「ドイツの来年度予算案は、新規国債の発行を旧西独時代も含め46年ぶりに停止し、『無借金』で歳出をまかなえる見通しになった」との記事に目を疑う。緊縮財政とグロールバル化対応に成功し税収が伸びたことと、法律でも義務付けしていたことが大きな要因のようだ。
翻って、日本政府は1000兆円を超える国債の累積赤字を抱え、国民一人当たり7から800万円の借金であるとメディアは伝えている。それは政府の借金であって、国民の借金とは到底考えられないが、債権ではなく借用書のない債務になっているようだ。
夏の旅行でのこと。一方通行や一車線通行の交通規制で渋滞に遭遇する。アスファルト張替え工事のようだが、凸凹などの傷みがあまり確認できなかった。予算執行を急いでいるのか。ばら撒き予算を消化しているのか。フツフツと疑問がわく。
来年度の予算概算は100兆円超と訊く。無駄の削減や財政規律はどうなった。知恵を働かせ政治を執行してほしい。ドイツから学ぶことは多いはずだ。
「将来世代に美田を買っても借用書のない債務は残さない」。