令和4年2月26日(土) 3~4か月前、カルチャーセンターの広告に偶然見つけた「はじめてさんの土偶講座」に、何となく興味を持ち、申し込んでおいた。携帯で申し込んだがその後連絡も通知もないので、もしかしたら空振りで終わるかなと思いながら、荻窪駅のルミネ6階にあるよみうりカルチャーセンターに行ってみた。良かった。受付でちゃんと私の名前が登録してあって、受講することができた。
講師は誉田亜紀子さん。今や縄文女子のきっかけを作った人として有名らしい。でも名前が読めない。これは「こんだ あきこ」と読むそうだ。話が上手で分かりやすく、知識が豊富で、滑舌で、ご自分の考えを交えて、お話しされていて1時間半があっという間に過ぎてしまった。終わってから著書を購入した。サインを書いてもらったときに、初めて名前がわかって、なんて読むかも教えてもらった。岐阜県出身で、この名前は私の家族だけだと言っていた。この時写真を撮らせてもらえばよかったと後で後悔した。
縄文時代は大体13000年位前から2300年位前で、約1万年位続いていた。土偶は11000年位前から登場した。最初のほうの土偶の中には、3.1センチ位のの小さな土偶もあり、誰かのお守りのようだと言っていた。生と死が隣り合わせで、厳しい環境の中で生きていく縄文時代。目には見えない、超自然的なものに心を預け、助けを求めてしまっても不思議ではない。その道具として土偶はあったのかもといわれていた。
一般的に、土偶は、縄文時代に粘土で作られた人型の焼き物で、妊婦や女性を表現したものとされる。目的は、狩猟や採集・漁労などの食糧確保の成功を祈る道具であり、安産・命の再生などの祈願、病気治療のために作られた。縄文時代、自然とともにあり、厳しい暮らしだからこそ、「祈り」が必要になったのではないか。縄文人の平均寿命は40歳前後。食糧事情もあり、乳幼児の死亡率も高く、一人の女性が4~5人産むのが精いっぱいだったのではと言っていた。
縄文時代のムラでは、竪穴式住居が5,6軒あり、一つの住居に5人位で27人位の集落で構成されていたのでは。人が増えると衛生面や少量確保が難しくなるので、分村という形で移動していったとされる。集落の出てきたものを見ると繋がりが見られるという。また、血が濃くなるといけないときは、旅人の男性を入れて違う血を入れる時もあると言っていた。
土偶の中で一番有名な「縄文のビーナス」はレプリカを触らせてもらったそうだが、括れのところが親指と人差し指で丁度ぴったりと挟めるし、そのまま手のひらには豊かなお尻が角度良く収まるように作られていて、抱っこしやすかったと言っていた。27㎝、新生児位の大きさだという。
「合掌土偶」は、女性には見えないが、ちゃんと女性器があって、どうも座産を象っているのではといわれていた。これは座っている椅子みたいなものを外すとバラバラになってしまい、修復していた形跡があるという。お尻の穴もあるという。
「遮光器土偶」宇宙人説もあるとか。土偶の中は空洞になっていて、その中に子宝に恵まれたいのか、わざわざ小さい塊を入れている。呪術的なものを感じる。
先生が好きと言っていた「山形土偶」。これは山形県ではなくて、頭が山の形になっているからこう呼ばれているそうだ。乳が大きく作られ母乳信仰の一環か。
土偶は作られた当初は赤くなっている。それはベンガラという鉱石をつぶして漆に混ぜて塗っていたようだ。赤は昔から、命、生命、血の色、魔よけの意味合いがあるという。縄文時代から続いているようだ。また、土井勝さんが、「日本食の始まりは縄文時代だ」と言っていたという。木の実や山菜など余ったら保存して、現代にも通じている。また、自然の生活では五感の中で、大事なのは「耳」なんだそうだ。自然を相手にするとき、危険を感じるのは、耳であり、嗅覚でもあるそうだ。
最後に、資料の一番最後に写っていた写真の土偶が、あまりにも単純な作りだったので、「これは先生が作られた土偶ですか?」と、今思えば失礼だったと反省しているが、聞いてしまった。「これも土偶ですよ」とにこやかに返答された。そして、紹介したのは、形良いもの見栄えがいいもので、このように、ただどんと立っているものもたくさんあるんですと。
久しぶりに勉強した。知識を吸収するというのはいいものだ。こうやって一回限りの講座にこれからもどんどん参加したい。
もらった資料を載せておく。
講師は誉田亜紀子さん。今や縄文女子のきっかけを作った人として有名らしい。でも名前が読めない。これは「こんだ あきこ」と読むそうだ。話が上手で分かりやすく、知識が豊富で、滑舌で、ご自分の考えを交えて、お話しされていて1時間半があっという間に過ぎてしまった。終わってから著書を購入した。サインを書いてもらったときに、初めて名前がわかって、なんて読むかも教えてもらった。岐阜県出身で、この名前は私の家族だけだと言っていた。この時写真を撮らせてもらえばよかったと後で後悔した。
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縄文時代は大体13000年位前から2300年位前で、約1万年位続いていた。土偶は11000年位前から登場した。最初のほうの土偶の中には、3.1センチ位のの小さな土偶もあり、誰かのお守りのようだと言っていた。生と死が隣り合わせで、厳しい環境の中で生きていく縄文時代。目には見えない、超自然的なものに心を預け、助けを求めてしまっても不思議ではない。その道具として土偶はあったのかもといわれていた。
一般的に、土偶は、縄文時代に粘土で作られた人型の焼き物で、妊婦や女性を表現したものとされる。目的は、狩猟や採集・漁労などの食糧確保の成功を祈る道具であり、安産・命の再生などの祈願、病気治療のために作られた。縄文時代、自然とともにあり、厳しい暮らしだからこそ、「祈り」が必要になったのではないか。縄文人の平均寿命は40歳前後。食糧事情もあり、乳幼児の死亡率も高く、一人の女性が4~5人産むのが精いっぱいだったのではと言っていた。
縄文時代のムラでは、竪穴式住居が5,6軒あり、一つの住居に5人位で27人位の集落で構成されていたのでは。人が増えると衛生面や少量確保が難しくなるので、分村という形で移動していったとされる。集落の出てきたものを見ると繋がりが見られるという。また、血が濃くなるといけないときは、旅人の男性を入れて違う血を入れる時もあると言っていた。
土偶の中で一番有名な「縄文のビーナス」はレプリカを触らせてもらったそうだが、括れのところが親指と人差し指で丁度ぴったりと挟めるし、そのまま手のひらには豊かなお尻が角度良く収まるように作られていて、抱っこしやすかったと言っていた。27㎝、新生児位の大きさだという。
「合掌土偶」は、女性には見えないが、ちゃんと女性器があって、どうも座産を象っているのではといわれていた。これは座っている椅子みたいなものを外すとバラバラになってしまい、修復していた形跡があるという。お尻の穴もあるという。
「遮光器土偶」宇宙人説もあるとか。土偶の中は空洞になっていて、その中に子宝に恵まれたいのか、わざわざ小さい塊を入れている。呪術的なものを感じる。
先生が好きと言っていた「山形土偶」。これは山形県ではなくて、頭が山の形になっているからこう呼ばれているそうだ。乳が大きく作られ母乳信仰の一環か。
土偶は作られた当初は赤くなっている。それはベンガラという鉱石をつぶして漆に混ぜて塗っていたようだ。赤は昔から、命、生命、血の色、魔よけの意味合いがあるという。縄文時代から続いているようだ。また、土井勝さんが、「日本食の始まりは縄文時代だ」と言っていたという。木の実や山菜など余ったら保存して、現代にも通じている。また、自然の生活では五感の中で、大事なのは「耳」なんだそうだ。自然を相手にするとき、危険を感じるのは、耳であり、嗅覚でもあるそうだ。
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最後に、資料の一番最後に写っていた写真の土偶が、あまりにも単純な作りだったので、「これは先生が作られた土偶ですか?」と、今思えば失礼だったと反省しているが、聞いてしまった。「これも土偶ですよ」とにこやかに返答された。そして、紹介したのは、形良いもの見栄えがいいもので、このように、ただどんと立っているものもたくさんあるんですと。
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久しぶりに勉強した。知識を吸収するというのはいいものだ。こうやって一回限りの講座にこれからもどんどん参加したい。
もらった資料を載せておく。
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