つぶやき、遊び・仕事・日常

一日の出来事のあれこれを雑多に記録していきます

新聞記者は算数が苦手なの?

2019-01-08 18:45:29 | 日記
ローカルな話題ですみません。
愛知県の中日新聞(関東では東京新聞)で不勉強な記事が大きく載りました。
曰く、

◆ドラッグストアが薬の利益を原資に食品を安売りして集客??
 この記事を書いた記者は小学校時代ぜったいに算数がにがてか、ただ公式を丸暗記したタイプだよね。
 ドラッグストアが成長しているのはたしかだけれど、それが薬や化粧品の利益で食品を安売りしている??
 まったく的外れな記事ですよね。
 ドラッグストアが食品を安く売れるのは、食品スーパーと比べて経費が低いからですよね。
 昨日も書きましたが
 売上高ー売上原価=粗利高  安売りすれば当然に売上高が小さくなり、粗利高も小さくなります。
 でも、粗利高ー経費(不動産コスト+オペレーションコスト)=営業利益 ですから、経費を小さくすれば営業利益は大きくなるのです!!
 不動産コストのうち、土地を借りる面積が食品スーパーよりが小さい、建物が安普請、冷蔵ケースが少ない、これで経費が小さくなります。
 また、オペレーションコストのうち、人件費を少なくし(社員を採用せず、パートさんだけで運営する)、宣伝費を削減すれば経費は小さくなります。
 結果、食品を安く販売しても、営業利益は確保できることになります。
 結論:ドラッグストアが食品を安く販売できるのは経費が低いから!! 薬・化粧品うんぬんではない。

 とどめ、薬や化粧品の利益で食品の安売りをするためには、食品売上比率が10~20%でないと不可能。
 現状、コスモス薬品やゲンキーは食品売上構成比は50%以上、カワチやアオキもそれに近い。
 中日新聞の論理は完全に破綻しています。猛省を求めます。


◆パブリカはいくらで売ればいいのか?
 小売りの世界では、お客さんの行動が科学的に分析されつつあります。
 むつかしいことは置いておいて、簡単に説明すると、
 桁が増せば高く感じる=二桁から三桁になれば高く感じます。
 下一桁は8が受け入れやすいです。
 これを踏まえて、
 パブリカを10個仕入れます、原価は80円です。
 原価を考慮すれば売価は128円になります。
 128円では1個しか売れませんでした。
 しなびる直前に98円に値下げして3個売れました。
 廃棄寸前に50円に値下げして3個売れました、あとは廃棄しました(ロス)。
 売上高は128×1+98×3+50×3=572円。原価は80×10=800円
 粗利高は800-572=ー228円ですよね。


 原価からは誤りですが、二桁売価を優先すると、
 最初から98円で販売すれば、98円で6個売れました。
 値下げして50円で3個売れました、あとは廃棄しました(ロス)。
 売上高は98×6+50×3=738円
 粗利高は800-738=-62円ですよね。

 どちらも赤字になります。
 こういう商品もあります。最初から安く売ったほうが損失は少ない。 でも、売価の工夫で(128円でなく、98円で)損失を抑えることは可能  です。
 これらをマージンミックスといいます。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿