ダ!)
築10年ということだが、中庭を囲んだ空中廊下があるモダン建築のマンション。
  
ドアを開けると、ワンちゃんがお出迎え! 2フロアー+屋上の3層住戸。ウッドテラスも3ヵ所あって戸建風。
  
「モンマルトルの丘、サクレクール寺院も見えるよ」と、パリは外周以外超高層が無く見渡せるので6階からでも素晴らしい眺望。
  
15歳の息子さんも出てきてくれて、コーヒーを頂きながら歓談。日本のお土産をお渡ししたら喜んで下さった。
 
お話では「パリジャンは車を所有せずレンタカーが増えている、Velibはパリのナイトライフにももってこい」だと。
自転車のルール・マナー教育にパリ市役所としてもプログラムを推進していることなど、トラブルへの対策などを聞かせて頂いた。

「今日は週末なので、セーヌ沿いの車道がカーフリーになっているので見に行ったら?」と紹介して下さった。
という事で素敵なお宅をおいとまし、Marlene&Fredericと共にセーヌ川パリ市役所方面に向かうことにした。

Paris-6 水上交通にも注目、無料ボートが走る

2008年09月20日 | France2008
パリでは今年、ヨーロッパ・モビリティ・ウィーク期間(9/16~22)のカーフリーデーは実施しないが
車以外の様々な交通手段を体験するイベントが開催されている。
Velibはじめ自転車を中心に、電気自動車や水上交通(Sea Bus)も市民にアピール。

今日、20日(土)は  Paris ⇔ Bobigny 間の運河で、無料ボートを運航し水上交通を体験する機会があったので行ってみた。
 
メトロでStalingrad駅まで行き、Bassin de Villette から無料ボートに乗船! 今日の運行スケジュール。(勿論、自転車で乗船OK)
 
快晴の空の下、風を切って走るボートの2階甲板の先頭に立ち「気持ちイイ~!!」 (『タイタニック』気分)
こんな体験を市民にさせる事で、‘車でない移動方法’の良さを実感させて奨励するのである。
 
船上から岸辺を見下ろすと、水着で日光浴する人や恋人達・・・ジョギング、自転車と思い思いに休日を満喫しているのが見える。
    
私は、一つ目の船着場「Villette公園」で降り、芝生の広場でくつろぐ事にした。
後ろの丸い建物は科学系研究機関の建物のようだ。芝生広場では、アフリカ音楽の生演奏に合わせて踊る子供や、サッカー少年達。
  
こっちのリフティング・グループはスゴイ!曲芸のようだ。こちらはアクロバットの練習? 
 
私は出店で、チョコクレープとカフェを買って食べ・・・皆のように芝生に寝転び空を眺める。真っ青、Happy!
 

アパートへの帰りに、Boulanger(パン屋)Patissier(ケーキ屋)「Mr & Mme Maurice」でバケット半分とサバランを買って帰る。

無添加、手でこねる伝統的製法のようで、いつも列ができているお店。本当に美味しいパンなのです! 

そして夜は、@カフェでBlogをUp。 近くで中国人の色っぽいお姉さんが受付の「3ユーロ/1時間」安い店を見つけて入り浸る。

Paris-5 週末はVOLTAIRE大通りにも、蚤の市

2008年09月20日 | France2008
朝、ジョギングに出たら・・・アパート側のCharonne駅からVoltaire駅までがMache蚤の市になっていた!
思わず走るのを止めて、宝探しに予定変更!

かなりのガラクタから、民族工芸、アンティークものと多種多様な露天が軒を連ねている。
朝早かったので、まだお客さんは少なくてゆっくり物色。

アンティークのレースが付いたお洋服や、帽子、ジュエリー、家具、シルバーウェア、ガラス工芸など素敵なものが一杯!


と思えば、昔の広告イラストや、誰かが送った絵ハガキ(個人名・住所入り!?)も絵柄や年代毎に分けて売られている。(この感覚はヨーロッパ人ならでは?)

ぐるりと1周往復して、今回のお土産に決めたのは‘フック’。 このお姉さんのお店で購入(10ユーロ也)、実用的&日常目に付くものを思い出に・・・


そして,いつも買うのはご当地のインテリア雑誌。今回は「MAISON FRANCAISE」、メインタイトル記事は‘どこで住みたい?’(5ユーロ)

Paris-4  家電ショップ de 買物

2008年09月19日 | France2008
パリでアパートを借りていて気付いた・・・ヘアドライヤーが無い!
(部屋を借りたNicoleはベリーショートヘア、ドライヤー要らずのスタイルだった)。
パリで買おうと、Velibステーションを探している途中でセーヌ沿いにあった「CONFORAMA」という店に入って見た。

パリ中心地にあるが、割安そうな店内。家具や家電、キッチンセットまで販売している。
ビルトイン型の洗濯機、食洗器、オーブン・コンロ(IHヒーターも増えている)や冷蔵庫。

ミーレやボッシュなどヨーロッパ各社、サムソンなど韓国製も多い。
SONY BRAVIAも!
キッチンも小ぶりの割安なセットは、こんな所で買うんだ・・・ミラノサローネと違う世界のキッチンがここに。


お目当てのドライヤー、一番安いのでOK。税込み約16ユーロ也。これで今夜、髪が洗えます。

変圧器を日本で買うのと同じくらいの値段なので、持ってくる荷物の手間が省けたかも。
コンセント・プラグも日本とは違うので、このドライヤーはフランス友人宅に置いて帰ることにしよう、‘ドライヤーのキープ’だ。


アパートとバスティーユ広場の間にあるLAPPE通り界隈はオシャレなCafeやBarで有名、夜に賑わう通り。



Paris-3 レンタル自転車[Velib]に挑戦!

2008年09月19日 | France2008
パリらしい、素敵な滞在の始まり。 さて、芸術のパリから都市計画のパリへ頭を切り替え! 
お天気も良いし、昨年7月にスタートした貸し自転車システム「Velib」へ挑戦だ。
(JCDecauxによるAd)

まずその概要を。 パリ市役所の発表では、[Velib]この1年間の成果として以下

●27万人以上の[1週間]利用者、368万人以上の[1日]利用者
●2600万台以上の自転車がレンタルされた(平均利用時間18分/回)
●1200ヶ所のレンタルステーション、08年末までに1451ヶ所に増設
●1.6万台の自転車台数、08年末までに2.06万台に増設
●400kmの自転車レーンがParis市内に整備、100kmのバスレーンも共用

2001年から2007年で、
●自転車利用者は94%増加、自動車交通量は20%減少
走行占有面積は車と自転では大きく違うので、都市空間の再配分を目指した成果は大きいと思う。
利用者プロフィールは、
26-35歳が利用者の33%を占める。長期利用者は男性が58%・短期利用者は女性が65%。
長期利用者の61%は、通勤・通学の日常利用、
94%のVelib利用者が「サービスに満足」と研究機関の調査に答えている。

Velibは観光客にも奨励されているので、Let's try! まず、ステーションで借りる為の登録。
一応Webでガイドを読み、日本語を含む8ヶ国語表記と書いてあったが、実際は5ヶ国語。

日本語は無かった・・・そのせいでPINコードの意味が分からなかったり、何度も失敗してカードもVISA・JCB3枚ほどトライしたが失敗続き。
「この機械がおかしいみたい」と、助けてくれたフランス人が言うので別のステーションに向かった。

PONT-NEUF界隈でも登録に失敗しながら2ヶ所目で、やっと成功した!
1日利用の登録は1ユーロ。デポジットに150ユーロ、でもこれは返却しないなどトラブルの際に引き落とされるもので今はかからないもの。
(ちなみに身長150㎝以上がルール、ヤバッ・・・)
Myヘルメット&グローブ持参で転倒に備える私!?
利用料は30分まで無料なので、それまでの予定でLet’s Go!
と、勇んで乗ったらペダルが1周回らない!? 故障車ダ~ 別のステーションまで片足こぎでしのぐ・・・
次は用心深く車体をチェックして、大丈夫そうな自転車を選ぶ。サドルが少々動くものの軽快、軽快! 

セーヌ川沿いをバスティーユに向かって右側通行の車道を車と並んで走る。
小さめのママチャリ型自転車だけど3段変速で結構、走れる。 ギアは世界のSHIMANO Made in Japan!.

車道幅が広いのか車線が多いからなのか、日本の道路を走るよりは危険を感じない。 
しかし! バスティーユの大きなサークルになっているロータリーに来たときは緊張!
ここはゆっくり走っていると車の邪魔になりそうなので、スピード上げて疾走する!!

ナーント、車と一緒に一気にサークルを回りイイ気分!ヤミツキになりそうな快感。 日本のルールのように横断歩道をL字に渡るのはナンセンス。

アパート近くのステーションで止めようとすると、アレっ駐輪スペースに空きが???
丁度、最後の1ヶ所しか空いていなかった。PM8時頃だったので、利用者が少なくなってきていたからだろう。
これで空きが無かったら、次のステーションを見つけるのに30分を過ぎてしまい無料でなくなるというケースも起こりうる。

そんなVelibの問題点も実感しながら、この旅の一つの目的であったVelibも体験できて有頂天な2日目だった。

Paris-2 @カフェ、画廊「Galerie Yoshii」

2008年09月19日 | France2008
ゆっくり朝からシャワーで目を覚まし、インターネットカフェ(@が看板目印)に行ってメールチェック。

ここは最新のPC機種に、椅子も良いので高いが(15分=EUR2、30分=EUR3)、何より日本語が読めるソフトが入っているので仕方なし・・・他の2軒は日本語が表示できなかった。 

ただ日本語はタイプできないので、アパートでPCに打ってファイルからコピーしようと思ったら、メモ帳では日本語がバケ文字に!? 
帰ってWordでやり直し。
2年前はカフェで自分のPCをLANに差し込ましてくれたが、今回はどこも拒否され・・・ヒト苦労。

さて、今日はまず「Galerie Yoshii」吉井画廊パリ支店を訪ねてみることにした。

シャンゼリゼのAv.Matignon、有名なクリスティーズやギャラリーが軒を連ねる‘これぞParis’といった界隈にある。

入口を撮影していたら「Do you like my painting?」と声をかけてくれたのが、今、展覧会をしている作家のWu Hao氏だった。

中国・北京からパリのボザール美術学校へ留学し、その奨学生として日本でも吉井画廊の運営する清春・ラ・リーシュで創作活動をした縁で、パリ・日本と吉井画廊で個展を開催されているようだ。

「四角形は人間の偉大な発明、自然界に無い形だよ。色は自然界のもの。人(四角)と自然(色)の調和を絵に表現しようとしているんだ」と流暢な英語で解説してくれた。(フランス語はネイティブ)

「AURA」と題されたこの作品。所謂オーラと、仏語で‘have’動詞の未来形をかけて表現するなど言葉遊びも好きらしい。
キューブがベースにあるモダンアートだけど、確かに自然を感じる柔らかな表現力が作者の人柄と重なった。

吉井社長とテニスをした話をしたら「僕もテニス大好き、でもテニス肘で故障して無茶できなくなった」と、
絵筆を職業にしている人とは思えぬスポーツ話で盛り上がった。

銀座本店より敷居が高そうな気がしたが、偶然にも作家さんと会えてお話をしたり、
上のフロアーも見せて頂いたりと、ギャラリーの皆さんの温かい対応で心地よく長居をしてしまった。3階にはCLAVEの作品が展示。


と、そこへ・・・パリご滞在中の吉井長三会長がギャラリーへ戻ってこられた。
藤原和博さん(元、リクルート・和田中校長)から、親交のある吉井会長のお話を伺ってはいたが此処で初めてお目にかかれた! 

最上階のルオーがあるお部屋にも通して下さって、記念撮影! 

シラク元大統領とご懇意で、10年前には凱旋門からシャンゼリゼ通りにロダン、ピカソなど有名彫刻作品を屋外展示する大プロジェクトを企画された。

そのパンフレットを見ながら、「セキュリティ問題で日本では美術館内でしかできなかったけどね」と聞かせて下さった。
これはマチスのデッサン。

突然の訪問であり、お忙しいにも関わらず、私が遅いランチを食べに失礼すると言ったらお店まで案内して下さった。

「時々、朝食を食べる美味しいパン屋だよ」と、トマト・ツナのキッシュ&豆サラダをご馳走になった。

私が逗子在住と伝えると、吉井会長が広島から東京の大学へ出て来られた、最初の下宿先が逗子であったという偶然!
若かりし日のことを懐かしく思い出されてお話が弾んだ。初対面の私に大変優しくして下さって、思いがけず楽しいひと時を過すことができ大感激!

「明日はマダム・カラヤン(未亡人)とお会いするのでお土産を用意にね・・・」と、エルメスへ向かわれた。 
流石、フランスから勲章も授与されている吉井会長、セレブの世界を垣間見た気がした。

シャンゼリゼのマロニエが黄金色に、恋人達が絵になる風景。実は栗とよく似ている・・・色気より食い気の私。

Paris -1 Franceに到着

2008年09月18日 | France2008
Franceに向けて出発。 ANAで成田空港の新しい南ウイングからは初めて。
スマートeチェックインをPC上で済ませているので、1時間前到着でOK。 

搭乗券の発券も自分でマシンにパスポートを読み込ませ、Get! 曇り空の東京から、パリへ向けて出発!

機内映画で「SEX AND THE CITY」を見て涙・・・アホのようですが、長年ドラマを見てきた私にとって登場人物4人は友達のようなもの!
同窓会に出席した気分で、過去のストーリーが思い出されるシーンで泣けるのです。
(この映画だけ見る人にとっては、作り的にもストーリー的にも映画館で見るほどのものでは無いですが)

食事を3度頂き、「インディージョーンズ」最新作も見ながらなかなか眠れず・・・
現地の資料を読んでいたら・・・もう12時間、パリ・CDG空港に到着だ。

今回も空港まで、友人のGastel夫妻が迎えに来てくれた。
いつも彼らがパリに持っているアパートを借りるので、CDG空港からパリまでドライブ。

Parisに入ったら、車の中から沢山の自転車に乗った人達や自転車レーン、パーキングが見えた。
これが今回、取材するパリの自転車交通システムだとワクワク。

2007年スタートから1年経った貸し自転車システム[Velib]も走っている!

大きな交差点では自動車側から見ていると、ちょっと危険な気もするが
Velibだけでなく、ママが子供を乗せて走ったり、仕事で走るおじさんなど様々なサイクリスト達が
夕方6時頃だったので、渋滞で動かない自動車を尻目にスイスイと気持ち良さそうに走行。

Charonne通りにあるアパートの側のCafeで、別の知人と待ち合わせ。

というのも、後半訪問するLaRochelleという街にも、Gastel夫妻の友人がアパートを貸してくれるという事で
その鍵を手渡して頂くために待ち合わせ。 
(仕事で来れない知人に代わって、その友人の男性が持ってきてくれた。色んな方にお手数を・・・感謝!)
LaRochelleの街について、美味しいお店やジョギングルートなどを教えてもらった。

古い港町が整備されて、歩行者道路やレンタル自転車も早くから整えられたMobility先進都市なので
非常に気持ち良く過しやすい、おしゃれな街だと力説された。

鍵を貰って、インターネット・カフェを探し(無線利用できない私のPCではNoGood!)
Gastel夫妻とディナーへと、繰り出した。

アパートからBastilleへは歩いて10分ほどで、その近くのライブ演奏が聞こえるレストラン「Le Polichinelle」に入った。

「ハンガリーの南の有名なJazzよ」、フレンチ・シャンソンも始まりノリノリのご夫妻と共に2年ぶりの旧交を温めた。
3人で牛・鴨・海老のお料理をオーダーしてシェア、Tres Bien!

デザートも、クリームブリュレ・チョコケーキ・フランボワーズと3種を分け合った! Tres content!
 
ここで、夫妻とお別れしてアパートへ戻った。
ワインのせいか飛行機のせいか、体がかなり揺れている~~長い1日を終え、ぐっすりでした。

明日からフランス視察!

2008年09月17日 | France2008
いつもの事であるが、突然にフランス行きを決めた。
7月にEuropian Mobility Week & Car Free Dayのお話を聞いた時に
その発祥の地、仏国のLa Rochelleという街が我が逗子の目標にできる街では無いかとビビッ!ときて以来
思いが募っていた所・・・地元逗子市でまちづくりの活動をしている仲間と「逗子でもカーフリーデーをやろう!」という事に。
そこで、来年の実施に向けた市民啓蒙活動のネタ研究に、私が現地へ飛び込む事にした。
(市長も「行け」とは言ってくれませんので、自腹で研究)

それが2週間ほど前なので、チケットの手配から現地の情報収集&連絡と四苦八苦!
9月はまだ燃料サーチャージも高くANAで約21.4万円。(システム障害起こすなよ~)

Europian Mobility Week & Car Free Day のサイト
 
フランス語は話せるワケでは無いので電子辞書必! 
でもラッキーな事に、友人Gastel夫妻の友人がLaRochelleにアパートを持っていると都合を付けて下さった。

Parisでは話題の貸し自転車システム『Velib』が1年経ったので、これも取材できればとパリ市役所に連絡。

日本らしいお土産を買い込みパッキングしてたら、Bethが不安そうな顔をして私を見た・・・ゴメンねぇ。
 半年で3回目の海外は多すぎだね。

癒しの Bath Lighting 提案

2008年09月12日 | My Home
大和ハウスグループの内装インテリア会社、ダイワラクダ工業の提案するインテリア照明を我が家に導入することになった。
我が母校の先輩:船津会長のご縁で、今日は穴水常務(右)と白木部長が設置に来て下さった。
愛犬Elizabethもご挨拶!

その照明システムとは調光をバスルームに提案するもので、我が家の2灯あるブラケット照明に導入。
常務自ら付いていた電球を取り、「Lx.」ライティングシステム(ノーリツエレクトロニクステクノロジー社)を装着して下さった。 
(一つは伊ガラスモザイクタイルの壁に、もう一つはガラスブロックの上)    60Wのクリプトン電球に変わる。
 
そして調光は、この丸いバスライトが手元のコントローラー。押すたびに4段階で調光。そしてアロマ機能付き。 
右は防水MP3プレーヤー「juke tower」、お風呂にも音楽を。
スピーカーは下に向かって付いている、時刻が光って表示。

さて、夜になってお風呂にお湯をはり、“視・聴・臭覚”の3感によるリラクゼーションを体験!調光は一番暗めに・・・
「juke tower」音質の良さに驚き!
このように湯船に浮くコントローラーは温まり、真ん中の穴からアロマオイルが香る・・・七色に変わるLighting、子供は喜びそう。


日本人の住まい方で遅れているのが照明の演出、ダイワラクダ工業ではLightingシステムで暮らしを豊かにする提案に力を入れるようだ。

確かに、ウチもダウンライトやブラケット、スポットと結構色んな照明を入れたが調光できるものは無く、
ON/OFFの照明空間でしかなかったし、特にお風呂は2灯も明るすぎて使わず(1球は外していた)キャンドルで入浴していたくらい。
この調光ライト&音楽で、これから寒い冬に向けてバスタイムが楽しめそうだ。

アーキテクトカフェで勉強会

2008年09月10日 | 住宅業界
住宅関連商材をレストラン・カフェを併設して展示・運営する、新しいビジネス・モデルのショールームARCHITECTCAFE
2006年に汐留の第一号店オープン以来、懇意にしている運営会社インストアメディア社の西野さんから勉強会講師の依頼を受け、
【architectcafe friendship】という建材設備・インテリアメーカー、建築家など住宅業界関係の方々が集まる会へ参加した。

アーキテクトカフェ汐留店内にて、
[ストック住宅市場における流通手法とインフィル・ビジネスの可能性 ~上海・ミラノサローネ見聞録から~]と題してレクチャー。


レクチャーの後、お食事をしながら懇親・・・の予定が
珍しいお座敷の声がかかり(?)、次の宴会へと私は失礼する事になった。

向かったのは東京タワーが見える六本木方面。 某社社長はじめ4名の男性陣(お顔は伏せましょう!)と、

お供をお願いしたカラーワークス社の秋山千恵美さん。

こちらの企業は昇進にカラオケの技量が問われるという事で、我々も腕試しで挑戦!
「部長級!役員候補!!」と煽てられながらも、プロ級の社長はじめ皆さんの歌を聞かされて「納得・・・私は修行が足りませんネ」。
久しぶりに懐かしい歌や、歌唱力&演技力の伴った歌に聞き惚れた夜でした。

赤坂サカス界隈

2008年09月04日 | 社会・文化
今年3月にオープン後、まだ足を踏み入れていなかった[akasaka Sacas (赤坂サカス)]に知人を訪ねて行ってみた。
TBS放送センター(左)の前に、低層の赤坂ATCシアター・赤坂BLITZ(ライブハウス)を挟んで、超高層の赤坂Bizタワーがそびえ立つ。
    赤坂Bizタワーの1階は、インターロッキングの舗装がヨーロッパ調の街並みを醸し出されたショップ。
三井不動産の開発

さて、その某局知人に連れて行ってもらったお店は、赤坂サカスを抜けた一ツ木通り側。
やはり、リーゾナブルPriceで美味しいのはコッチ側! みやざき料理「でんでん」。
サラリーマン&OLで満員!
お刺身や郷土料理が、地酒や焼酎で愉しめる。私は、ゆず酒を素敵な切子グラスで頂きました。閉めは名物“冷汁”、ごはんに混ぜて!


ヘルシーなお料理と、店員さんの気持ち良い接客で宮崎を満喫。大満足のお店でした。

三菱地所、役員懇談会

2008年09月03日 | 住宅業界
三菱地所の役員・グループ会社社長を集めて行われるマスコミとの役員懇談会。日本橋蛎殻町のロイヤルパークホテルで行われた。

木村三菱地所社長の事業紹介では、98年から始まり6棟のビルが建替えられた[丸の内再構築]について
第2ステージに入り来年3月完成予定の「丸の内パークビル」や赤レンガが復元された「三菱一号館」の状況が紹介された。
 
三菱一号館美術館の杮落としは「マネとモダンパリ展」という事。
今後、[丸の内1-4計画(東銀ビルなど)]から[三菱地所総合研究所ビル]の建替えへと続く。

商業施設事業も[南砂町ショッピングセンター]や仙台の[泉パークタン タピオ]がオープン、他プロジェクトも進んでいるようだ。

企業のCREを支援するサービスは「CRE@M」というブランドで推進中。

短時間のプレゼンだったので住宅事業には触れられなかったが、リクルートの峰岸住宅カンパニー長(左)とも歓談される木村社長。

最後に放送予定の新CMを披露し(左)「また記者の皆さんからも賛否を伺いたい!」と
前回が不評だった話に触れられ、会場から笑いを取られた。

私も三菱地所ホームの脇社長(左から2人目)を囲んで、住宅業界メディア関係者と懇談。
自由が丘に11月オープン予定のモデルハウス(ライブギャラリー)と条件付宅地分譲プロジェクトの話を伺った。
場所柄、1億5千万円程度のプロジェクトになるようだが、三菱地所だからこそ独自のターゲットにフォーカスする展開は期待できる。

右は、会場に置かれた丸の内・東京駅界隈の模型。 
東京駅を挟んでリクルートが入っているグラントーキョー・サウスタワーも左端に。(八重洲側ながら住所は‘丸の内’)

当日、シンガポールにアジア事業の新拠点を開設した事がリリースされた。
NY・LONDONに続くアジアへのグローバル拠点という事で、不動産事業もグローバル・シェアが高まる大手各社の傾向であった。

東電、神奈川支店長を訪ねて

2008年09月03日 | 住宅業界
東京電力の廣瀬執行役員が、販売営業本部から神奈川支店長へご栄転された。
神奈川県の一ユーザーでもある私は「ご挨拶に伺わねば!」と、支店へ押しかけた。

左のカウントダウンは来年6月9日の横浜開港150周年記念に向けたもの。
神奈川支店は山下公園にも近い、みなとみらい線「日本大通り」駅の側。  厚かましく神奈川支店長室へお邪魔。
虎グッズに囲まれた廣瀬さん!
「ランチをしながらでも」と中華街にご案内下さった。
萬珍楼」にて
お店から特製紹興酒のお土産!
話題に事欠かない廣瀬さん、今日は燃料電池や原子力発電についてのお考えを伺い
知ってるようで知らなかった事実を教えて頂き、私なりのエネルギー感を改めて整理することができた。

何より驚かされたのは、ご自身の母校Yale大学MBAの教本、マーケティング事例のケースに
東京電力の[TEPCO Switch キャンペーン]が採用されることになったというお話!
ご存知、鈴木京香を起用したCMと‘Switch’というロゴで、オール電化をブランディングしたプロモーション戦略が米国でも注目される事になる。

Switchキャンペーンの仕掛人である廣瀬さんご自身が、あるNYの会合でレクチャーされたのが今回のキッカケというのも面白かった。
「形のない電気という商品をブランド化したい」という想いが具現化したキャンペーンは、世界的にも例を見ないのだろう。

また私が「オール電化の営業電話が二日続けてかかってきた」とボヤイたら、それが新人の営業部隊による活動という事を伺い
‘リクルートみたい・・・’と思ったと同時に、その姿勢に驚いた。今や東電のお役所的感覚は減り、立派なサービス営業会社になってるようだ。

逗子のまちづくりについても意見交換をさせて頂き、久しぶりにお会いできて楽しい時間を過させてもらった。


ちなみに、神奈川支店は横浜の由緒正しき場所にあり、隣はこのような横浜市開港記念会館(国重要文化財)。
岡倉天心の生誕地でもある。
大正6年に完成し関東大震災で外壁以外が消失、再建、戦後は米軍に接収。その後、ドームを含め復元し保存されているようだ。

開港当時の交通がモチーフの面白いステンドグラス。和田英作画伯の油彩が展示。
パリの空のよう・・・

この界隈は、歩道を含めた道幅も広く、沿道に緑も多く気持ちの良い都市空間になっている。
東京から通われている廣瀬支店長もお気に入りの環境という事であった。