平成26年12月26・27日、いつも使う「青春18切符」で、桶狭間に行ってきた。
というのも、東海道53次の有名どころを歩いていて、愛知県名古屋市の中央競馬場駅の近くに桶狭間古戦場があることを知って、是非とも、信長が戦いの天才と言われる所以にもなったと言われ、また、群雄割拠の魁でもあるといわれている「桶狭間の戦い」の場を直接見てみたいという気持ちから、今回の旅となった。
桶狭間だけではここまで来た甲斐がない。
8月には、東海道唯一の海路である、熱田港から桑名までの「七里の渡し」のツアーに参加しているので、桑名までは行ったことになる。
次の日は、桑名の西にある、亀山宿から関宿までを歩くことにした。
では、1日目から
朝、上溝駅で待ち合わせ、6時25分の電車に乗り、たくさん乗り継いで、桶狭間近くの「有松駅」に着いたのが、13時30分頃。7時間かけて目的の場所に行ったことになる。でも交通費は2370円である。それも乗り降り自由で。安いよね~
そこからバスで、桶狭間公園に行く。
実は、桶狭間古戦場は2ヶ所あり、東海道に近い方と少し離れた方と。
私たちはそんなこととは知らずに、スマホで探した「桶狭間古戦場」へ、何の疑いもなく、東海道から少し離れた方へ来たことになった。
なんでそんなことが分かったかというと、その公園で、大きな説明板があり、それを見ながら二人で話していたら、通りがかった地域のガイドをされている方が、わざわざ車を止めて気にかけて声をかけてくださり、戦いの様子を説明してくださった。こちらの公園のほうは、地元の研究家たちが「信長公記」を読み砕いて作ったということや公園自体がジオラマになっていて、歩きながら信長や義元の動きが分かるとも教えてくれた。最後に、東海道沿いにも「桶狭間古戦場跡」があることを教えてくれた。行き易い場所を史跡としたようだ。まあ、私たちにしてみればどちらでもいいかな~。この辺だという感じは体感できたし。
その中で、一番心に残ったことは、桶狭間の戦いの行われた日は、1560年5月19日であるが、その日は旧暦で、今に直すと、6月22日ということを教えてくれた。5月といえば、五月晴れというように、晴天が多い感じである。雨が勝利を導いてくれたと考えると、疑問を感じていたが、6月なら梅雨真っ盛りだということで、納得がいった。
信長は「善照寺砦」で相手の動きを見て、敵は2万5千の兵の内、2万を戦いに出しているので、本体を守っている兵は手薄になっていると見込み、また、そこに、義元の本陣は「おけはざま山」で謡いを開いているという進言もあり、少ない2千の兵で突入した。その時にわかに、豪雨が降り、義元の陣は雨宿りのために散り散りになってしまった。天が味方したとでも言うのか、運が良かったのか、それとも信長の兵は強者どもが集まっていたからか、敵の対象の首をとって勝利することができた。
長福寺という寺には、そこの和尚さんが義元の首実検をしたと書いてあった。誰も大将がどんな顔なのか知らなかったんだよな~
おけはざま山は、昔は何もなかった小高い丘だったろうけど、現在は住宅が立ち並ぶ閑静な住宅街である。義元の本陣もその中にあった。
桶狭間からは名古屋駅に近い栄駅まで高速を使う直通のバスがあり、なんと220円と安い。名古屋人の気風の良さがうかがえた。
桑名駅の目の前にあるビジネスホテルに宿をとってくれ、そこで泊まる。朝が早かったせいか、ふたりとも疲れて、早めに寝る。
2日目。亀山宿から関宿までの正味6キロ歩く。本来の目的に沿った行程だ。
亀山駅から歩く。
「亀山城跡」が東海道沿いにあるので寄る。安藤広重が、亀山城の京口門からから描いた浮世絵があったが、その京口門に佇んだが、今はもう面影もない。
亀山宿は、宿場町としての雰囲気を残そうと、自治体が努力している感じがあって、古い家屋の前には屋号の看板が各家々に掲げられていた。
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途中立派な「野村一里塚」があり、樹齢300年の椋(むく)がそびえ立っていた。
関宿まで歩いていると、「大岡寺畷(だいこうじなわて)」という、鈴鹿川沿いに東海道が続いている。畷というのは真っ直ぐに続いた道のことで、東海道に時々出てくる。川崎宿から鶴見宿の間にもあって、芭蕉が句を詠んでいる。
千ちゃんと時々、ちょっとしたことから昔の記憶の断片を思い出して、それがなかなかはっきりした記憶になるまで時間がかかってしまい、二人して苦笑している。
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関宿到着。
ガイドブックには「関宿は一見の価値がある」と謳われていた。「この旅を続けてきてよかった、と思える光景がこの先に続いていた。いや、歩き終わった現在から思ってみても、関宿は、東海道中で一番の場所であった」とも。
入ってしばらく行くと、東の追分なるところが、ここには、伊勢神宮に通じる分かれ道となっていて、鳥居もあった。
そこから先、何百メートルも宿場街道が続いていて、やはりガイドブックの作者が感動するのもわかるな~と思った。広重が描いている本陣にも行ったが、跡の碑があるだけだった。また、「ご馳走場」というのは、食べるものがあるのではなく、身支度を整えて、お城に参内するところだとわかった。
関駅から名古屋で途中下車して、名古屋は一つ一つのビルが大きくて、すごい大きな街だということを改めて感じ、昼食を食べ、宝くじを買って、ゆっくり帰ってきた。
1日目 13043歩(6.5キロ)
2日目 13523歩(6.7キロ)
今回も、こうやって歩けることを、甚く感謝し、幸せに思う。
というのも、東海道53次の有名どころを歩いていて、愛知県名古屋市の中央競馬場駅の近くに桶狭間古戦場があることを知って、是非とも、信長が戦いの天才と言われる所以にもなったと言われ、また、群雄割拠の魁でもあるといわれている「桶狭間の戦い」の場を直接見てみたいという気持ちから、今回の旅となった。
桶狭間だけではここまで来た甲斐がない。
8月には、東海道唯一の海路である、熱田港から桑名までの「七里の渡し」のツアーに参加しているので、桑名までは行ったことになる。
次の日は、桑名の西にある、亀山宿から関宿までを歩くことにした。
では、1日目から
朝、上溝駅で待ち合わせ、6時25分の電車に乗り、たくさん乗り継いで、桶狭間近くの「有松駅」に着いたのが、13時30分頃。7時間かけて目的の場所に行ったことになる。でも交通費は2370円である。それも乗り降り自由で。安いよね~
そこからバスで、桶狭間公園に行く。
実は、桶狭間古戦場は2ヶ所あり、東海道に近い方と少し離れた方と。
私たちはそんなこととは知らずに、スマホで探した「桶狭間古戦場」へ、何の疑いもなく、東海道から少し離れた方へ来たことになった。
なんでそんなことが分かったかというと、その公園で、大きな説明板があり、それを見ながら二人で話していたら、通りがかった地域のガイドをされている方が、わざわざ車を止めて気にかけて声をかけてくださり、戦いの様子を説明してくださった。こちらの公園のほうは、地元の研究家たちが「信長公記」を読み砕いて作ったということや公園自体がジオラマになっていて、歩きながら信長や義元の動きが分かるとも教えてくれた。最後に、東海道沿いにも「桶狭間古戦場跡」があることを教えてくれた。行き易い場所を史跡としたようだ。まあ、私たちにしてみればどちらでもいいかな~。この辺だという感じは体感できたし。
その中で、一番心に残ったことは、桶狭間の戦いの行われた日は、1560年5月19日であるが、その日は旧暦で、今に直すと、6月22日ということを教えてくれた。5月といえば、五月晴れというように、晴天が多い感じである。雨が勝利を導いてくれたと考えると、疑問を感じていたが、6月なら梅雨真っ盛りだということで、納得がいった。
信長は「善照寺砦」で相手の動きを見て、敵は2万5千の兵の内、2万を戦いに出しているので、本体を守っている兵は手薄になっていると見込み、また、そこに、義元の本陣は「おけはざま山」で謡いを開いているという進言もあり、少ない2千の兵で突入した。その時にわかに、豪雨が降り、義元の陣は雨宿りのために散り散りになってしまった。天が味方したとでも言うのか、運が良かったのか、それとも信長の兵は強者どもが集まっていたからか、敵の対象の首をとって勝利することができた。
長福寺という寺には、そこの和尚さんが義元の首実検をしたと書いてあった。誰も大将がどんな顔なのか知らなかったんだよな~
おけはざま山は、昔は何もなかった小高い丘だったろうけど、現在は住宅が立ち並ぶ閑静な住宅街である。義元の本陣もその中にあった。
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桶狭間からは名古屋駅に近い栄駅まで高速を使う直通のバスがあり、なんと220円と安い。名古屋人の気風の良さがうかがえた。
桑名駅の目の前にあるビジネスホテルに宿をとってくれ、そこで泊まる。朝が早かったせいか、ふたりとも疲れて、早めに寝る。
2日目。亀山宿から関宿までの正味6キロ歩く。本来の目的に沿った行程だ。
亀山駅から歩く。
「亀山城跡」が東海道沿いにあるので寄る。安藤広重が、亀山城の京口門からから描いた浮世絵があったが、その京口門に佇んだが、今はもう面影もない。
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亀山宿は、宿場町としての雰囲気を残そうと、自治体が努力している感じがあって、古い家屋の前には屋号の看板が各家々に掲げられていた。
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途中立派な「野村一里塚」があり、樹齢300年の椋(むく)がそびえ立っていた。
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関宿まで歩いていると、「大岡寺畷(だいこうじなわて)」という、鈴鹿川沿いに東海道が続いている。畷というのは真っ直ぐに続いた道のことで、東海道に時々出てくる。川崎宿から鶴見宿の間にもあって、芭蕉が句を詠んでいる。
千ちゃんと時々、ちょっとしたことから昔の記憶の断片を思い出して、それがなかなかはっきりした記憶になるまで時間がかかってしまい、二人して苦笑している。
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ガイドブックには「関宿は一見の価値がある」と謳われていた。「この旅を続けてきてよかった、と思える光景がこの先に続いていた。いや、歩き終わった現在から思ってみても、関宿は、東海道中で一番の場所であった」とも。
入ってしばらく行くと、東の追分なるところが、ここには、伊勢神宮に通じる分かれ道となっていて、鳥居もあった。
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そこから先、何百メートルも宿場街道が続いていて、やはりガイドブックの作者が感動するのもわかるな~と思った。広重が描いている本陣にも行ったが、跡の碑があるだけだった。また、「ご馳走場」というのは、食べるものがあるのではなく、身支度を整えて、お城に参内するところだとわかった。
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関駅から名古屋で途中下車して、名古屋は一つ一つのビルが大きくて、すごい大きな街だということを改めて感じ、昼食を食べ、宝くじを買って、ゆっくり帰ってきた。
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1日目 13043歩(6.5キロ)
2日目 13523歩(6.7キロ)
今回も、こうやって歩けることを、甚く感謝し、幸せに思う。