The 理科ロマンスカー

人生を振り返りつつ見過ごしては禍根を残すであろう事柄に着目。
日本の正義・倫理・規範・疑惑等々婉曲的に発信。

小学校理科3学年で育てる資質・能力。その1

2018-04-22 10:07:34 | 日記

「差異点や共通点を基に、問題を見いだす」・・・疑問から学習問題(課題)づくり

 子どもが抱く疑問や問題は、明確に区別していないように思われる。低学年生や3年生などによく見られる、単純な「なぜ」「どうして」「これなあに」というような質問に「疑問」を使い、複雑な解決を要するものを「問題」といっていることが多い。

 辞書を引くと、「疑問→疑い問うこと、疑わしいこと」「問題→答えさせるための問い、解決を要する事柄」などと書かれている。
子どもが解決したいものや解決してやらねばならないもの、「なぜ?」「どうして?」などと思うものなどを、疑問や問題の区別をしないで使っていることが現実には多いようである。この疑問や問題を抱くことが主体的な学びには不可欠である。3年生ではふんだんに疑問や問題を子どもから惹きだすことによって、好奇心を存分に養いたい。

 そのためには、まずは五感を使って疑問や不思議に沢山気づかせたい。そして、違うところや似ていところから疑問や問題を吟味して、みんなで協力して解決する学習問題まで作られるように指導をすることである。この資質・能力(思考力・判断力・表現力等)をひとり一人に育てられたら3学年の目標は達成されたと言える。

 その際、学期ごとに1学期は2から3割程度のこども、2学期には8割程度のこども、3学期の2月頃までにはほぼ全員が学習問題づくりが自力でできるような指導構想を、年間の単元を俯瞰して計画を立てておくようになる。すくなくとも1学期間は、スモールステップでの学習問題づくりを指導していくようになる。板書を活用して教師主導型で作成したり、グループで集約して作らせたり、カードを用いてKJ的に設定したりなど、他教科との連動も考慮して指導に当たりたい。