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一生かけてやった学問

2022-09-17 06:53:57 | 日記
愛知県の生んだ哲学者・教育学者の森信三は、PTAの講演にも気楽に足を運んだそうだ。
そこでのお話は、実践的と言うか庶民的と言うか分り易いものだったという。
そんなお話しいただいたことの一つがこれだ。

◆コップは上向きにしないと水が入りません
 聞いた人は、一様に「はあ?」と思ったことだろう。
 演台にある水差しの水をコップに注ぎながら、そうおっしゃったのだ。
 これは、PTAですので子供の教育に関することとして述べられたのでしょう。
 その意味は、教育は子供の心を素直にするという受け入れ態勢が大事だということなのです。

 朝起きたら、子供には「おはようございます」と挨拶させる。
 次に、「ハイ」と返事をする習慣をつける。
 それから、玄関の履物は常に揃えさせる。
 言葉だけで子供にそれを徹底させるのは難しいことなので、それらを全て親が先にやって見せる。
 それこそが、私(森)の一代の学問の結実だと考えています。
 つまりは、森ほどの人物が一生かかってやってきた学問の結論は、コップを上向きにすることだとおっしゃったのだ。

 →なるほど、学ぶためには素直な心が必要だとはよく聞く話なのですが、コップを上向きにするですか、
  なんとなくわかったような気がします。

※引き続き旅行中です。