生け垣の「ボックスウッド」に花が咲いていた。
ボックスウッドは和名ではセイヨウツゲ(西洋ツゲ)で、ツゲの一種。
葉の色が明るい緑色のためか、生け垣としてびっしりと植えられていてもあまり重々しい感じがしない。
最近は結構この木を見る機会が多いような気もする。
街路樹の根締めとして植えられていたり、道路沿いの植え込みなどでも良く見かける。
丈夫で育てやすく、手がかからなくて植えっぱなしにしておいてもよいからなのかもしれない。
その木をいつも見ていたはずなのに、花を見たのは初めてだった。
[拡大した花の様子]
早春に咲くクリーム色の花は雌花が1個(中央の緑色の部分)で、その周りを複数の雄花が囲んでいる。
学名 :Buxus sempervirens
英名:Common box、Boxwood、European box
別名:西洋柘植、西洋黄楊(セイヨウツゲ)
科・属名:ツゲ科・ツゲ属
原産地 地中海沿岸~西アジア
よく見るツゲといわれる木には二種類あって、そのうちの一つがツゲ(柘植)で、ツゲ科ツゲ属の常緑樹。
これは「ホンツゲ」とも呼ばれている。
ホンツゲは成長が遅く、木が緻密で硬いので、高級木材として櫛や印鑑、将棋の駒などに使われている。
もう一つが、イヌツゲ(犬柘植)でモチノキ科モチノキ属の常緑樹になっている。
イヌツゲの木は成長が早くて木材としては役にたたなけれど、庭木としてはとても優秀で十分役に立っている。
栽培に手がかからなく、丈夫で刈り込みも耐える。
だから生け垣になったり、庭で観賞用に丸く刈り込まれたりしている。
別名では「タマツゲ」などとも呼ばれている。