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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

沖縄を舞台とした笑いと涙のタイムスリップロックンロール映画『ミラクルシティコザ』

2022年03月17日 20時38分36秒 | 映画

【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:23/43
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【ジャンル】
コメディ
ヒューマンドラマ
感動
音楽

【原作・過去作、元になった出来事】
なし

【あらすじ】
沖縄市コザ。
かつては隆盛を極めた街だが、
現在はゴーストタウンの一歩手前!?
そこで暮らす翔太(津波竜斗)は、
特にやりたいこともなく、
惰性な日々を過ごしていた。
彼にはちょっと変わった祖父ハル(小池美津弘)がいた。
ハルはかつて、
ベトナム戦争に向かう米兵たちを熱狂させた
伝説のロックンローラーだった。

ある日、自慢の祖父ハルを交通事故で亡くし、
失意の翔太の前に現れたのは、なんと死んだはずの祖父。
「やり残したことがある」と、
ハルが翔太の体をのっとると、
行き場のなくなった翔太の魂は、
タイムスリップして1970年のハル(桐谷健太)の体へ入ってしまう。

翔太はロックンローラーだったハルとして、
ベトナム戦争特需に沸く70年代の沖縄で、
驚きの真実を知り、
未来へのサプライズを仕掛けようとするが…。

【感想】
タイムスリップにロックンロールに笑いに涙にと、
なかなか情報量の多い映画ではある。
でも、かつて沖縄にあった
コザ市(日本で唯一のカタカナ表記の地名)を舞台とした
時空を超えた壮大な物語は、
個人的にとても楽しめる内容だった。

◆コメディ寄りで気軽に観れる前半
この映画は前半と後半で受ける印象が違う。
前半はコメディの要素が強い。
住んでいる街が再開発でなくなろうとしている中、
惰性で生きている翔太と、
かつてロックンローラーだったじいさんたちの牧歌的なやり取り。
交通事故で亡くなった祖父が
幽霊となってひょっこり現れるポップさ。
いきなり50年前にタイムスリップしてしまった
翔太に訪れるピンチ。
などなど、軽いノリで観られる感じ。

タイムスリップの仕組みは
特に触れられていないので、
SF好きとしては気になるところではあったけど(笑)

◆シリアス寄りで感動的な後半

後半からは、
もう少しシリアス。
家族を捨てたと聞いていた
若かりし頃の祖母の真実。
バンドメンバーに入りたい
米兵ビリー(ニッキー)との交流。
当時の米兵と沖縄民との間にあった軋轢。
などなど、家族の話やアメリカとの関係性は、
涙なしには観れないエピソードが印象的。

◆伝説のロックンローラーたち

この映画を観る上で知っておきたいのが、
当時の沖縄を盛り上げたロックンローラーたちの存在。
僕は全然知らなかったんだけど、
有名なバンドがいくつも生まれたそう。
本作においては、
「紫」というバンドが全面協力しているようで。
沖縄県出身ロックバンドの草分け的存在らしいんだよね。
しかも、現在でも精力的にバンド活動を行っているらしく、
バリバリの現役なんだとか。
その生き方がまさにロック(笑)

◆そんなわけで

ポスターのデザインからは想像できないほど、
ファンタジーでロックな内容。
笑いあり涙ありで、
個人的にはオススメしたい。
特に、当時の沖縄を知る世代の人からは、
より共感できる部分があって楽しめるんじゃないかと。

ちなみに、キャスト・スタッフひっくるめで、
そのほとんどが沖縄県出身または在住というのもまた面白い。


すべてのタイミングがおかしかった『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』

2022年03月17日 00時38分00秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2022年冬ドラマで面白かった順位:3/3
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【ジャンル】
コメディ
ビジネス
レストラン経営

【原作・過去作、元になった出来事】
なし

【あらすじ】
高梨雛子(高畑充希)は、
飛ぶ鳥を落とす勢いで成長し続けるスタートアップ企業、
「リレーション・ゲート」の社長秘書。
社長の浅海(松田翔太)はカリスマ性のある男だが、
直感で動く彼の“ムチャブリ”に、
雛子は振り回されてばかり。

そんなある日、
雛子は子会社である「リレーション・フーズ」設立の記者会見の場で、
突然社長に任命されてしまう!
右も左もわからないまま、
浅海が買い取った創業50年の老舗フレンチレストランを、
1ヵ月でリニューアルするよう命じられる雛子。
限られたリソースの中で、
メニュー開発や食材の買い付けなど、
てんてこ舞いの日々。

そこで、部下の一人である大牙(志尊淳)としゅっちゅう衝突するも、
だんだんと仲が深まっていき、、、?
さらに、浅海ともビジネスを超えた関係性が芽生え始め、、、?

果たして、雛子は仕事と恋愛を両立できるのだろうか。

【感想】
コメディで観やすいドラマではあったけど、、、
恋愛モノなのかビジネスモノなのか、
どっちつかずな印象だったかな。。。
で、どっちもすごく中途半端っていう。。。

◆恋愛ドラマとしての謎タイミング

恋愛面ではものすんごく遅かったのよ、
やることが。
なんか、大富豪でずーっと「2」を持ってて、
いつまで経っても出せずに、
結果負けてしまったみたいな。

いきなり子会社の社長に任命された雛子が、
部下の大牙と本社社長の浅海との間で揺れるのはわかる。
わかるんだけど、、、
大牙とかあんなに雛子のこと嫌ってたのに、
何をどうやったら急に好きになるんだって。
しかも、わかりやすいアプローチし出したのが第7話から。
「いや、もうすぐ終わっちゃうけど、このドラマ」って。

で、カリスマ社長の浅海も、
これまた終盤まで全っ然絡んでこない。
第9話になって、
ようやくひょんなことから雛子の家にやってきて、
そこに大牙も加わって、
カオスな感じになるんだけど。
「次で最終回だけど、、、?それ第5話ぐらいでやることでは、、、?」
と思った(笑)

で、その第9話のラストで、
大牙が「浅海社長の気持ちがわかったんで、
俺もう(あなたを好きなのを)やめます」
とか言っちゃう。
あのカオスな感じだけで、
浅海の気持ちわかるか~?
そして、あきらめるの早~。
まあ、実際はあきらめてなかったんだけどさ(笑)

もっと浅海を前の段階から全面に出してきて、
大牙とバチバチやって欲しかったよ。
でもさ、浅海がどんだけすごいのかってのは
結局わからないんだよね。
すべてノリで意思決定をしているようにしか見えなくて。
そして、生活能力はポンコツ。
そんないかようにも料理できそうなキャラを、
なぜ終盤までほとんど出さなかったんだろうか。。。

◆ビジネスドラマとしての謎タイミング

ビジネス面ではすべての展開というか
タイミングが早かったかな。
レストラン経営を主軸に
メニュー開発や食材調達、
競合との戦いなど、
要素としては悪くなかったけど。
でも、ピンチに陥ったかと思えば、
すぐに解決しちゃう軽いノリが、
イマイチピンと来なかった。

特にラストはひどかったね(笑)
リレーション・フーズが解散しちゃう!
ってなったかと思ったら、
本社を追い出されたはずの浅海が株を過半数集めて、
再び本社社長に返り咲く。
リレーション・フーズも無事に存続っていう。
20分で終わっちゃったよ、このピンチ。
『半沢直樹』だったら、
この過半数の株を集める過程でもドラマあると思うけど(笑)

◆そんなわけで

基本コメディ路線ではあるんだけど、
恋愛とビジネスがかみ合っていないばかりか、
いろいろタイミングが合ってなさすぎて、
個人的にはイマイチなドラマだった。
やっぱり浅海の見せ場を増やして、
大牙と恋敵感もっと作ってもよかったんじゃないかなあ。