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忘れられる人が前に進める

2021-02-16 06:35:19 | 日記
おもいっきり時期をはずした話題なのだが、昨年は新型コロナの影響でどこも忘年会が控えられたようだ。
単なる年末の飲み会という捉え方もあるが、そうばかりではないようだ。
またその起源は古く室町時代にもさかのぼるものだという。
できなかった忘年会のことを少し考えてみた。

◆なかなかいい儀式じゃないかな
 室町時代に「としわすれ」という行事があったそうだ。
 これはどうやら日本独自の習慣で、欧米には似たような行事はないし、そういった単語すらない。
 その年の憂さを晴らそうじゃないか、そしてまた来年も頑張ろうという意味合いで、
 その意味ではコロナ渦で中止となったのは残念なことだ。
 もう終わったことは脇において、気持ちの切り替えをきちんとして、前に進もうとする。
 なんだかすごく日本人的で、日本人の戦後や震災からの復興エネルギーにもつながるのだろう。

 一年間の憂さを忘れて仲間としての結束を今一度確認し、翌年以降につなげる。
 そう考えると忘年会と言うネーミングにも味わいを感ずる。
 忘れることはとても大切だ。
 いらだちや、トラブルや、失敗や、もしかしたらついてしまった嘘などいろいろなものを我々は忘れることができる。
 忘れるから前に進むことが出来る。
 そう考えれば、忘れることってとても大切なことのようだ。
 先輩たちが編み出したこの大事な儀式に感謝するとともに、これからも続けていきたいものだ。

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