第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

MHQS 卒業のお祝い

2021-09-12 13:52:25 | Harvard medical school
センターの皆様からハーバード大学医学部大学院Master of Healthcare Quality and Safety(MHQS)の卒業祝いを頂きました….
 
総合診療医センターの立ち上げ業務のFull time 教員& Full time大学院が、めちゃくちゃしんどかった事がまるで心的外傷のように思い起こされ呼吸困難と動悸がして(笑)、こっそり涙してしまいました。
 
たぶん、人生で最大のTrade offで、コロナのせいで誰にもわかってもらえない辛い思いもしましたが、コロナのおかげで得ることができた仲間や喜びもありました。後から見れば、きっとこの数年の大切な意味が分かるだろうと思います。コロナのこの状況を激しく恨みながら実際は感謝していました。
 
きっと、自分一人のためではなく、仲間がいたからギリギリのところで生物として生存することができたのだと思っています。
 
先日の町先生との対談で、やっぱり自分は医学生の頃から全くブレていないなと、気づかされました。メタ認知で気づいた事は、基本は「診断」と「治療」で生きてきていると。
 
 
一見何を目指しているのか分かりにくいと言われますが、病院総合診療医として本気でいくならば自然すぎるほど自然と思いました。
 
疾患を適切に診断して治療したい
病人を適切に診断して治療したい
患者家族背景や地域を適切に診断して治療したい
大学病院の問題を診断して治療したい
医学部の問題を診断して治療したい
県の医療問題を診断して治療したい
国レベルの医療問題を診断して治療したい
そう、こんなことを、MHQSではひたすら学んでいたのだと気づきました。
 
Harvard Medical Schoolでの学びをコツコツととても簡単にまとめているので、いつかどこかの出版会社から本を出そうかなと思っています。ボスのAnjala TessはQI mind setを日常生活に持ち込むのよ!!と毎日大声で叫んでいる人格者でした。主役は彼女にしたいな。
 
学生さんの教育もその人の躓いている問題を察知して(診断)、サポートする(治療)ことだとも思います。一人一人の学生さんにはやっぱり、診断と治療。やっぱりこれらは総合診療医としての重要な仕事だとおもいます。

 
世の中は良い事もいっぱいありますが、気づきにくいだけで潜在意識下でイケていない事も同じくらいありそうです。すごく悪い結果の時にやたらと目立つだけかもしれません。
 
しかし、悪いことについて他者や自分の組織を批判するだけで、傍観するだけではつまらないです。どうしたらその人達を巻き込んで楽しくできるかなぁとか、なるべく多くの人が喜んでもらえたらいいなぁとか。
 
やっぱりそういう事を考えて実行するのがたまたま好きで、Quality improvement & Change managementの方向に(間違って)向かってきたのだと思います。その過程に臨床だったり、研究や教育やマネージメントが自分には存在しているようにも感じます。
 
日本から初めての大学院生だったこともあり、世界的権威であるスタッフの先生達には、変な日本人としてとても重宝していただき、日本の現状や品質管理工程の歴史などをワザと題材に取り上げてくれました。色々あるかもしれませんが、やはり日本は素晴らしい国です。最後には、同級生と先生たちから卒業生代表に投票で選んで頂きました。僕のそこそこ下手な英語で長めのスピーチもさせられましたが、これもTrade offでしょう。
 
やっぱり僕は、ただただ感謝しかありません。
感謝しかありません。
 
 
自分の上司である鬼形医学部長と院長、唯一全力で話せる我が国を代表するカリスマ白石先生とシマネのジェネラルの先生たち、自分を既に部分的に越えて成長して去っていったメンティの方達。
 
何よりも遊びたい盛りに変な父ちゃんのところに生まれてきたばっかりにあまり遊んで貰えなかった三人の奇跡レベルにかわいい子供達と、僕の力をいつも10倍元気にしてくれる人間力世界一の妻に心から感謝します。ありがとう。
 
 


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