今、素晴らしく幸運な自分がいる。
できればこの流れをずっと続けたいものだ。
だが、落ち着いて考えてみれば、幸運は未来永劫に続くものではない。
ではどうするのか。
そんな問いへの答えは、17世紀スペインの哲学者バルタザール・グラシアンが出していた。
◆運が尽きる前に手を引く
今うまくいっているのであれば、そろそろ引き時かもしれない。
退却すべき時を心得ていることは、攻撃すべき時を心得ているのと同様に重要だ。
幸運が続くときは疑ってかかるべきだ。
たえず変化する運のほうが自然で信頼できるものだ。
ところどころで挫折があったほうが勝利はずっと甘美なものだから。
幸運はいつまでもとどまったりはしないものだ。
いつもいつもおんぶにだっこでは、運も疲れてしまう。
だから、運があるうちに味わい、最大限に生かそう。
引退は、成功している間にするのがベストだ。
たしかに、幸運のさなかではそれが永遠に続くかのような錯覚にとらわれるものです。
引き際を誤り、「晩節を汚す」なんてことも聞きます。
末尾の「引退は、成功している間にするのがベストだ」を、味わいながら実践したいものですよね。
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