こちらは同じ日に撮影したニホンカワトンボの交尾です。本種はミヤマカワトンボの♂ほど丹念なディスプレー行動は見られませんが、やはり♀に対して求愛行動をとります。
それにしても、見事な「ハート型」ですね。偶然とは言えトンボの交尾(愛)はハート型のように見えることが多いようです。
それにしても、見事な「ハート型」ですね。偶然とは言えトンボの交尾(愛)はハート型のように見えることが多いようです。
カワトンボの仲間の♂は縄張り内で♀を見付けると、他のトンボのようにいきなり飛びかかって連結するのでは無く、♀に対して求愛のディスプレーをし、♀がそれを受け入れた時点で連結/交尾が成立します。
私の観察によると、♀はより条件の良い産卵場所を常に求めているようで、場所によっては♂が数匹の♀を確保するという、ハーレム状態になることもあります。
私の観察によると、♀はより条件の良い産卵場所を常に求めているようで、場所によっては♂が数匹の♀を確保するという、ハーレム状態になることもあります。
今年も旭川市内では沢山のミヤマカワトンボを見ることができました。
山間の清流上をヒラヒラと飛ぶ姿は本当に優雅で美しく、夏の暑さを忘れさせてくれます。発生のピークは6月下旬~7月下旬にかけてで、その後は徐々に個体数を減らしていきますが、年によっては9月中旬まで見ることができます。
山間の清流上をヒラヒラと飛ぶ姿は本当に優雅で美しく、夏の暑さを忘れさせてくれます。発生のピークは6月下旬~7月下旬にかけてで、その後は徐々に個体数を減らしていきますが、年によっては9月中旬まで見ることができます。
で、成熟するとこんな感じ。羽の色も濃くなり、体は全体的に白粉で覆われます。水辺では良く目立ちますので、すぐにそれと分かります。
実際に見ると「意外に大きなトンボだな」と気付きますが、イトトンボの仲間のように細身なので、ヤンマのような威圧感は感じられません。
実際に見ると「意外に大きなトンボだな」と気付きますが、イトトンボの仲間のように細身なので、ヤンマのような威圧感は感じられません。
日本国内に生息するカワトンボの仲間では最大種。雌雄ともに翅全体が赤橙色をした大変美しいトンボで、清らかな流れの上をヒラヒラと舞うように飛びます。
道内での産地はやや限られており生息地は局所的ですが、旭川市内の生息地では毎年多くの個体が発生しており、道内屈指の多産地と言えます。しかし環境の変化に敏感で、ちょっとした環境悪化で簡単に姿を消してしまう可能性が高く、残された生息地をなんとか守っていきたいものです。
江丹別川では近年、ウチダザリガニの繁殖により急激に個体数を減らしています。
道内での産地はやや限られており生息地は局所的ですが、旭川市内の生息地では毎年多くの個体が発生しており、道内屈指の多産地と言えます。しかし環境の変化に敏感で、ちょっとした環境悪化で簡単に姿を消してしまう可能性が高く、残された生息地をなんとか守っていきたいものです。
江丹別川では近年、ウチダザリガニの繁殖により急激に個体数を減らしています。
透明型の♂は水辺というよりも、すこし距離をおいた草地や周囲の森林内で見かけることが多く、縄張り争いにおいては橙色方♂の方がやや優勢のようです。そのため、市内ではこの透明型♂を見る機会があまり無く、橙色型♂に比べ個体数が少ないという印象です。
カワトンボの仲間は河川上流~中流域の水の綺麗な環境を好む種で、本種は道内各地で記録があり普通種。
♂の翅には「橙色型」と「透明型」の2パターンがあり、特に「橙色型♂」では成熟するとほぼ全身に白い粉をふき、別種のように変わります。♀の翅は全て「透明型」。
橙色型♂は水辺で静止型の縄張りを確保し、産卵にやってくる♀を待ちます。水面上を飛ぶ姿は、まるで白く細長いチョークが飛んでいるようにも見えます。
♂の翅には「橙色型」と「透明型」の2パターンがあり、特に「橙色型♂」では成熟するとほぼ全身に白い粉をふき、別種のように変わります。♀の翅は全て「透明型」。
橙色型♂は水辺で静止型の縄張りを確保し、産卵にやってくる♀を待ちます。水面上を飛ぶ姿は、まるで白く細長いチョークが飛んでいるようにも見えます。