vorinは子供のころから視野が狭いので
人のことは言えないのですが、
30歳で自営業を始めてから想像力って大事だなと認識し始めました。
想像力のない人。
これは例えば相手の気持ちを察したり、
相手が今なにをしているか考えたり、
全般的に自分以外の人の諸事情を想像できない人です。
ときどきお客様の中にいて、
土曜日からお盆休みに入る予定だったのに直前の金曜日に電話がかかってきて、
「大至急、許可が欲しいんです!!明日お伺いします。」
という人がいました。
たまたま旅行の予定を入れていなかったので引き受けましたが、
その人は最初から業務完了まで
vorinがお盆休みを返上してやっているということを
まったく想像していませんでした
定休日は「日・祝日」とホームページに出しているからと言って
お盆や年末年始は平日でも休みますよ
それぐらいは日本で生活している人なら想像ができると思うんですけどね。
相続の業務なんかをやっていると
自分の都合のよいようにしか考えておらず、
かつなぜか他の兄弟姉妹はそれに賛成するはずだと
思い込んでいる人がたくさんいます。
結果、その人にとっては予想外の反応が出て
話し合いがまとまらないという話も多々ありました。
vorinは長渕剛さんが好きですが、
あれほどインパクトが強いので、アンチな人もたくさんいます。
人それぞれの好き嫌いですから仕方のないことですが、
批判する人の中には想像力のない人もいます。
「彼の家庭は父親が公務員で、
彼自身大学に行かせてもらっているので裕福なはずなのに
貧乏キャラを作っている」
とネットに書いている人がいました。
vorinは1976年生まれで、
物心がついたころ10歳ぐらい(1980年代)のときは
確かに公務員の家庭は裕福だと親が言っていました。
地方では、親が子供を公務員にさせたがるのはそのためです。
でも、長渕剛さんは1956年生まれです。
昔の公務員は「公僕」と呼ばれて、
民間企業よりも給料が少なく、公務員になる人が少なかったと
親が言っていました。
「昔の」がいつ頃なのか分かりませんが、
1956年が戦後10年と言えども
東京、名古屋、大阪などの主要都市に比べれば
地方は復興が遅れていて貧乏だったと想像できます。
高度経済成長で民間企業の給料がぐんぐん上がると、
公務員になる人がいなくなってきたので、
公務員の給料水準を引き上げたはずです。
長渕剛さんが大学に行けたことで
家庭が裕福だと判断している人がいましたが、
日本の高度経済成長期を生きているのですから、
1950年代は低かった公務員の給料が
1970年代には大学に行かせられるほどになったのではないでしょうか。
あくまでも想像ですけどね。
vorinは、今、高齢者を相手に仕事をすることもあるので、
戦時中、戦後という苦しい時代を生きた人たちの話を
聞くことがあります。
子供のころ親から昔の話を聞いていましたが、
大人になってようやく現実として捉えるようになりました。
22歳の頃、仕事で出会った60代の労働者は、
字が書けませんでした。
名前だけは書けるけど、他の字は書けないし、読めないということでした。
当時は携帯電話やインターネットが普及し始めた時代です。
字が書けない人がいることに驚きました。
と同時に、これまで当たり前に字を書いたり読むことを要求していたので、
彼を傷つけていたのかもしれないと思いました。
想像ができない人は、
人を傷つけたり、人を不快にさせることがあります。
vorinは、今でも想像が足りなかったと反省することが多々あります。
世の中は、自分が見聞きし、体験してきたことだけがすべてではないのです。
想像力がコミュニケーション力につながるのかな、
と思う今日この頃です。