マア。随分前のはなしだ。
最近は通り魔事件や何やかやで防犯意識が高まったせいだろうか?
個人宅へ(ボランテイで、※※救援基金への援助にご協力下さい
〔長い科白だぜ))と、あらわれる奴をトンとみかけなくなった。
これから書こうとしてることは随分前に見かけた
そのトンの奴のことである。
トンの出現は、夜の8時ころだったろうか?
外はすでにまっくらだった。
玄関のチャイムがビンボービンボーとなるので、
玄関にでてみた。
ドアを開けるとそこには女の子。
お決まりの文句を玄関先でいいはじめた。
これがトンだ。
自分の熱意を精一杯話すトンの姿はある意味好感がもてるが、
居合わせたバイク野郎がすっとんできた。
女の子の声にでてきたか?と、思われるだろうか?
否。
バイク野郎は怒りだした。
「あんたな。こんな時間にボランテイア活動か?ええかげんにしろよ」
突然の怒り声の意味を遅い時間の訪問のせいだと思うだろう?
否。否。
「女の子がこんな時間に独りで個人宅を訪問する?
中にどんな人間がいるかもわからない。
もしかして。変な男がいて、部屋の中に引っ張り込まれて
どんな目にあうかも判らないって事、かんがえてるのか?」
怒り出したバイク野郎はさらに
「自分がいいと思ってしてる事でも・・いい結果になるとは限らない。
何かあったらどうするんだ。家にかえりなさい」
と、いいはなった。
びっくりした顔のトンは
「はい」とだけ、うなづいて、玄関を立ち去った。
「ふむ・・・」
憂生はバイク野郎と違う視点で腹をたてていた。
が、いいそびれてしまった。
で、此処で言ってみたりする。
「人の懐を当てにして、何がボランテイア活動だ?
うろうろ、人の家をめぐってる時間があったら、
バイトでもして自分で稼いだ金を寄付したら。どうだ?」
安部公房のエッセイ にもこれと似た話があったが・・・。
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