つぶやき、遊び・仕事・日常

一日の出来事のあれこれを雑多に記録していきます

一度谷に降りる

2022-09-09 06:48:01 | 日記
趣味と言うほどではないのだが、近郊の低山の山歩きを時々楽しんでいる。
愛知県は尾張平野が広がっているので低山ばかりで、たぶん長野県境の三河地方の茶臼山(1415m)が最高峰だ。
名古屋市からは、岐阜県境の春日井三山(道樹山・大谷山・弥勒山)が近く、こちらは標高437m程度だ。
運動不足を感じた休日に、2時間ほど時間をかけて三山を縦走(ちょっとオーバーかな)するのだが、
その経験が、こんな言葉で生き生きとしてきた。

一度谷へ下りないと次の峰には行けない
 小説家の宮本輝氏は、パニック障害を患わっていたそうだ。
 だが、数多の精神科医はこれを改善することは出来なかった。
 そのなかで、ある精神科医は子供時代からのことや、家庭環境やら過去の出来事をじっくりと聞いてくれた。
 そして、これはモーツアルトやアインシュタインも同様に悩んだ、天才だけがかかる「不安神経症」と診断された。

 パニックが起こる。
 それ=悪いことが起きるのは、思いがけずに善いことが訪れるための必要な前段階なんだそうです。
 一つの山(道樹山)の頂上から次の山に登る直線の道はない。
 一度谷に降りて、そして大谷山を目指して登る。
 さらにまた谷に降りて、そして弥勒山(最高峰)を目指す。
 当たり前のことかもしれないのだが、一度谷へ下りないと次の峰には行けないのです。
 これは道理であるかもしれませんが、大きな示唆を含んでいると感じました。
 目標へは、一直線にはなかなか到達できず、上がったり下がったりしながら少しずつ近づくものなんでしょうね。