ローカルな話題ですみません。
愛知県の中日新聞(関東では東京新聞)で不勉強な記事が大きく載りました。
曰く、
◆ドラッグストアが薬の利益を原資に食品を安売りして集客??
この記事を書いた記者は小学校時代ぜったいに算数がにがてか、ただ公式を丸暗記したタイプだよね。
ドラッグストアが成長しているのはたしかだけれど、それが薬や化粧品の利益で食品を安売りしている??
まったく的外れな記事ですよね。
ドラッグストアが食品を安く売れるのは、食品スーパーと比べて経費が低いからですよね。
昨日も書きましたが
売上高ー売上原価=粗利高 安売りすれば当然に売上高が小さくなり、粗利高も小さくなります。
でも、粗利高ー経費(不動産コスト+オペレーションコスト)=営業利益 ですから、経費を小さくすれば営業利益は大きくなるのです!!
不動産コストのうち、土地を借りる面積が食品スーパーよりが小さい、建物が安普請、冷蔵ケースが少ない、これで経費が小さくなります。
また、オペレーションコストのうち、人件費を少なくし(社員を採用せず、パートさんだけで運営する)、宣伝費を削減すれば経費は小さくなります。
結果、食品を安く販売しても、営業利益は確保できることになります。
結論:ドラッグストアが食品を安く販売できるのは経費が低いから!! 薬・化粧品うんぬんではない。
とどめ、薬や化粧品の利益で食品の安売りをするためには、食品売上比率が10~20%でないと不可能。
現状、コスモス薬品やゲンキーは食品売上構成比は50%以上、カワチやアオキもそれに近い。
中日新聞の論理は完全に破綻しています。猛省を求めます。
◆パブリカはいくらで売ればいいのか?
小売りの世界では、お客さんの行動が科学的に分析されつつあります。
むつかしいことは置いておいて、簡単に説明すると、
桁が増せば高く感じる=二桁から三桁になれば高く感じます。
下一桁は8が受け入れやすいです。
これを踏まえて、
パブリカを10個仕入れます、原価は80円です。
原価を考慮すれば売価は128円になります。
128円では1個しか売れませんでした。
しなびる直前に98円に値下げして3個売れました。
廃棄寸前に50円に値下げして3個売れました、あとは廃棄しました(ロス)。
売上高は128×1+98×3+50×3=572円。原価は80×10=800円
粗利高は800-572=ー228円ですよね。
原価からは誤りですが、二桁売価を優先すると、
最初から98円で販売すれば、98円で6個売れました。
値下げして50円で3個売れました、あとは廃棄しました(ロス)。
売上高は98×6+50×3=738円
粗利高は800-738=-62円ですよね。
どちらも赤字になります。
こういう商品もあります。最初から安く売ったほうが損失は少ない。 でも、売価の工夫で(128円でなく、98円で)損失を抑えることは可能 です。
これらをマージンミックスといいます。
愛知県の中日新聞(関東では東京新聞)で不勉強な記事が大きく載りました。
曰く、
◆ドラッグストアが薬の利益を原資に食品を安売りして集客??
この記事を書いた記者は小学校時代ぜったいに算数がにがてか、ただ公式を丸暗記したタイプだよね。
ドラッグストアが成長しているのはたしかだけれど、それが薬や化粧品の利益で食品を安売りしている??
まったく的外れな記事ですよね。
ドラッグストアが食品を安く売れるのは、食品スーパーと比べて経費が低いからですよね。
昨日も書きましたが
売上高ー売上原価=粗利高 安売りすれば当然に売上高が小さくなり、粗利高も小さくなります。
でも、粗利高ー経費(不動産コスト+オペレーションコスト)=営業利益 ですから、経費を小さくすれば営業利益は大きくなるのです!!
不動産コストのうち、土地を借りる面積が食品スーパーよりが小さい、建物が安普請、冷蔵ケースが少ない、これで経費が小さくなります。
また、オペレーションコストのうち、人件費を少なくし(社員を採用せず、パートさんだけで運営する)、宣伝費を削減すれば経費は小さくなります。
結果、食品を安く販売しても、営業利益は確保できることになります。
結論:ドラッグストアが食品を安く販売できるのは経費が低いから!! 薬・化粧品うんぬんではない。
とどめ、薬や化粧品の利益で食品の安売りをするためには、食品売上比率が10~20%でないと不可能。
現状、コスモス薬品やゲンキーは食品売上構成比は50%以上、カワチやアオキもそれに近い。
中日新聞の論理は完全に破綻しています。猛省を求めます。
◆パブリカはいくらで売ればいいのか?
小売りの世界では、お客さんの行動が科学的に分析されつつあります。
むつかしいことは置いておいて、簡単に説明すると、
桁が増せば高く感じる=二桁から三桁になれば高く感じます。
下一桁は8が受け入れやすいです。
これを踏まえて、
パブリカを10個仕入れます、原価は80円です。
原価を考慮すれば売価は128円になります。
128円では1個しか売れませんでした。
しなびる直前に98円に値下げして3個売れました。
廃棄寸前に50円に値下げして3個売れました、あとは廃棄しました(ロス)。
売上高は128×1+98×3+50×3=572円。原価は80×10=800円
粗利高は800-572=ー228円ですよね。
原価からは誤りですが、二桁売価を優先すると、
最初から98円で販売すれば、98円で6個売れました。
値下げして50円で3個売れました、あとは廃棄しました(ロス)。
売上高は98×6+50×3=738円
粗利高は800-738=-62円ですよね。
どちらも赤字になります。
こういう商品もあります。最初から安く売ったほうが損失は少ない。 でも、売価の工夫で(128円でなく、98円で)損失を抑えることは可能 です。
これらをマージンミックスといいます。
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