第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

Harvard Medical School ICRT-Japan 募集

2020-01-21 16:55:42 | Harvard medical school

みなさま こんにちわ

今日は、非常に自分がやくに立ったオンライン勉強コースを紹介(宣伝)します。

詳細はGreat MentorのK.Cのビデオをご覧ください

https://www.youtube.com/watch?v=7DAYqSBseqc&feature=youtu.be

 

思い返せば、諸見里先生やミッチーこと真山先生とDobuiで食事をした日が最近のことのようですが、日本で開催が決定されて今回で3年目になります。

場所は沖縄で非常に勉強に集中できるOISTですので臨床研究のノウハウを知りたい方は是非参加をお勧めします。学生は当然、Harvardの図書館使い放題です、ものすごい文献をタダで読めて興奮します。またSTATAをある程度使いこなせるようになります。

僕はGeneralistとしてこういうプログラムこそGeneralistに向いていると思います。

スウェーデンでも地域医療に従事している先生たちの多くが、オンラインで大学院教育を受けながら自施設のデータで臨床研究を行なっておりました。

非常に相思相愛だと思います。下記にジェネラリストコンソーシアム で寄稿した時の文章を転載しておきます。

 

 

(*注意  言及している一部はGCSRTの内容です)

私見ではこのコースは今後の我が国のジェネラリストにとって極めて有効かつ効率的な学び方であると確信したためにご紹介したい。

古今東西、大学病院の存在意義は変わらず、臨床・教育・研究の三本の柱が挙げられる。しかしこの数年自分が大学病院で勤務して感じたこととして、大学で勤務するジェネラリストにとってそのうち最も不安定な柱は「研究」の柱であると感じている。このことは先行研究からも複数提示されてきた1,2。しかし我が国のジェネラリストに対する研究面での支援やメンタリングは非常に限られた人しか得ることができていない。その理由は下記である。第一に、臓器別医学をベースに進歩してきた我が国の研究体制(主に実験基礎医学)では、ジェネラリストの横断的視点や視野やまた興味を持つリサーチクエスチョンとの解離がある。第二に、ジェネラリストが活躍する、地域の診療所や市中病院で研究体制が十分に整っておらず、研究を実施する場合のメンターを獲得しにくいことがある。

ではどうすれば研究の手法を身につけ、「研究」の柱でも活躍できるジェネラリストを育成できるだろうか?その答えとして、筆者はこの海外遠隔教育にあると確信しているのである。ハーバード大学医学部の進めるコースは世界65カ国以上から150人以上の学生が臨床研究を学ぶために集まるインターネットを用いた遠隔教育である。多くの授業は自分の決めた時間で授業を受けることができるために多忙な臨床実務家にとって都合が良い。地球上の全受講生が集う授業は日本時間では21時から24時の間に開催されることが多く、我が国の参加者の働き方を考慮しても工夫すれば参加可能であった。また具体的な内容としては、臨床研究を立案するデザイン方法から統計ソフトのSTATAを用いた実際の検定の方法、論文の書き方から実際に海外のグラントに研究費を申請する研究計画書の作成方法等、非常に実務的なものに集約されていることを強調したい。中でも感銘を受けたのは、プレゼンテーションの方法、研究チームを作成して円滑に運営するリーダーシップ、またカリスマになるためになどのノンテクニカルスキルの講義も充実していたことだ。

実際に目の前に患者がいる臨床現場では重要なリサーチクエスチョンが浮かびやすい。ジェネラリストが地域で臨床を行うがゆえに発生する研究面でのデメリットは新しい学び方である海外の遠隔教育を用いることでデメリットをメリットに変える事ができると確信している。

 

 

 



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