つぶやき、遊び・仕事・日常

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「知識」より「意識」

2022-09-19 06:36:55 | 日記
企業にとって、人材を育てるのは大事なことだが、それはなかなか難しいことらしい。
育てるのではなく、勝手に育つのだという主張もあるようだが、
それは、部下をその気にさせる良い上司がいてのこそかもしれない。
育て上手と言われたトヨタの大野耐一氏は、新任管理者にこんなアドバイスをしていたという。

◆それは管理者の役割ではなく、単なる監視者という
 自身の役割を問われ、汗をかきながら思いつくことを述べたときのことだ。
 「君の行ったことはな、管理とは言わん。そういうくだらんことは監視と言うんだ。
  そんなことをやらんでも、皆が同じ方向に自発的に走っていくように仕向けることが管理なんだ。」
 知識を先に教えると、あっそれ知っていますという頭でっかちになりがちだ。
 そうではなく、知識を与える前に意識を植え付けることで、どんどん仕事ができるようになっていくものらしい。
 もちろんそのためには、上司の指導をどう受け止めるかという部下の心構えも重要だとは思うが。
 だから最終的には、自分の芽は自分で開かねばならないし、それが勝手に育つということかもしれない。

 かって野村證券が、数億円をかけて支社長以上まで出世する人材の共通点を調査した話を聞いたことがある。
 その調査の結果は、親の家系でも学歴でもないし、その他のファクターでもなかったようだ。
 結論は、「入社して最初に仕えた上司が優秀だった」が共通点だったという。
 大野耐一氏と似た結果のようだな。

 ※まだ旅行中