つぶやき、遊び・仕事・日常

一日の出来事のあれこれを雑多に記録していきます

創業者に直答した

2019-02-13 19:05:16 | 日記
創業者とお目にかかる機会があった。
むろん単独ではなく、数人まとめてだ。
そして、一度だけ発言のチャンスを得られた。
今日は、その顛末を。

◆創業者に直答(じきとう)しちゃいました
 数人で話をしていた場に、なんと創業者がふらりと現れた。
 かなりのご高齢で、みなさんほとんどお見掛けすることがなく、ワークも初めての経験です。
 仕事に対して、非常に厳しい方だということは聞いています。
 創業者が現れると、全員起立して直立不動となり、全身全霊でご発言内容を聞き取ります。
 ところが、今回はおっしゃることは特段に業務に対する指示命令ではなく、ご自分のことばかりです。
 そして、俺は運が良かった。戦時中もそうだったし、この商売の創業時もそうだ、支援者にも恵まれた、後継者も得られた。
 等々、同じような話を繰り返されます。機関銃のように話し続けるというのとは違いますが、ひっきりなしに話されて、
 全員うなずくばかりです。ちょっと弱気になられてるのかな?と感じました。

 そこで、わずかに話の間が開いた瞬間を狙って、「創業者、2点宜しいでしょうか?」と大きな声で言ってみた。
 創業者は、体格の大きな人間と声の大きな人間が好きらしい、と聞いていたこともあるので。
 すると、「何だ。言ってみろ。」とのお言葉。 
 「はい、ありがとうございます。まず1点目は、先ほど、創業者は運がいい、とおっしゃいましたが、運も実力のうち、と申しますし、
  幸運の女神には前髪しかない、とも申します。
  目の前の幸運をしっかりとつかみ取った創業者はこれはもう実力なのではないでしょうか。」
 「ふん、もうひとつはなんだ。」
 まあ1点目は、世間でよく言われていることなので、ジャブの位置づけ、そして勝負の2点目を。
 「はい、2点目は、創業者は俺は運が良い、とおっしゃいましたが、我々従業員にとって、創業者が運が良いことは、
  このうえなくありがたいことです。万一創業者の運が悪ければ、会社が傾いたり、倒産したりします。
  そうなれば私たちもただではすみません。ですから、創業者はもっともっと運の良い創業者であってください。
  それが従業員全員の気持ちだと思います。よろしくお願いします。」
 と、言って頭を下げると、一緒に聞いていた連中もあわてて一斉に頭を下げた。
 「よしわかった。」という声を聴き、再度大声で「失礼します。」と言いつつ脱出に成功しました。
 あとのことは、どうなったかは知りません。
 
 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿