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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

最終回のチート感に「???」だった『ドクターホワイト』

2022年03月21日 23時55分33秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2022年冬ドラマで面白かった順位:6/7
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【ジャンル】
サスペンス
医療ドラマ

【元になった出来事や原作・過去作など】
・小説
 樹林伸『ドクター・ホワイト』シリーズ(2015-)

【あらすじ】
医療ジャーナリストの狩岡将貴(柄本佑)は、
ある朝、日課のランニング中に、
公園で倒れている女性(浜辺美波)を見つける。
透き通るような肌と整った顔立ちを持つその女性は、
素肌にたった一枚、
白衣だけを身に着けていた。

幼なじみの内科医・高森麻里亜(瀧本美織)に助けを求めて
病院へ運び込むと、
目を覚ました女性は自らを「白夜」と名乗った。
さらに、検査結果を見ずに将貴の不調の理由を言い当てたり、
急患に対する外科の診断を「誤診です」と指摘する。
その口ぶりはまるで医療関係者のようだったが、
驚異的な医学知識とは裏腹に、
白夜はそれ以外の記憶をすべて失っていた。

将貴は、行く当てのない白夜を
ひとまず自宅へと連れて帰る。
事故で両親を亡くし、
将貴と2人暮らしをしている妹の晴汝(岡崎紗絵)は、
白夜を歓迎し、
何かと世話を焼く。

その後も、次々と患者に対して的確な診断を下す白夜。
しかし、そんな彼女には"ある秘密"が隠されていることを、
このときはまだ誰も知る由もなかった。

【感想】
記憶はないのに医療知識だけやたらある、
そんな不思議な女性が主人公の医療サスペンスドラマ。
ジャンル的には『逃亡医F』っぽさもあるけど、
こっちの方がもう少しコメディ要素もあったかな。

◆基本的には心温まるヒューマンドラマ

基本1話完結型で進んで行く本作。
1話完結のエピソードは、
熱意ある医師と病気に苦しむ患者の
心温まるヒューマンドラマっていう感じで、
他の医療ドラマとそこまで大差なかった印象。

個人的には第4話が好きだった。
佐久間(高橋文哉)と
恩師の鳥羽(橋爪淳)のエピソードは泣けたね。。。
佐久間の感情むき出しのシーンが特に。。。

◆最終話で「え?」という困惑

1話完結型の中でも、
白夜に隠された秘密と彼女を追う魔の手に関しては、
並行してずっと水面下で話が繋がっていた。

で、これが問題なのよ。
なぜ彼女は急に将貴の前に現れたのか。
なぜ彼女は医療の知識だけ膨大にあるのか。
それは、彼女の出生に関わることなんだけど。

そもそも、将貴が海江田(石橋凌)を追い詰めたのも、
物証が何もない中で、
憶測だけで乗り込むっていう無謀さ(笑)
完全に勢いで行ったね。
あれ、白夜が自分のことを語らなかったら、
完全にスベッてたんじゃないかって。

で、その白夜の正体が。。。
ネタバレになっちゃうから、
あんまりはっきりは書かないけど、
何の匂わせもなしに、
いきなりポーンと明かされちゃって。
「え?そんな設定?」って。
衝撃の事実っちゃ衝撃の事実だけど、、、
よく練られたストーリーから生まれる衝撃ではなく、
どちらかと言えば、
クイズ番組で「最終問題100万点」みたいなチート感ある衝撃(笑)
ある意味夢のある話ではあるけど、、、
"あの2人"、年齢差あるのかな。
見た目は同じだったけど、
白夜だって成長スピードは普通の人間と同じだから、
タイムラグはあるよね、、、?
てか、白夜も結局同じ病気になる可能性があるのでは、、、とか、
なんかいろいろ疑問が残ったな。。。

とはいえ、その設定ならまあ納得はできる、
白夜のこれまでの言動に。
これは医療現場を通して、
白夜が人間らしさを学ぶ物語でもあるから。

◆そんなわけで

最終回でのネタばらしが唐突すぎて、
ちょっと理解追いつかず、
もう少し前々から匂わせても
よかったんじゃないかなーと思ったドラマ。
『逃亡医F』同様、
医療ドラマとサスペンスドラマの嚙み合わせが、
そこまでうまくいっていないように感じた。


日曜劇場史上最も海上保安庁をかっこよく描いていた『DCU Deep Crime Unit 〜手錠を持ったダイバー〜』

2022年03月21日 18時17分28秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2022年冬ドラマで面白かった順位:1/6👑
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★★☆

【ジャンル】
ミステリー
サスペンス
アクション
刑事ドラマ
ダイビング

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
2022年、海上保安庁に「潜水特殊捜査隊」、
通称「DCU」が発足した。
DCU設立の目的は、
島国である日本において、
海や河川で発生する事件の解決や、
水際からやってくるテロなどからの防衛。
いわば、水際捜査に特化したエキスパート集団だ。

隊長となったのは、
50歳を迎えた新名正義(阿部寛)。
メンバーには海保のエリート・西野斗真(高橋光臣)、
女性初の潜水士となった成合隆子(中村アン)らがいた。
そして、過去に水難事件で新名に命を救われた瀬能陽生(横浜流星)の姿も。
DCUは海上・水中だけではなく、
陸上の捜査権限も与えられることになったのだが、
そのことが警察関係者との間に溝を生んでいた。

様々な水際捜査を行う中で、
国際テロ組織ブラックバタフライの暗躍を知るDCUのメンバーたち。
さらに、新名のかつての同僚・成合(吉川晃司)との因縁や、
瀬能の父が残した遠隔システムの設計図を巡る戦い、
海上保安庁内にいる内通者の存在と直面する。

果たして、DCUは大きな陰謀を暴くことができるのか。

【感想】
ハリウッドとタッグを組んだだけあって、
すごい金がかかってそうだなと思うドラマだった。
最終回が特によかったよ。
それまではやや中だるみした印象もあったけど、
最終回ですべての決着がついたことで、
すっきり清々しい気分になれた
(まあ解決してない問題も1つあるけどw)。

◆1話完結型かと思いきやダイナミックな展開へ

最初は事件の捜査が水際に変わっただけで、
これまでの刑事ドラマと
そんな変わらないのではと思ってたんだよね。
まあ、必ずあるダイビングのシーンは見ごたえあったけど。

それが、今思い返せば
第2話のロペス(直行フェルナンデス)の登場から、
壮大なストーリーの始まりだったのよ。
彼は国際テロ組織のブラックバタフライの一員。
そこから、DCUのあるメンバーに起こる悲劇や、
死んだと思われていた成合の関与、
身内にいる内通者など、
あれよあれよといろんな思惑が交じり合い、
スケールの大きな話になっていった。

特に最終回では、
瀬能の過去や彼の父が亡くなった経緯が判明し、
ずっと誰だかわからなかったまさかすぎる
内通者の存在も明らかになって、
すべてがに決着がつく展開に興奮した!

◆ハリウッドらしい展開だけどやや物足りないところも

どんどん話のスケールがデカくなっていくところや、
海保といった国家公務員をかっこよく描く手法は
ハリウッド的だなあと思う。
日本も刑事ドラマは多いけど、
ハリウッド的なヒーローっぽいかっこよさは
あまり感じないから(笑)
それで言うと、
向こうは軍隊をかっこよく描いた映画も多い
(マイケル・ベイ作品とか特に)。

また、序盤に味方メンバーのひとりを
早々にリタイアさせてしまうってのも印象深い。
その人は主要キャラの身内ってことで、
登場人物の中でもかなり重要なポジションだったので、
あの展開はかなり衝撃だった。

そういう意味でも、
これまでの日本のドラマとは
また違った見ごたえを感じるところもあったけど、
個人的にはもう少しアクション寄りでもよかったかなあって思った。
国際テロ組織が関与しながらも、
その全貌は明かされず、
バトルシーンもほぼなし。
ハリウッドだったらもう
銃撃戦のオンパレードだったろうなーって(笑)
まあ、銃社会じゃない日本においては、
アクションよりもサスペンスやミステリーに寄せた方が
受け入れられやすいってのはあるかもしれないけど。

◆そんなわけで

もう少しテンポよくして
スピード感溢れる感じでもよかったかなと思いつつ、
総じて面白いドラマだった。

ただ、ブラックバタフライの
全貌が明かされていないので、
続編はありそうだし、
映画化してもよさそう。