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下山の哲学

2021-02-17 06:22:40 | 日記
「下山の哲学」このタイトルに誘われました。
世界中に14座ある8000メートル級の山々を全て踏破した日本人初の14サミッター竹内洋岳(ひろたか)氏の書です。
今の自分は人生の後半を生きている、という認識を新たにした感じでしょうか。

◆登るために下る
 登頂することに注目が集まりがちな登山ですが、それらの峰々をいかに下山したかが克明に描かれていました。
 登るときよりも事故が起こりやすいのがが下山、雪崩や悪天候、突然の体調悪化等、数々の壮絶な体験があるそうだ。
 それでも登山を完結するためには、一歩ずつ自分の足で下りなくてはなりません。
 次の山に登るためには、現在の山を下らなければならないというしごく当たり前のことです。

 登頂は通過点のひとつでしかないのです。
 下山時に誰も経験したことのない新たなルートを拓くこともある。
 どんなパートナーを得るかで、その登山は変わる。
 そういった登山家の思いは、まるで人生哲学のようなであって、
 そんな竹内氏の「次の山に登るために下ってくる」という言葉に惹かれるものです。
 下山もまた挑戦の一部と言うことです。

 二つのことを感じました。
 一つ目は、頂上を極めた後の生きざまの難しさです。頂点を極めた後のふるまいは難しいものです。
 そして二つ目は、下山は次の山に登るための行動です。登るためには下ることが必要ということです。
 人生と並べながら考えていきたいものです。
 

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