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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

『北斗の拳』をモチーフにしたおバカな純情アクションラブコメ『KAPPEI カッペイ』

2022年03月18日 22時48分26秒 | 映画

【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:35/44
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【ジャンル】
ラブコメ
アクション

【原作・過去作、元になった出来事】
・漫画
 若杉公徳『KAPPEI』(2011-2014)

【あらすじ】
1999年7月に世界が滅亡するという
ノストラダムスの大予言を信じ、
乱世の救世主となるべく、
人里離れた地で、
殺人拳・無戒殺風拳(むかいさっぷうけん)の修行に
人生を捧げてきた男・勝平(伊藤英明)。

だが、世界が滅亡する気配など一向に感じられないまま、
師範(古田新太)から突如「解散」を命じられた終末の戦士たちは、
それぞれ東京の地へと流れ着く。

右も左もわからぬ大都会で、
気弱な大学生・啓太(西畑大吾)を助けたことをきっかけに、
天真爛漫な女子大生・山瀬ハル(上白石萌歌)と出会い、
人生で初めて“恋”を知る勝平。

そんな勝平の前に、
かつて共に修行に明けくれた、
守(大貫勇輔)・正義(山本耕史)・英雄(小澤征悦)ら
最強の漢(オトコ)たちも現れて…。

【感想】
おバカ全開で楽しめる映画だった(笑)
終末の戦士とか、みんな役者としてのキャラ崩壊しちゃってるから(笑)
原作漫画が全6巻しかない上にサクサク読めちゃうので、
漫画を読んでから観に行ったけど、
それを読んでても読んでなくても関係ないぐらいには、
わかりやすいストーリー。
原作との相違点はあるけれど、
6巻分全部2時間の尺に突っ込んでます(笑)

◆終末の戦士たちの鋼の肉体、ガラスのハートのギャップが笑える

この映画で一番面白いのは、
何と言っても勝平を始めとした終末の戦士たちのキャラ。
生まれた頃からずーっと人里離れたところで
修行漬けの日々だったので、
世間のことを何も知らないの。
それこそ、「女性」という存在すら初めて目にするほど。

彼らは解散した後、
それぞれの道を歩んでいくんだけど、
みんな揃いも揃って恋愛にうつつを抜かすんだよ。
女性なんて初めて見るのに。
男性と比べて、
胸やお尻が膨らんでいることすら初めて知るのに。

映画では主に勝平のエピソードがメインなんだけど、
ひたすら修行をしてきた身だから、
とにかく目標に向かって一直線。
あの手この手で意中の女性との距離を縮めようと必死。
戦士ってだけあって、
全盛期のシュワちゃんみたいな肉体をしてるんだけど、
精神がメチャクチャ弱くてね。
片想いの苦しさや失恋のショックに耐性がないから、
屈強な男に見えて、
妙にナヨナヨしてるところもあって。
映画では40代、
原作では30代とけっこうないい歳なんだけど、
中学生かってぐらいの恋愛偏差値しかないのが笑える(笑)
そのギャップを楽しむのが、
この映画を楽しむポイントかな。

◆面白さ的には原作の方に軍配が上がる

原作を読んでいても読んでいなくても、
話の理解には大して差はないってさっき書いた。
とはいえ、6巻分を2時間に突っ込むからね、
どうしても映画はかなり駆け足になる。
けっこう唐突な展開も多いから、
そこは原作を読んでいた方が腹落ちはしやすいかも。

あと、原作の方が下ネタが多い(笑)
これはもう中学生男子が喜びそうな内容のオンパレードなので、
実写化はできないだろうな。。。(笑)

ただ、キャスティングはけっこう原作に近いなって思ったし、
無駄に凝ったCGのエフェクトなんかも
コメディとしていい味出してた。
個人的には、守を演じた大貫勇輔が好きだったなー。
『ルパンの娘』の円城寺さんを思わせる展開が終盤にあるので、
ファンの人は楽しみにしていて欲しい。

◆そんなわけで

原作を読んでいないと、
急ぎ足な展開に内容の薄さを感じてしまうかもしれないけど、
バカバカしい映画を観たいならピッタリかも。
終末の戦士たちは、
もう少し筋肉質だったらキャラへの愛がもっと増したかも(笑)


事件の裏に隠された真実が面白かった『ゴシップ 彼女が知りたい本当の○○』

2022年03月18日 00時23分52秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2022年冬ドラマで面白かった順位:2/4
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【ジャンル】
サスペンス
ヒューマンドラマ
ネットニュース

【原作・過去作、元になった出来事】
なし

【あらすじ】
大手出版社『クスノキ出版』の経理部に所属する瀬古凛々子(黒木華)は、
他人の気持ちを理解したり、
場の空気を読んだりすることは苦手。
しかし、この世界や他者を知りたいという欲求は強く、
優れた洞察力を生かして
ちょっとした矛盾や誤りを見抜く能力に長けている。

そんな凛々子の能力を認め、
彼女の協力で同期のライバルを蹴落として
執行役員となった仁和正樹(安藤政信)は、
凛々子にある仕事を命じる。
それは、クスノキ出版が運営するニュースサイト
『カンフルNEWS』の立て直しだった。

『カンフルNEWS』は、
他社のニュースやブログ記事のコメントをコピペしただけの
“コタツ記事”ばかりを発信しており、
PVは月間50万程度、
広告もろくにつかないというお荷物部署状態だった。

凛々子は、月間5000万PVという目標を掲げ、
そのために「ゴシップで攻める」という戦略を立てる。

彼女を始め、
編集部員たちの努力の甲斐あって、
なんとか目標は達成するものの、
その裏には大きな陰謀がうごめいていた…。

【感想】
現代っぽく、
ニュースサイトの編集部が舞台となったドラマ。
『知らなくてイイコト』(2020)と同じような流れなので、
正直目新しさがあったわけではないんだけど、
回を追うごとに面白くなっていったと思う。

◆徹底した取材力と事件の裏に隠された真実の意外性がよかった

「所詮は三流ニュースサイト」ということで、
社内はおろか社外からもバカにされるようなポジション。
でも、凛々子が編集長になってからが大きな転換期を迎える。
月間5000万PVを叩き出すために、
注目されやすいゴシップネタで攻めることを決定。
ただ、たかがゴシップとはいえ、
取材は徹底的に行う。
裏が取れていないものは記事にせず、
きちんとした聞き込みや証拠集めなど、
客観的事実を明確にしてからの記事配信。
これは、凛々子の
「ちょっとした矛盾や誤りを見抜く能力に長けている」
という性格だからこそ徹底できるんだろうなと。

事件の真相を追っている最中は
軽いサスペンス感も味わえるのだけど、
このドラマでよかったのは、
真実がわかった後。
ネタをつかんだ当初には
想像もしなかった事実が隠されていることが多い。
心温まるときもあれば、
取材対象者にとって悲しい結末になることもあったけど、
世間で騒がれていることの裏側が知れるオチは面白かった。

◆凛々子の意外と泣けるエピソードと心に残るセリフ

主人公の凛々子って、
メチャクチャ『エヴァ』の綾波レイっぽかったんだよね。
いつも無表情で、
人の気持ちを理解することが苦手で、
口癖が「ザワザワする」って。
それ「ポカポカする」へのオマージュだろって思うんだけど。

ただ、彼女の過去が明らかになる第6話。
高校時代、唯一の友達だった人とのエピソードは
不覚にも泣いてしまって。
あんな無表情な彼女だからこそ、
こういう友情エピソードはギャップになるんだよね。

ギャップで言うと、
第4話で彼女が根津(溝端淳平)に語ったセリフも心に残る。
「あなたにできる仕事は他の人にもできる。
 そうでないと会社は成り立たない。
 でも、"あなたでよかった"、そう言われる仕事はきっとある」って。
人の気持ちに無頓着そうな彼女が、
そんなこと言うんだって驚いた。

◆仁和の立ち位置が微妙

凛々子を『カンフルNEWS』の編集長に推した
執行役員の仁和。
演じた安藤政信の演技はとてもよかったんだけど、
キャラクターとしてわかりづらくて。。。
彼は彼で、
クスノキ出版を大手IT会社に吸収合併させるために、
会社の価値を高める目的があった。
そのために、凛々子を利用したんだけど、、、
もともと2人は知り合いで。
彼女の母親が仁和の恩師。
凛々子が若い頃にその母親が亡くなったことで、
何かと凛々子に目をかけてきたのだけど。。。
なんで最後ああいう形になるかなーって。
そもそも、そんなにドラマ本編に深入りしてこなかったんだよね、
仁和って。
もっと凛々子との絡みが多かったら、
いろいろ納得がいったのかもしれないけど。

◆そんなわけで

多少気になるところはあるものの、
個人的には総じて楽しめたかなあ。
『知らなくてイイコト』とかぶるっちゃかぶるけど(笑)
こっちの方がもっとライトな感じでした。