The 理科ロマンスカー

人生を振り返りつつ見過ごしては禍根を残すであろう事柄に着目。
日本の正義・倫理・規範・疑惑等々婉曲的に発信。

小学校理科3学年で育て資質・能力。その2 「差異点や共通点を基に、問題を見いだす」・・・疑問から学習問題(課題)づくり

2018-04-26 14:03:39 | 日記
 見なれた現象には、かえって問題を持ちにくい
 問題を持つということは、何らかの意味において、子どもの心の平衡が破れた時である。
 事物や現象に直接接した時、「あれ?」「なに?」「不思議」「驚き」・・・等々、安定感を打ち砕かれたとき、問題のまで昇華する。

 見なれた事物や現象は当たり前と捉えて問題をもちにくい。こうした事物や現象にも「おや?」と思うような心をゆり動かす働き掛けの工夫を、教師は準備し、仕掛けを考えておくことである。現象の変化にいっしょに驚くことも指導の一方策になる。 

 3年「磁石の学習」の事例を紹介する。
 導入で、磁石に付きそうな物と付きそうでない物を用意して事象提示を行う。その中の「クレヨン」が磁石に付くことに「驚きの声が」上がる。クレヨンのなかでも鉄が含まれている茶色とこげ茶色がつくのである(磁石はネオジム磁石を使用のこと)。
 クレヨンが磁石に付いたことから、子どもの内心に「意外性」が燃え上がり、疑問から調べてみようと行動に移る。