ノーベル賞を受賞された朝永振一郎博士は、次の言葉を色紙(京都市青少年センター所蔵)に残している。
ふしぎだと思うこと これが 科学の芽です よく観察してたしかめ そして考えること これが 科学の茎です そうして最後になぞがとける これが 科学の花です |
(「重力とは何か」大栗博司著より)
科学の真髄を植物の成長にたとえて、短い言葉で端的に分かりやすく説いている。
「ふしぎ」「観察」「考える」「なぞがとける」のキーワードは、理科授業での核となる学習活動と符合する。
自然の事物や現象を「ふしぎ」や疑問を抱き、それを調べ「確かめる」ために「観察」や実験の場をたっぷり設け、結果を「考え」、考察することによって「なぞがとけ」、そして問題解決に至る理科学習展開の基本を見事に表している。「科学研究」の過程ともぴったり一致している。理科授業を通して子どもたちに「科学の花」を咲かせることに尽きる。(図表1-3)
詩 理科授業 「ふしぎ」―――――――――――――疑問、はてな ↓ 予想・仮説 「観察」―――――――――――――観察・実験など ↓ 「考える」―――――――――――――結果の考察 ↓ 「なぞがとける」――――――――――――結論 |
(図表1-3)