【個人的な評価】
「午前十時の映画祭11」で面白かった順位:6/26
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★★
映像:★★★★★
音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★★
【ジャンル】
歴史映画
アクション
【元になった出来事や原作・過去作など】
帝政ローマ時代中期を舞台にした出来事
【あらすじ】
西暦180年。
歴戦の勇士マキシマス将軍(ラッセル・クロウ)は、
「午前十時の映画祭11」で面白かった順位:6/26
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★★
映像:★★★★★
音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★★
【ジャンル】
歴史映画
アクション
【元になった出来事や原作・過去作など】
帝政ローマ時代中期を舞台にした出来事
【あらすじ】
西暦180年。
歴戦の勇士マキシマス将軍(ラッセル・クロウ)は、
皇帝アウレリウス(リチャード・ハリス)から絶大な信頼を得て、
世継ぎに指名される。
だが、それを妬んだ皇帝の実子
だが、それを妬んだ皇帝の実子
コモドゥス(ホアキン・フェニックス)は皇帝を殺害し、
マキシマスにも処刑の命が下される。
追手を振り切ったものの、
追手を振り切ったものの、
奴隷商人に捕らわれたマキシマスは、
プロキシモ(オリヴァー・リード)という男に買い取られ、
剣闘士の道を歩むことになるのだが―。
【感想】
「午前十時の映画祭11」にて。
2000年のアメリカ映画。
当時36歳だったラッセル・クロウと、
【感想】
「午前十時の映画祭11」にて。
2000年のアメリカ映画。
当時36歳だったラッセル・クロウと、
26歳だったホアキン・フェニックス。
若さを感じながらも凄まじい演技力に圧倒される内容だった。
また、プロキシモ役を演じた
若さを感じながらも凄まじい演技力に圧倒される内容だった。
また、プロキシモ役を演じた
オリヴァー・リードは本作の撮影中に亡くなり、
まさかの遺作となってしまった。
◆身も心も満身創痍なのに戦い続けるマキシマスの姿が屈強すぎる
ラッセル・クロウが演じたマキシマスは架空の人物。
でも、マルクス・ノニウス・マクリウスという
◆身も心も満身創痍なのに戦い続けるマキシマスの姿が屈強すぎる
ラッセル・クロウが演じたマキシマスは架空の人物。
でも、マルクス・ノニウス・マクリウスという
実在した執政官がモチーフになっているようだ。
彼は戦で負け知らずの名将な上に人柄も誠実で、
彼は戦で負け知らずの名将な上に人柄も誠実で、
時の王アウレリウスから絶大な信頼を得ている。
それが不幸の始まりとも言えるのが、
それが不幸の始まりとも言えるのが、
この物語の悲しいところ。
アウレリウスには実子コモドゥスがいたけど、
アウレリウスには実子コモドゥスがいたけど、
歪んだ心を持っていることを見抜き、
血の繋がりのないマキシマスに世継ぎを指名。
それに怒り狂ったコモドゥスは父を殺し、
それに怒り狂ったコモドゥスは父を殺し、
マキシマスに処刑の命令を下すという、
マキシマスからしたらとばっちりみたいなもんである。
何とか処刑を免れるも、
何とか処刑を免れるも、
妻と子は無残に焼き殺され、
自身も奴隷承認に買われて、
グラディエーターの道に。
そこから、アウレリウスの遺言を実現すべく戦い続けるんだけど、
そこから、アウレリウスの遺言を実現すべく戦い続けるんだけど、
肉体的にも精神的にも辛い中で、
よく腐らずにいられるなと感心する。
家族を殺された復讐心と
家族を殺された復讐心と
先代の王に対する忠誠心の強さゆえなんだろうなと思うけど、
とても魅力的なキャラクターだった。
◆共感できるコモドゥスの心情
今回、悪役とされているコモドゥス。
確かに傲慢で自分勝手な思想の持ち主ではあるけれど、
◆共感できるコモドゥスの心情
今回、悪役とされているコモドゥス。
確かに傲慢で自分勝手な思想の持ち主ではあるけれど、
彼の境遇もなかなか辛い。
自分だって国や父のことを想って行動してきたのに、
自分だって国や父のことを想って行動してきたのに、
父が王に求める資質とは違うと一蹴。
本人からしたらこの溢れる野心を認めてもらいたいのに、
本人からしたらこの溢れる野心を認めてもらいたいのに、
それが叶わない寂しさがある。
そんな状況で、
そんな状況で、
父だけでなく、姉(やや異性として見ていた節がある)からの愛も
マキシマスに獲られてしまった。
自分が欲しかったもの、持っていないものを、
自分が欲しかったもの、持っていないものを、
マキシマスは持ってる。
もともと野心が強く、
もともと野心が強く、
情緒不安定なところも踏まえると、
彼に対して尋常じゃない嫉妬を抱えるのは、
とても自然なことだと思った。
そこは同情できる。
とはいえ、彼の人間性を肯定できるわけではないけれど。
◆再現度が高すぎるシーンの数々
今回の舞台は古代ローマ帝国。
それをセットとCGで見事に再現されているのも、
そこは同情できる。
とはいえ、彼の人間性を肯定できるわけではないけれど。
◆再現度が高すぎるシーンの数々
今回の舞台は古代ローマ帝国。
それをセットとCGで見事に再現されているのも、
本作の特徴のひとつと言える。
冒頭の大迫力の合戦シーンはものすごかったし、
冒頭の大迫力の合戦シーンはものすごかったし、
特に中盤以降に登場するコロッセウム内での戦いなんかは、
まわりの観客の多さもあって、
ものすごく臨場感ある仕上がりになっていた。
古代ローマ帝国がどんな雰囲気だったのかを知るには
古代ローマ帝国がどんな雰囲気だったのかを知るには
いい教材とも言えるかもしれない。
◆そんなわけで
古代ローマ帝国という壮大な世界観。
その中で起こる、
◆そんなわけで
古代ローマ帝国という壮大な世界観。
その中で起こる、
将軍という立場を追われて剣闘士にまで成り下がった男と、
彼に欲しいものをすべて奪われた男の私情のもつれ合い。
そんな濃いストーリーに加えて、
そんな濃いストーリーに加えて、
視覚的にもドラマチックなので、
ぜひ映画館で観て欲しいなと思える作品。
それにしても、日本版のポスターがチープで、
それにしても、日本版のポスターがチープで、
映画の世界観と全然合ってないな。。。